今回は、アンジェラさん(24才)に外科について体験談をお話いただきました。
とらみ:「こんにちは。今日はよろしくお願いします。外科というと、ケガをしたり手術をする時に受ける科目というイメージですが、実際のところどうでしょうか?」
アンジェラさん:「こんにちは。外科と一口に言っても色々な分野があります。大きな施設になると外科の中でも細かく分類されていて、心臓外科、神経外科、脳外科、呼吸器外科、消化器外科、整形外科、美容整形、形成外科など多岐に渡りますが、一般的にはこれら全てを一括した知識を得ておく必要があります。」
とらみ:「多岐に分かれているため、多種多様な知識も求められますし、業務内容も様々ということですね。具体的にはどういった業務になりますか?」
アンジェラさん「消化器系の外科であれば手術後の食事や排泄に関する観察や援助が必要になりますし、脳神経外科では、言語の障害や身体の麻痺などに対する観察や援助が必要になります。また、リハビリテーションに関するケアも重要です。
形成外科では、病変部位を元に戻すため、色々な治療が行われますね。火傷により皮膚の再生が望めない場合、残存の皮膚から移植することもありますし、口唇口蓋裂の赤ちゃんに対する手術に関するケアなどもあります。」
とらみ:「施設によっては手術の介助に入ることもありますから、その場合は全身管理も必要になってきますよね。外科では瞬時に判断し、てきぱき処置をする手際よさと判断力が必要になりますね。」
アンジェラさん「そうですね。日々勉強で大変な職場ではありますが、新人看護師におすすめなのが外科だと思います。色々な処置を学ぶことが出来ますし、何より医療にとって重要な『清潔と不潔』について徹底的に叩き込まれますから。私が新人看護師に戻れるのなら、外科を希望するかもしれません(笑)」
とらみ:「なるほど。他に、外科を目指すに当たってやっておいたほうがいいことなどはありますか?」
アンジェラさん「外科では、手術後に全身管理がありますので心電図をモニタリングする必要があります。心電図を読むことが出来ると便利ですね。外科に限らず、心電図を読める看護師は重宝されます。是非、お勉強なさってください。」
とらみ:「現役の外科ナースならではのアドバイスですね。ところで、最近人気の美容整形外科などについてはどうでしょうか?」
アンジェラさん:「美容整形外科は、収入が高いことで有名です。ある意味営業職のような特色があります。美容医療ですので、自分自身の美容意識も高くなりますが、売り上げに対して給料が変動しますので、患者さんからの指名を多く取ればその分収入も上がる、というスタイルです。業務としては豊胸を目的とした生理食塩液やシリコンの挿入や刺青をレーザーで消す作業も美容外科で行いますね。」
とらみ:「なるほど。美容外科に関しては看護というよりも美への追求であったりコンプレックスの解消という面が強いので、他の科目とはだいぶ異なるんですね。」
アンジェラさん:「そうですね。ただ、どの科目に進まれたとしても医療は日進月歩です。めまぐるしく進歩を遂げています。そのため、対応できるよう日々勉強していく必要があります。特に外科では、様々な治療法が見出されています。知識を増やしていく姿勢が大切だと思います。」
とらみ:「今日は貴重なお話をありがとうございました」
アンジェラさん:「ありがとうございました。」
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関連資格:精神看護専門看護師