鳥取養護学校問題にみる広報の重要性

kigu鳥取養護学校で看護師6人全員が離職というニュース、生徒が通えなくなりそう・・という状況は、非常勤看護師の補充で何とか回避できるようです。この騒動の理由は、保護者からのクレームがきっかけだったとか。この辺の理由は水掛け論になっていきそうですが、ニュースを読んだ限りでは「養護学校にもいるのね、モンスターペアレント」という雰囲気です。

鳥取養護学校のHPを見ましたが、きちんと情報開示もされており、明るく小学校から高等部まである県立の学校、自分が保護者なら安心して子供を通学させられそうです。特徴的なのは「いじめ対策方針」という項目があることですね。システマチックな対策がきちんと出来ているようです。という状況でも、ややこしいことは起きてしまうのですねえ。

しかし、考えて見れば養護学校の看護師さんは、黒子のような存在、学校の場合だと先生や保護者の状況は比較的、外部に解りやすいかもしれませんが、間に挟まっている人の場合、文字通り陰に隠れてしまって、どういう状況に置かれているのか解りにくいですね。病院の看護師も同じかもしれませんが、それでも病棟ではある程度主役、学校で言う先生的なポジションにいるため、自分から置かれている状況を外部に言いやすく、一斉辞職というような極端なことは起きにくい気もしますね。

それにしても「一斉辞職」というのは、色んな意味ですごい方法です。普通は、辞職をすると後がない、という理由で会社その他の場所の理不尽に耐えている人は多いのではないでしょうか。またやめた後も再就職の邪魔をされるかも、という理由で耐えることもありますね。それでも良かったのか、そうならないほど看護師には需要があるのか、どことなく後者の気がしますが。

また、システムや何かに不満はあってもお客様(この場合生徒)などが気になって辞められないということもありますね。それも乗り越えて辞職してしまっているのです。ここまで極端なことになる前に、県立なのだから、上に訴えるという方法はなかったのでしょうか。また、保護者のクレームでとてもじゃないけどやっていけない場合は、まず上司~この場合、学校運営者に言いますよね。いくら何でも辞める前には訴えているはず、しかしどういういきさつなのか、そこは流されてしまったのでしょう。ここもよくわからない点ですね。

組織でまずいことが起きそうなときは、極端なことが起きる前に、まず外の世界に情報を流し、判断を仰ぐことが1番だと思うのです。そうでないと今回のように、医療を受けながら出なくては教育をうけられない子どもに、教育が受けられないという1番大事な目標自体が無くなってしまうからです。

今回の場合、この当事者の子供たちがおそらく声を上げられない状態であることも、残念な理由の1つですね。当事者が声を上げられないというのは、医療や介護、そして年齢の低い子どもの教育環境にはありがちです。どうしても、そこを掬い取って代弁する人がいなくてはいけませんし、今回のようなことを2度と起こさないためには、そういう存在をきちんと作っておくことが大事でしょう。

しかし、問題はもう1つ、養護学校というのは関係のない人にはあまり関心が払われません。例えば「養護学校の改革」というテーマの記事やちらしがあったとして、読み捨てる人が多いのではないかと思うのです。気を引こうと思えば「保護者のAさんが毎日私のLINEにこのようなことを!・・・画像添付」というのを、ばらまくくらいしかないですが、ここまで行くと怪文書です。また悲しいかな、ネットが発達したおかげで、オンラインでこういったことを流しても、やはり半日常的なこと~自分には関係ないネタとしてスルーされてしまうのです。こうして、結果、誰かが大きく害を受けるまで、周囲は無知、無関心であったということになってしまうですね。

事件が起きる前に、未然に防がれたことはニュースにならないという矛盾はネット時代からあることです。ということは、逆に健全性を日頃から広報するといいかもしれませんね。「当たり前のアピール」です。何かがまずくなってきた場合、普通なら当たり前に回っていることが必ずおかしくなってくるものです。例えば、朝の体温測定や採血が無くなっている、がさつになっている・・なんてことが病棟に起き始めたら、ちょっとSOSかもしれません。逆に、きちんと朝も測定、夜も測定、夜間見回り~今日も平和、かと思ったらナースコールという「普通の状況」が維持されていれば、とりあえず問題はないということです。このようなことをコンスタントに外に出すことで、ある程度中の情報を知ってもらうことも出来ますね。

しかし、最近、学校の先生は要らない資料作りばかりに忙殺され、肝心の指導がおざなりに、という本末転倒話はよく耳にしますが、実際これだけ情報が多く早い社会になってしまったのです。嘆く前に、情報をきちんと管理したり広報したりする専門の人間を置くくらいの考え方をしておかないと、ある日突然極端なことが起きてしまったり、明るみに出てしまったりするでしょう。看護学科にも、そのような科目が欲しいものです。


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