面接の準備は、物の準備と回答の準備の2つです。
前日までには準備を仕上げ、当日は余裕をもって行動できるようにしておきましょう。
■ 物の準備
面接当日に来ていくスーツやシャツ、靴、カバンはそろっていますか。
格好と持ち物についてはこちら(5-5.面接時の持ち物、5-4.面接時の身だしなみ)。昔着ていたスーツや靴を着用する場合には、サイズが合うか一度確認しておきましょう。新しく購入する場合には、お直しなどで時間がかかることもあるので、早めに準備しておいた方が安心です。
■ 回答の準備
面接で聞かれることは大体決まっています。あらかじめ答える内容を考えておいた方が、当日困惑することも少なく安全です。特に、答え方に迷うようなものは、無難な答えを準備しておかなければ、不採用になってしまうことも。回答の準備は、当日携帯できる小さなメモ帳やノートにまとめても良いですし、パソコンなどで作成し印刷して持ち歩いても良いでしょう。とにかく、あとから見直せて携帯できると便利です。
回答準備の内容
1. よく聞かれる質問対策
まずは、5-3.面接でよく聞かれる質問について、それぞれ回答を考えます。
その際、正直な自分の考えだけではなく、面接官に悪い印象を与えないような言葉を選ぶことも必要です。
2. 履歴書の内容からの質問対策
次に、履歴書の内容をもう一度見直して、つっこみどころを自分で考えてみましょう。ポイントは自分が面接官だったら、どんなことを聞いてみたいか想像することです。
3. 面接後の質問対策
当日の面接では、あなたについて聞かれるだけではなく、質問の有無も聞かれます。このとき、質問がないと答えるのは印象が悪いので、何かしら質問を考えておきましょう。
例えば、仕事内容や働き方など自分が実際に働く上で知っておきたいことなどが無難です。また、給与や働き方の交渉を行う場合もあるので、聞かれたら自分の希望を言えるようにまとめておくことも大切です。考えているうちにまとまらなくなってきた場合には、条件決めのときに作成したチェックシートを振り返りましょう。原点に戻ることで、答えがみえてくることもあります。
回答の準備をしたら、シミュレーションをしてみましょう。誰かに面接官役をやってもらっても良いですし、ひとりの場合は想像して行います。看護師転職支援会社では、面接のシミュレーションや、実際に面接で聞かれることを教えてくれることもあります。登録している人は相談してみると良いでしょう。
このシミュレーションを行うことで、準備した回答が活きた言葉になります。ノートやパソコンにまとめた文章をまる読みするのではなく、自分の言葉として相手に伝えることで、説得力が増し、印象もぐんと良くなります。どんなに良い回答を準備していても、暗記した文章をそのまま言ってしまっては「本心なんだろうか」と不信感をもたれてしまうので注意しましょう。