今回は、ナミさん(29歳)に内科での勤務内容について体験談をお話いただきました。
とらみ:「こんにちは。今日はよろしくお願いします。さっそくですが内科について簡単にどういった業務を行い、どういった患者さんがいるのか教えていただけますか。」
ナミさん:「こんにちは。内科は体の中で起こる様々な疾患の治療が目的とされる診療科目です。内科と言っても、さらに細かく分類されています。一般内科、消化器内科、循環器内科、呼吸器内科、神経内科など。他に心療内科もあります。また、外来勤務と病棟勤務とでも業務内容は変わるので、外来についてお話しますね。」
とらみ:「他の科目でもそうですが、細かく分類されているので、どの分野にすすむのかによって業務内容や患者さんも変わってきますね。外来勤務について、ぜひ詳しくお願いします。」
ナミさん「外来業務は、患者さんがいらした際に医師の外来診察がスムーズにすすむよう、医師の診察の前に簡単に問診を行います。具体的には「今日はどうされたのか」「何か症状があるのか」などです。症状を明白させるため、看護師による患者さんとのお話が重要です。その後、必要に応じて検査を行ったり、処方を行います。その説明を分かりやすく患者さんに行います。」
とらみ:「内科の外来は、風邪をひいたりした時に対応してくれる看護師さんなどの業務をイメージするとわかりやすいですね。では、病棟勤務はどうでしょうか?」
ナミさん「病棟業務は、患者さんの生活の援助を主として行います。毎日のバイタルサイン測定は勿論のこと、よく患者さんを観察し、些細な体調変化も見逃さないように配慮する必要があります。患者さんに何か変化があればすぐに主治医に報告しなければなりません。観察力を降る活動させます。」
とらみ:「入院中の患者さんの援助が主体なわけですね。」
ナミさん:「はい。点滴の準備から施行までも行います。看護学校で習得した『5つのR』は点滴や内服薬ではとても重要です。その他にも、患者さんが快適に入院生活を送れるよう、患者さんの状態に合わせて適宜ケアしていきます。必要に応じて、おむつ交換や入浴介助、ベッド周りの清掃いわゆる環境整備を行います。必要に応じて診断のための検査の介助もあったりします。エコー検査、内視鏡検査、負荷心電図検査、レントゲン撮影、CTやMRI撮影、脳波検査などです。」
とらみ:「病棟勤務となると、業務内容も多岐に渡るので体力面や知識面においても大変ですね。仕事をする上で、ナミさんが気をつけていることなどはありますか?」
ナミさん:「自分自身の体調管理です。職業上、様々なウイルスを持った患者さんと接するため、自分も感染症にかかりやすいというリスクがあります。自分が体調を崩している状態で抵抗力の弱っている患者さんと接すると、その患者さんが重症化していしまう可能性があるので、体調管理には神経質なぐらい気をつけています。」
とらみ:「なるほど。当たり前のことかもしれませんが、重要なことですね。病棟勤務ともなると夜勤などもあるので、生活のリズムも狂いますし体調管理は気をつけすぎでちょうどいいのかもしれませんね。他には何かありますか?」
ナミさん:「内科は対象患者が高齢者である場合が多いので、尊厳を損なわないよう丁寧に対応するのが大変ですね。ただ、色々な年齢の人とお話が出来るので、知らなかったことを教えてもらったり色々な価値観を聞くことが出来て自分自身の成長の糧になる点が魅力的でもあります。」
とらみ:「そうですね。内科は総合的な病気を見る科であるため、様々な知識を得られる基礎になる科だと言えますね。今日は貴重なお話をありがとうございました」
ナミさん:「ありがとうございました。」
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