形成外科は、数ある診療科のなかでも比較的新しい科目と言われています。まだその名前を聞きなれない人も多く、整形外科を間違えられることも多いようです。
【治療内容】
形成外科では、主に体の表面にあるものの治療を行います。
例えば、先天性の奇形や腫瘍を切除したあとの手術跡を消したり、事故後の傷跡や変形を治したりする処置を行います。
体的な治療のひとつとして、体のほかの部分にある皮膚を移植する方法があります。複雑な手術の時は、血管の縫合なども行います。
形成外科で行われる治療は、病気やケガを根本から治すものではありません。よって、患者によって改善への気持ちは大きく異なります。
患者一人ひとりの希望に合わせて、治療方法を提案していく必要があるでしょう。
【形成外科に含まれる美容外科】
形成外科の範囲には、美容外科も含まれています。
美容外科の特徴は、もともと正常な状態であるところに手術を行うことです。肌を対象としたものであれば、ニキビ跡の治療や脱毛などがあります。
そのほか、近年ではまぶたの形を変える手術を行う人が増えていますね。美容外科は患者の希望に合わせて、より外観を良くすることを目指します。希望によって処置の内容が変わるので、手術前に患者一人ひとりとじっくり話をする必要があります。 手術に必要な技術は、形成外科も美容外科も同様です。
手術方法は非常に良く似ているので、疾患に基づくかどうか、目的は何かが2つを分けるポイントになるでしょう。