認知症看護認定看護師の主な職務としては、認知症を持つ患者さんのQOLを大切に、尊厳を保ちながら、認知症を発症してから終末期に至るまでの安全な療養環境の確保を促進し、より良い環境で生活できるようにお手伝いを行います。
また、認知症看護の質向上への貢献や、正しい認知症に関する専門知識の他職種への普及なども職務として求められています。資格の受験資格として、認定看護師の基本的な受験資格の条件の他に、
・通算3年以上、認知症高齢者の多い医療・福祉施設(在宅ケア領域を含む)等で働いた実務経験を有する事
・認知症高齢者症例を5例以上担当した実務経験を有する事
が求められます。
認知症の看護に携わりたいと考えた時、必ず認知症看護認定看護師を持っていないと看護が出来ない訳ではないですが、認知症看護認定看護師を取得すると、他職種への専門知識の普及といった職務ができるので、より医療チームにおいてリーダーシップ的立場に立つ事ができるようになるのではないでしょうか。
認知症看護認定看護師の良いところは、活躍の場が病院だけではないという点です。転職を考えた時に、特別老人ホームや、在宅医療といった福祉施設系の職場や在宅ケア方面でも知識と資格を生かす事ができる所です。病院以外で看護師資格を生かしたいと考える転職予定者にも注目の資格なのではないでしょうか。
また、現在の職場の待遇や環境に納得していない場合、看護師転職エージェントを利用しての転職活動を行うと、より高待遇や良い環境の職場が見つかる可能性があります。認知症など老人看護の分野でもし活躍したいとお考えでしたら、活躍の場は本当に沢山ありますので、是非一歩踏み出して転職活動を始める事をおすすめします。
また、人間関係含む職場の環境は求人票だけではわからないものですが、看護師転職エージェントの中には直接職場の環境についても病院側に問い合わせて答えてくれるアドバイザーを用意している所もありますので、もし不安であればそのようなエージェントを利用するのもおすすめです。
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