9月に入り、少しずつ涼しくなってきたなと思っていたら、台風がきて再び30℃以上の気温……。あまりの気温差に身体が追いつかなくなりそうな状況ですが、皆様はいかがおすごしでしょうか?私はなんとなく重だるいような、すっきりしない日が増えています。こんな時こそ自己管理が大切になってきますね。最近は情報系の記事が続いたので、久々に「看護師あるある」な内容を書きたいと思います。
看護師あるある
先日のこと。家族が「これ、すごいわかる」と言いながら、私にスマホの画面を見せてきました。あるツイートだったのですが、結構反響を呼び、いくつかのネットニュースで取り上げられていたようです。それは、かもねぎ先生さん(@dr_kamonegi)のツイッターでした。
看護師さんと結婚すると、病気になったときに優しく看病してもらえると思っている人、それは大間違いです。
看護師さんは、命のやりとりをし過ぎていて、ただの風邪だと『寝てたら治る』、『そんなの病気に入らない』と的確なトリアージをされてしまい、下手すると『病気なめんな』といわれます
―かもねぎ先生(@dr_kamonegi)2017年8月19日
という内容。
スマホ片手にニヤニヤしながら私の顔をのぞく家族に、「ここまでひどくないよ。必要あれば病院に行くように言ってるつもりだけど」と言うと、「でも、『休めない』って言うと、『休めないなら何もしてあげられない』って言うよね」と一言。ものすごい心当たりがありすぎて、何も言い返せませんでした。改めて聞くと、なんと冷たい対応……。ついつい自分の体調管理と同じ感覚で家族と接していたことに、ちょっと反省しました。
看護師ならではの体調管理
おそらく、どの医療現場も看護師不足であることは変わらないでしょう。休むなんてもってのほか!…というわけではないけれど、多くの現場で採用されているシフト制業務というのは、なんとなく休みづらい。配置されている看護師の人数は必要最小限であることがほとんどですし、「自分の体調管理はぬかりなく!」なんていわれることもしばしば。ちょっと感じる違和感くらいでは身体にムチ打って働くことも多いでしょう。
具体的な対応方法としては
- 発熱してるとわかると途端に萎えるから、自分の検温はしない
- 暇さえあれば睡眠最優先
- とりあえず水分だけはしっかり補給
- 本当につらいと、医師をつかまえて薬を処方してもらう
- キツさが増すと、点滴をうってもらうこともある
- 常備薬は常に携帯
- 家族が感染症になったら、うつらないようにするのに必死!消毒必須!
- 感染症を疑うときは即座に受診(多くは自分の勤務先)&治療期間の計算
書きながら、画面の向こうで皆さんが頷いていらっしゃる光景が目に浮かびます。中には身体的に、というより精神的ダメージを抑えようとしている内容も……。まさに「病は気から」とでもいうような対策です。おまけに私たちの仕事は、睡眠や食事といった生活習慣が不規則になりがちです。夜勤やっている人も多いでしょうし、日々感じるストレスも様々。更に職業柄、体調が悪い人を相手にすることが多いので、軽い風邪から、ウィルス系まで多くの感染症にさらされるリスクが高いということ。体力と免疫力が落ちている時だと、罹患しやすい状況にもなっています。そうなる前の段階でどうするか。あの手この手で症状と必要な対応を探る様子は、まさに「的確なトリアージ」かもしれません。
しかし、まさか知らず知らずのうちに家族にも同じ対応をし、同じような考えでいてくれることを求めていたとは。患者には優しくできるのに、プライベートになると直球な言動をしていたようです(笑)。私なりの言い訳をするとすれば、「余分なことはせず、必要なことを簡潔に伝えているつもり」なわけですが、どうもそうは思ってもらえないようです。ですが、このニュース記事を読んだ後、私の周辺の看護師やインターネット上の看護師ブログを見ていると、「寝てたら治るかそうでないかは、だいたい予想できるから、大抵こんな対応する」という意見の多いこと。間違った対応はしていないものの、同様の意見が多いことにちょっと安心した自分がいました。
今年は多くの感染症が流行している上、流行期も例年とずれている印象があります。このブログでも取り上げた手足口病やRSウィルスといった小児に多い類のものは、夏ごろから感染の声を聞いています。また、最近では連日ニュースで報道されたO-157。さらにこれからはインフルエンザやノロウィルスの流行期に入ります。しっかり予防した上で、働くための体調管理をする。簡単そうでなかなか難しいと思うのは私だけでしょうか?十分な休息とバランスの取れた食事が大事だとはわかっていても、ついついおろそかにしがちです。でも、健康に勝るものはないですよね。いい仕事をするためにも、やっぱり元気でいたいものです。そして日ごろ支えてくれている家族にはちょっと優しくできるよう、心に余裕をもたなきゃな、と思うのでした。
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