2025年問題と看護師不足~検討会でみえてきたこと~

看護師と医師と患者3月28日、「第一回医療従事者の需給に関する検討会看護職員需給分科会」が行われました。
こういった検討会の名称を聞くと、「何のことやら、難しそう」「とっつきにくいなぁ」と思いますよね。
昔、私が看護学生だった頃、「どうしてなんでもかんでも難しい名前にするのか」と思ったものです。
もっとわかりやすくて覚えやすい名称なら、興味を持つ人も増えるのになぁと泣き言を漏らしながら勉強していました。まぁ、名称をつける側としてはなるべく端的にわかりやすい言葉をと思っているのかもしれませんが、それが、難しい漢字のより集めみたいになり、お堅いイメージとなってしまうのでしょうね。

それはさておき、この検討会は、団塊の世代がすべて75歳以上になる2025年に向け、看護職員はどれだけ確保されていなければいけないのか、その数をどのように推計していくべきなのかをテーマに開催されました。つまり、2025年までに看護職員はどのくらい必要なのかを予測して、対策を練っていこうということです。

補足~団塊の世代のまとめ~
☆第一次ベビーブーム(1947年から1949年)に生まれた戦後世代のことです。
☆この間の出生数は約800万人。
☆この世代が後期高齢者(75歳以上)になるのが2025年。
☆2025年問題ともいわれ、介護や医療、社会保障に大きな影響を与えると予測されています。

補足~社会背景~
☆国は2025年には、看護職員は約200万人必要と推計しました。
☆今の看護職員数は約160万人です。
☆安倍内閣は2015年6月、厚生労働省に「経済財政運営と改革の基本方針2015」の中で医師・看護師などの需給について検討するよう指示しています。

今でさえ少子高齢化や看護師不足といわれているのに、2025年にはもっと大変なことになりそうですね。約800万人の団塊の世代の方たちが後期高齢者となるのですから・・・。もちろん、すべての団塊の世代の方たちが後期高齢者になる前から、その影響は見られるでしょう。医療が必要なのは、後期高齢者だけとは限りませんからね。

しかし、普段働いている看護師にとって、こういったある意味広いニュースの影響というのはどのくらい実感できるものなのでしょう。日本全体のことというと、一病院に勤務している筆者にはあまり関係がないような気すらしてきます。
「少子高齢化?確かにうちは高齢者ばっかりだよ。でもそれってふつうのことでしょ?小児科じゃないんだし」
「看護師が足りなくなる?今でも足りてないでしょ。そもそも、病院の方針とか経営とかそういうのも絡んでくるんじゃないの」
働き手のひとりとしては、こんな風に思ったりしますが、いざ自分や家族に医療が必要と考えてみると・・・
「ちゃんと良い医療が受けられるのか心配」
「国からの手当てはちゃんともらえるんだろうか」
「病院のたらいまわしになんてなったら嫌だな・・・」と考えますね。
受ける立場になってみないと本当のところの不安や要望などの気持ちはわからないかもしれませんが、想像することはできます。なんとか困らないような対策を国で講じてもらわなければ、今のままでは日本のピンチです。

さて、今回の検討会の中で何が話し合われたかというと、どのように看護職員の必要人数を推計しようかということです。
厚生労働省から配布されるツールで各都道府県別に集計するようですが、それには疑問の声も挙がりました。
例えば、夜勤従事者の考慮がされていないことや管理職の按分などです。確かに、看護職員は勤務先によって必要人数も変わってきますし、夜勤などの働き方は考慮してもらいたいところですよね。
報道の中にも、ひとりの看護職員がさまざまな業務を行っていることや現在でも負担が過重である点をどのように考慮するかがポイントとしています。これについては、全くもってその通りだと思います。
あくまで筆者の意見ですが、(病院によって)時間外勤務は当たり前ですし、超勤だってろくにつけられないところも多いように思います。

また、夜勤が健康に及ぼす悪影響も明確にはしておらず、対策だけが謳われます。現状をこのままに、看護師の必要人数だけを推計しても、看護業務は改善されず離職率だけが上がるのではないでしょうか。今でさえ離職率が高い看護師の業務、必要看護職員数を推計する前に、ここで今一度見直してほしいですね。
一方、日本医療法人協会副会長は、現場では診療報酬の施設基準よりも看護職員を多く配置している」と意見されていたようです。これについてはどうなんでしょうか。あえて、意見は述べませんが、お偉いさんには全国のいろんな現場をみて、たくさんの現場の声に耳を傾けて欲しいなと思います。

ともあれ、厚生労働省はこの検討会の意見を踏まえ、6月に「看護職員の将来受給を推計する手法」を詰めるそうです。
看護師にとって、医療が必要な方々にとって、どうか良い方向に話が進んでくれることを祈ります。


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