救急外来では、事故によるケガや病状が急変した患者に対しての治療を行います。もちろん急変した救急患者だけを対象としての診察であるため、いつどのような症状の患者が来るのか予測が付きません。
そのため、数ある医療現場のなかでも、常に緊張感のある現場と言えるでしょう。患者とともに、家族などが付き添い人としてやってきます。予想外の事態に慌てている人に対して、冷静に対応することも重要です。
【トリアージとは】
「トリアージ」とは、“選別”という意味を表すフランス語です。
医療現場で言う「トリアージナース」の立場には、患者の症状ごとの緊急性を“選別”することが求められます。
病状が深刻である患者、容態が悪化する可能性が高い患者を見極めて、診察を行う医師への引き渡しを行います。看護師はどの現場においても、患者の症状を見極めて選別する能力が必要とされます。なかでも救急外来は、その能力に加えて迅速さが必要となる緊迫性があります。
【認定看護師としてのトリアージナース】
日本には、現在約400名の「救急看護認定看護師」がいます。
実際の医療現場では、この人材が数千人は必要だと言われています。つまり、その数はまだまだ足りていません。
需要の高さから、活躍の場がたくさんあることが分かります。日本救急看護学会と日本臨床緊急医学会は、トリアージナースの養成に関する合同委員会を設置しています。今後しばらくの間、トリアージナースの増加を目指した取り組みが続けられていくでしょう。
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