昔ながらのゴム式駆血帯に金具のクリップがついたこのタイプ。この金具ひとつで使い方が大きく変わりました。
まずは、見た目。金具がついているので、昔ながらのゴム式より、ごつくみえますよね。そして、ポケットに全部入れると、金具が邪魔です。なので、この金具付きゴム愛用者は、ナース服のベルトを金具で挟んで、my駆血帯を連れている方もいますよ。ただし、病院によっては、ベルトに物をぶら下げるのを禁止しているところもあるので、あらかじめ身だしなみマニュアルは把握しておきましょう。
金具付きゴムは、クリップで挟むだけなので結ぶ必要がありません。ゴム手袋をつけていても、操作が簡単でゴム手袋を巻き込む心配もなし!クリップで挟んだあとのゴムがやや邪魔ではあるものの、クリップの間にかければ問題ありません。他の駆血帯と比較し、駆血帯をつけてはずすスピードはトップでしょう。
しかし、金具で患者さんの皮膚を挟んでしまう可能性があるというデメリットも。クリップでゴムを挟むときに、患者さんの腕を挟んでいないか注意を払いましょう。
また、金具は金属なのでMR室での使用はできません。MR室でのルート確保必須の方は、my駆血帯の候補としては考えものかもしれません。
一方、健診や外来など注射業務が多い方の間では、my駆血帯として人気があります。
金具付きゴム駆血帯のメリット
・操作が簡単
・駆血帯のつけ外しは一番早い!
金具付きゴム駆血帯のデメリット
・金具で皮膚を巻き込む可能性がある
・MR室で使えない
<金具付きゴム駆血帯の使い方>
- 片手に金具のクリップ部分を持ち、もう片方の手はゴムを持って患者さんの腕の下に通します。
- 患者さんの腕をはさまないように、クリップでゴムを挟んで駆血完了。
- 残りのゴムが邪魔なときは、クリップの間にかけておくと邪魔になりません。
- 外すときはクリップを開きます。