IT化と人間的な暖かさ

digital正月も終わりましたが、短い期間に気合を入れて休むと、見事に平和ボケしますね。でも、そんな世の中や生活が続いてほしいものです。

年明けのネタというと、だいたい2016年の予測が多いですが、医療関係はデータ、ITですねえ。しかし、今回に限らずITが出てくるほどに感じる違和感。それは今語られている技術が「ロボットに変わりをやってもらう」ダヴィンチや、力仕事用介護ロボットの話みたいなのが1つ、もう1つは、ビッグデータがらみだからでしょう。

つまり、個人=医療機関を利用する側、の便利さがあまりないのです。こう書くと「スマホの遠隔診断などがある」という声が上がりそうですが、確かに便利だと思いますが、判断するのは最終的に自分ですよね。アプリを使うかどうかも自分、もちろん判断結果を見て「日頃の生活を考え直す」という意義はあるかもしれません。しかし、診断によっては迷いを多くしたり余計な不安や悩みを招いたりという部分も大きいのではないでしょうか。SNSにもよく診断アプリがありますし、チャートものなどは昔から話のネタとして不動の人気ですよね。占い系や方言アプリなどは、分別されても面白く、占いの場合は、何かの決意の後押しになったりします。しかし・・微妙な中性脂肪値「将来の糖尿病、認知症確率」はあまり嬉しくはありません。人と一緒にやれば、話のネタにすることで楽しめますが、1人でやった時に煮詰まる可能性も大きいのです。

アンジェリーナジョリーのように「乳がん確率」を見て、「予防手術」という行動に移せる人は少ないでしょう。もっとも彼女の行動が正しいわけではないのです。ご本人もあくまで「1つの選択肢として、世の中の人に見てほしい」というスタンスですよね。こうなると、確率を出せる上に、行動に更に迷いが出てしまうのです。「予防手術」という選択し増えてしまうからですね。

この辺りの問題は、既に生殖医療では顕著に出ています。いわく不妊治療の年齢(個人的に、女性の年齢しか定められていないのが納得しかねるんですが・・)また去年世間を騒がせたDNA騒動なども同じです。DNA騒動はワイドショー的な話にも使えますが、遺伝病を持っている家庭などの場合、それこそ先のアンジェリーナのようなケースで利用するかどうかということもあります。つまり医療関係で進歩するのは「マス」の部分と選択肢なのです。この場合の「マス」はビッグデータから出た結果=インフルエンザ予報などです。

感染症の場合は、団体行動はかなり有効な予防手段になります。今後感染症の広がりが変わる可能性はありますね。例えば、感染指数の高い場所や時間は「公的に休みとされる」習慣が出来てきたりすることなどです。集団の習慣というのは、結構大きな影響力があります。一昔前、今の40代辺りまでは喫煙歴がある人(特に男性)は当たり前だったのですが、今はタバコの箱を見たことがない人も珍しくはないのでは?反面お酒は飲まない人もいるようになったと同時に、一気飲みは消えませんし、アルコール依存症問題は、むしろ悪化しているかのようにも見えます。

「みんながしているから」は大きいのです。しかし、これだけ生き方が多様化し、医療もいろいろな選択肢が増えると、何をどう調べてどう判断するかは、個人個人の判断によります。体質や経済状態、教育レベルというのは、今も昔も千差万別、自分だけが違うということは、特に珍しくもなく、むしろ当たり前ですよね。クローン人間でも育ちで変わる可能性もあるくらいですから。

ビッグデータやSNSなど、世界が広がってきた分、逆に「自分だけが違う」ことを苦痛に感じる状況を苦痛にする若者が増えてきたという話もありますね。情報が多いと孤独は増すように思います。網の目をどれだけ細かくしても、やっぱりそこから落ちることや外れることはあるわけで、そうなった時の声の上げ方、また人の助け方という部分が抜け落ちているように思うのです。また助ける医療側も、技術進歩のせいでやや混乱期に入っています。今までは、あまり経済的なことや技術の売りということを考えなくても良かった医療の世界ですが「儲けと福祉」の両立と正面から向かい合わなくてはいけない時代になっています。つまり、現代は医療にかかる方、携わる方、両方の自問自答が必要なのです。

医療機関については、儲けの要素=地域性(人口など)、技術、方法(在宅介護など)から診療報酬まで、トータルで考え、セーフティーネットが崩れないベストな方法を根っこから考えていく必要があると思います。また、医療にかかる方は「考える力」を身につけると同時に「多様性を認めること」ですね。医療に関わる2次的なもの・・主に心因性、精神科分野が担当することは、社会の在り方を変えるだけで病気と呼べない、もしくは普通に生活していくうえで支障がないもの、に出来るのです。

ネットで集められたビッグデータは「傾向」を示してくれますが、そこに当てはまらない個人事情や理不尽さが多くあることを、絶えず気に留めておきましょう。そして、そこに正しさや正解はないのです、だから人は人に「大丈夫」と言ってほしかったりします。科学が進めば進むほど、看護師の持つグレーゾーン、人間的な暖かさ寛容さは大事になっていくのでしょう。


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