金具付きゴムの次にでてきたのが、ワンタッチ式。
腕に巻いてから締められるので、血管の怒張を確認しながら駆血できるというのが最大のメリットです。
血管がでない患者さんを相手にするなら、一番優秀といっても良いかもしれません。
加えて、片手で操作が可能なので、他の駆血帯と違って自分の腕を駆血することもできますよ。練習するにはもってこいの駆血帯ですね。
また、ワンタッチ式といわれるだけあり、外すときはボタンひとつでOK。片手で簡単に外せるので、細い血管にやっと入れられた針に集中しながら、駆血帯をさっと外すこともできます。
服の上からも簡単につけられる上、ゴムが幅広で少しずつ締められるため、患者さんへの負担が少ないのも良いところ。痛みが少なく駆血できると患者さんの不安も取り除きやすいですよね。
一方、劣化が早いというデメリットも。ワンタッチ式は巻いてからひっぱるので、強く締めたり、長く使っていたりすると、ゴムがのびのびになってしまいます。使用頻度や使い方にもよるかとは思いますが、筆者の周囲では、1年くらいで買い替えている方が多いです。
また、外すときはワンタッチですが、つけるときはつけて、ひっぱるという2過程を経なければいけないため、多くの人数をこなすようなところでは面倒くささがあるかもしれません。
ワンタッチ式駆血帯のメリット
・血管の怒張を確認しながら駆血することができる
・患者さんへの負担が少ない
・片手で外せる
ワンタッチ式駆血帯のデメリット
・劣化が早い
・つけるのが少し面倒
<ワンタッチ式駆血帯の使い方>
- 患者さんの腕の下に駆血帯を通します。
- 駆血帯が輪っかになるよう、カチャっと音がするまで端部分をはめます。(ゆるゆるでOK)
- 反対側のゴムを適度な圧になるまで引っ張ります。
- ボタンを押すと、駆血帯が外れます。