今回は外科病棟と内科病棟を経験された、ナースは天使さん(25歳)に体験談をお話いただきました。
とらみ:「こんにちは。今日はよろしくお願いします。早速ですが、ナースは天使さんの職歴を教えて下さい。」
ナースは天使さん:「こんにちは。私は看護学校時代から外科に興味があり、卒業後は希望の外科で3年働いたのですが、少し外科に疲れてしまい、他の科目もみたくなって内科に異動しました。今は内科に勤めて1年たったところです。」
とらみ:「外科は花形な科目であるイメージですが、実際は生死が隣り合わせの現場ですし、体力的にも精神的にも疲れてしまう方は多いですね。」
ナースは天使さん「そうですね。毎日残業はありましたし、引き継ぎもとても大変で、患者さんの出入りがとにかく激しい病棟でしたから、2日連休を取っていたらがらっと患者さんが変わっていたということもあり、把握することが大変でした。でも嫌だから辞めたというよりは、少し疲れたので他の科目で充電したくて辞めたというかんじです。」
とらみ:「現在は内科勤務だそうですが、いずれは外科に戻られるおつもりなんですか?」
ナースは天使さん「外科で働いたことは決して無駄ではなかったですし、外科で治療を受けて回復をしていく患者さんを見るのが好きなので、また戻ってもいいとは思っています。」
とらみ:「外科での仕事はどういった点が魅力なのでしょうか?」
ナースは天使さん:「外科は目に見えて回復していく人が多いので、治療を完了して送り出すことができる点が魅力です。また、外科での仕事は大変な分、とても勉強になり、外科ができれば他の科目にいってもやっていけると思えます。」
とらみ:「外科と内科は対照的ですが、実際どういった点が大きく異なりますか?」
ナースは天使さん:「外科は救急と提携していることもあり、救急搬送してきた患者さんが、とりあえず入る場所でもあるので、患者の情報がほとんどない状態から受け入れをして、そしてバイタルが安定しているかどうかなどを確認します。急変する人も多い中で働くので、本当に生死が隣り合わせの現場ですね。一方の内科は、あらかじめ入ってくることが分かっているケースが多いですし、慢性的にその病気を患っている人が多いという印象です。」
とらみ:「現在お勤めの内科での魅力ややりがいはどういったものがありますか?」
ナースは天使さん:「内科は慢性的な病気であることが多いので、患者さんにとっての心の支えに慣れていると実感できる点が魅力です。また、常に生死と隣り合わせで突発性があることが多い外科と違い、安心して対応が出来る点も内科の魅力だと思います。」
とらみ:「それぞれに違った魅力とやりがいがあるものなのですね。それでは最後に外科、内科を目指されている後輩の方達へメッセージをお願いします。」
ナースは天使さん:「外科での勤務の方が長いので、外科での話になってしまいますが、外科というと手術をして後は回復するだけだというイメージを持っている人もいるのかもしれません。ですが実際はメンタルケアも求められる科目です。患者さんは、突発的な事故、怪我で運ばれてくる方が多いのですが、患者本人も状況を受け入れられずにいることが多いので、精神的なケアが必要になるのです。外科は体力的な大変さや精神的な大変さなどはありますが、ここで頑張ることができればほかのどこへでも頑張れると思いますので、ぜひ頑張って欲しいと思います。」
とらみ:「今日は貴重なお話をありがとうございました。」
ナースは天使さん:「ありがとうございました。」