多くの看護師さんが、給料が安いと訴えます。特に、男性看護師の場合、将来、家庭を支える立場になる人が多いため、女性と同じ水準の給料しかもらえないことに嘆いているようです。
看護師の業務内容は決まっており、以前は女性が全ての業務をこなしていました。そのため、男性看護師が増えた現在でも、業務遂行に男性・女性の区別はありません。給料も男性・女性を区別することなく同じ水準となります。一方、看護師は国家資格が必要であり、なおかつ、景気の動向に左右されないため、収入は安定しているというメリットもあります。加えて、一般の会社員に比べれば、多少給料も高めではあります。
病院も経営をしているため、利潤の追求は避けて通れません。そのため、看護師の給料形態は、看護歴はもちろん、学歴、有資格、認定技能などを加味して査定されます。病院に貢献し、利益を生んでくれる看護師に対しては給料アップもあり得ます。それでも、給料に不満があるのは、休みが取りにくく、残業、夜勤などハードな業務をこなさなければならないことでしょう。その上、医療ミスで訴えられないよう最善の注意をしなければならないということもあるのでしょう。確かに給料面だけ見た場合には、そうかもしれません。しかし、多くの男性看護師が給料の安さに不満を持ちながら、看護師を続けているのは、給料以外の魅力があるのかもしれません。
看護師を目指す人は、看護師という仕事に「やりがい」を感じる人が多いようです。実際、看護師になった人は、とても勉強熱心な人が多いと言われています。医療が急速に発達していくなかで、患者さんにより良い看護を提供するために、日夜努力し、学んだ知識や技術を患者さんにフィードバックする。そして、患者さんのためになったとき大きなやりがいを感じるのかもしれません。看護には、次への飛躍というものがあるため、多くの男性看護師が看護の仕事を続けていけるのかもしれません。看護師などの医療は、一生を通じてやり抜く価値のある仕事です。これは、給料の安さとは比べることのできないものなのかもしれません。