好きな看護業務って、人によって違いますよね。
先日、看護師の友人たちとランチに行った際、こんな話題で盛り上がりました。
ずばり、好きな看護業務は人それぞれ!会話の中では、
「私、保清が好きなの!!」
「薬つめるの楽しいよねっ」
「どれも好きじゃないけど、強いていうなら注射かな」
などいろいろな声がありました。
自分があまり得意じゃない看護業務でも、楽しそうに良さを伝え合うと、「今度はそういう風にやってみようかな♪」と思えます。
もちろん、「えー、だってそれ嫌じゃーん!」と反論したこともありますが、みんなでわいわいやると楽しいですよね。
さて、今回は看護師なら一度は作ったことがあるでしょう「水枕」についてです。
こんな「水枕」は嫌!?水枕あるある
看護学生のとき、「水枕」の作り方を教わりましたよね。
そのときは、「水枕なんて、氷と水入れて留めるだけじゃん!」なんて思ったりもしましたが、働いて「水枕」を作ってみると意外と奥が深いことに気付きます。
水枕の奥深さあるある
・冷やすのは頭だけじゃない!
・人によって好みが違う
・自分でも思うように作れなときがある
発熱時のクーリングのために使われることが多い「水枕」ですが、その目的は様々ですよね。
ただ気持ち良くなってもらうための水枕、クーリングのための水枕、保温のためのゆたんぽとして使うこともあります。
わたしは皮膚科病棟で働いていたことがありましたが、そのときは蜂窩織炎の患者さんにも「水枕」を使っていました。
そこで、冷やす部位、どの程度冷やすのか、患者さんの好みなど、「水枕」ひとつ作るのにもいろいろと考えますよね。
昔、患者さんから「水枕って、作ってくれる看護師さんによって全然違うのよね。作ってもらってるから、あんまり言えないんだけど、水が多すぎても頭がくらくらするし、少ないとゴツゴツするし、ちょうど良いのってなかなかないのよ」と言われました。
確かに好みも違うし、作る人によっても変わってくる「水枕」。
自分で同じように作っていても、毎回同じようにはできません。
患者さんや看護師から聞いた残念すぎる水枕をまとめます。
残念すぎる水枕
・初歩的なミス!空気が残っていてふわふわ&冷えない水枕
・水が抜けすぎ!氷の干物状態水枕
・高すぎて苦痛・・・水でぱんっぱんに膨れた水枕
「水枕」を交換するときに、前の看護師が作った「水枕」の感想をもらってから、作るようにするのが良いでしょうね。
残念すぎる水枕でも、そういうのが好きな患者さんもいますし。ちょうど良いのができたら、看護師間でも統一できれば最高です。
医療現場の声から生まれた枕カバー!
さて、この「水枕」に何をかけて使っていますか?
タオルや水枕用に作った布カバーを使っているところが多いのではないでしょうか。
しかし、そのタオル、回収時にはベッドの隅で毛布と一体化していたり、水滴でべちょべちょになっているということもありますよね。
そこで、こういった医療現場の声を参考に、結露で濡れたままにならない冷却枕カバーが開発されました。
現場の声を取り入れてくれる商品はありがたいですよね。
この冷却枕カバー、ポリエステルやレーヨンなどの吸水・速乾性に優れた素材を3、4層に重ねているそうです。
結露がでてもすぐに吸水して乾いてくれるので、患者さんも結露に濡れなくて済みそうですよね。香川県立中央病院では試験的に使われており好評だそうです。
病院だけではなく、家庭用でも重宝しそうですよね。
ちなみに、この冷却枕カバーは2014年に四国4県や四国経済産業局などが健康・医療に関する「健幸支援産業創出プロジェクト」の一環として香川県坂出市の山本縫製工場で開発されたそうです。
下町ロケットじゃないですけど、こうして日本人が現場の声を取り入れながら、商品を作るということに感動を覚えます。
海外製の安い商品がたくさん流通している今の日本ですが、こういった高品質を作り出す日本の企業には頑張ってほしいなと思います。
そして、同じ日本人として応援したいです。
これからの時期、水枕はフル活動?
話がそれてしまいましたが、これから暑くなってくると必要以上に「水枕」を欲しがる患者さんがでてきます。
若くて元気で必要ないのに「水枕」をお願いされるとイラっとします。
患者さんのことを思うと、暑くて冷たいものがどうしても欲しい気持ちもわかりますが、「何なら私が欲しいくらいだよっ!」って思ってしまうことも。
ちょっと愚痴っぽくなってしまいましたが、やはり必要な人に必要な処置を行うのが看護師だとわたしは思います。
病棟ではすべての患者さんが使用できるだけの「水枕」を置いていないですから、必要のない人に作って足りない!ということは避けたいですしね。
もちろん、たくさん余っていて強い希望があれば作ることもありますが、必要になったら回収する旨はちゃんとお話ししておくべきでしょう。
しかし、一度あげてしまうと「あの看護師さんは作ってくれたのにー」と文句が出てしまうので、作らないのがベターではないでしょうか。
患者さんはみんな同じ条件のところにいますから、「言ったもん勝ち」になるのも不公平です。
とはいっても、病棟それぞれのやり方がありますから、「郷に入っては郷に従え」なんですよね。
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