人の口から肛門までは、約9メートルもの消化管があることをご存知でしょうか。
そのはたらきには、食道・胃・腸・肝臓・すい臓が大きく関わっています。これらの臓器に生じた病気を治療するのが、胃腸科・消化器科です。
【患者の治療期間】
胃腸科・消化器科で診察を受ける患者には、治療期間が短い人も長い人もいます。
例えば、急性胃腸炎や食中毒などの場合は症状の重さにもよりますが、長期に渡って通院することは少ないでしょう。
一方、食道・胃・腸などにがんが見つかった場合には、手術に向けて計画を立てることもあります。 その場合は、手術を行う外科との連携も必要となります。
手術を行うためには詳しい検査も必要となるので、通院回数が多くなります。
切除する範囲が大きい場合には、体に負担がかかる可能性が高いでしょう。患者の家族とコミュニケーションをとる機会を設けることもあります。
【看護師の業務】
胃腸科・消化器科の看護師は、患者に対して注射や点滴を行います。手術後の患者には歩行が困難な人もいるので、歩行の補助や排泄介助をすることもあります。
病棟で勤務する場合には、ヘルパーや看護助手とともに業務にあたることが多いでしょう。リハビリが必要な場合には、理学療法士との協力が必要となります。
そのほか、胃腸科・消化器科で扱う病気には食事や食べ物に注意が必要です。その分野においては、管理栄養士が担当します。看護師も強力して患者への指導を行い、体調の改善へと導きます。