「なぜ前の病院を退職したのですか」
この質問は、転職の際には必ずと言っていいほどよく聞かれます。面接官がこの質問で知りたいのは、「すぐに辞めないかどうか」「人材が何を大切にしているか」ということです。前の病院を退職した理由の話し方によっては、採用が難しくなることもあるので、回答は事前に考えておきましょう。
この質問に答える際のポイントは、すべてを正直に話しすぎないことです。何事も正直に話すことは大事なことですが、退職理由においてはマイナス面を強調することで、採用が不利となることもあります。マイナス面はなるべく控え、プラスの方向に答えることが重要です。また、志望動機との兼ね合いも考えて答えられるようにしておきましょう。「前の病院では○○だったので、△△のような環境で働きたいと思い、□□の貴院で働きたいと思った」など、志望動機と退職理由には一貫性が必要です。
<退職理由の例> ■ 人間関係が嫌で辞めた場合 「人間関係が嫌で退職しました」はNG。 どんな人間関係があったにせよ、面接官は「人のせいにして辞めるかもしれない」という印象を持ってしまいます。また、自分が悪くなくても、コミュニケーション能力や性格に疑問を持たれてしまうかもしれません。 そのため、退職理由が他にある場合には、あえて言わない方が無難です。もしも、他に理由がなくやむを得ず話す場合には、人間関係の詳細ではなく、どのようにしていきたいかを中心に話しましょう。 ■ 多忙を理由に辞めた場合 ■ 結婚を機に辞めた場合 妊娠・出産を希望している場合でも、「すぐにでも欲しい」と伝えてしまうのはNGです。この場合、せっかく採用しても退職、もしくは休暇が必要になるため、面接官は採用をしぶる傾向にあります。希望している場合でも、こどもが欲しいという姿勢は隠しておいた方が無難です。答え方としては、「今のところ予定はしていませんが、授かりものですので」や「将来的には希望していますが、今のところ積極的に対策をしているわけではありません」などの言い回しにとどめておきましょう。 |