離床センサー作動せず、患者さんが転倒

転倒
先月11月25日、兵庫県立尼崎総合医療センター(尼崎市)において、入院中の患者さんが転倒して骨折したと発表しました。
ことが起きたのは9月28日14時半頃。
転倒したのは、白内障手術のために入院していた90代の女性です。
ナースコールで看護師を呼んでトイレに行った際、看護師が離床センサーをオフにしました。
その後、看護師は設定を変えたとのことですが、動作確認はせずにその場を離れ、約1時間半後、患者さんがひとりでトイレに行こうとして転倒しました。
結果、左脚を骨折したとのことです。

看護師なら誰もが通る道「転倒転落のアセスメント」

看護師 タブレット
転倒転落のアセスメントは、看護師なら一度は立案したことがあるのではないでしょうか。
それくらい王道の看護問題ですよね。

学生時代、アセスメントの授業でも実習でも転倒転落のアセスメントを立案しましたし、看護師として働いていてもよく立案する看護問題。
看護師などの医療職じゃなければ、
「えー、転ばないような計画なんて変なの。転んでも本人が悪いじゃん」
と思われるかもしれませんが、看護師なら
「ここで看ている以上、すべては看護師の責任」
「もし転倒したら、骨折や出血、うちどころが悪ければ亡くなってしまうかも!」
「転倒転落しないための看護が必要」
と思いますよね。

今回の事例でも、患者さんは90代ですし、転倒する可能性も転倒した際のリスクも高いと言えます。
認知については報道されていませんが、離床センサーをつけていたことからも、あやしかったのではないかとうかがえます。

離床センサーあるある

センサー
離床センサーというと、マットに足がついたら作動するもの、ベッドから起き上がったら作動するもの、患者さんの寝巻きなどにつけるものなどの種類がありますよね。

マットに足がつくと作動する離床センサーは、比較的動ける患者さんにつける場合が多いのではないでしょうか。
わたしも「転んじゃうと大変なので看護師を呼んでくださいね」と何度伝えても、動いてしまう患者さんによく設置していました。
そうは言われても患者さんは、「自分で動けるし」「看護師を呼ぶのがめんどくさい」などの理由から自力で歩いてしまう方もいらっしゃいましたし、認知症で伝えても理解できないのでという方もいらっしゃいました。
しかし、中には離床センサーに触れると看護師が来るということに気付き、こっそり離床センサーをまたぐという方もいました。
このような患者さんには、カンファレンスを開いて、次の手を考えなければいけませんよね。
またいでこっそり歩いてしまう患者さんは、見つけた看護師もびっくりです。「あれ?センサーなってないのに!!」と慌てて対応します。
認知症の患者さんでも、ベッドから足を下した瞬間、毎度毎度看護師が来ると離床センサーに気が付く方もいらっしゃいます。

一方、ベッドから起き上がったら作動する離床センサーは、転倒というより転落防止のために使用しますよね。
ベッド柵をしていても、「どうやって転落したんだろう」と思うような事故に遭遇したことはありませんか。
どんなに動きが悪くて起き上がれなさそうな患者さんでも、何が起こるかわかりません。
わたし自身、そのような患者さんを目にしたことがあるので、起き上がることが難しそうな患者さんでも油断はできないなと思います。

離床センサーの是非

トイレ 目覚める
「患者さんが転倒したら看護師の責任」
「看護師は患者さんが転倒しないよう最大限の努力が必要」
それは、そうなのですが、入院することで自宅に帰ることが難しくなってしまう高齢者の患者さんがいるのも事実です。
入院中、いくらリハビリをしても、看護師が介入しても、やはり入院している状況と自宅で過ごすのは違います。かといって、危険を冒すことはできません。
そのため、病院ではどうしても患者さんの動きを抑制しがちです。動けなくするという意味での抑制ではなく、患者さんに与えられる場所がベッドひとつで自宅のように居間やキッチンがあるというわけではないという意味です。
当然、入院している患者さんにとって入院は治療を目的としているわけですが、年齢を問わず入院生活はその後の生活に影響を与えますよね。
若い方でも少し寝ているだけで筋力低下を実感できるほどですから、高齢だったり、入院期間が長いということは、退院後自宅で生活する上でどれほどの悪影響があるか想像に難くありません。

ナースコール
一方、看護師にとっても転倒転落の目を光らせておくことはたやすいことではありません。
日勤帯で看護師が多いときのナースコール対応はまだ良いのですが、夜勤帯で看護師が少ないときにナースコールが頻繁になるのはつらいですよね。
不穏や認知症などで夜間に暴れまわったり、徘徊する患者さんも少なくありません。
離床センサーがなるたびに、「ああ、もう・・・まただよ・・・(怒)」と思うこともよくあります。

しかし、それでも患者さんの安全を守るのが看護師の仕事。
そのための離床センサーはなくてはならないものでしょう。
今回の報道では、センサーの確認不足で患者さんが転倒してしまったというものでしたね。

看護師も人間です。何かを忘れてしまうことあってあります。
しかし、このような事態を招かないため、日ごろから危険察知については考えておきたいですね。


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