運動会種目から学ぶこととは

mukade先週のニュースに、ムカデ競走で1年に482人が骨折(小中高)というものがありました。この数字、今までのデータがないため何とも言えないのですが。報道には比較データを出してほしいものですね。

それはさておき、運動会がらみでは逆に、幼稚園の組体操が念々派手になっており、危険性が懸念されているという話もあります。運動会の行事というのは「楽しく行う、楽しく見る」というのが主体であるため、どうしても怪我とか体のメンテナンス的なことは抜けてしまいますね。

少し前に、柔道など体育会系の部活の危険性が指摘されていましたが、運動部の場合は、部員が目的意識を持っていますし、指導する側もそうです。まず事故のないよう、またスポーツというのは特定の体の部分を使うため、ある意味では体によくないので、そういうことを防ぐ方法というものがある程度考えられています。スポーツ生理学という分野もありますもんね。しかし、運動会の場合は、みんなで楽しく体を動かそう!ということで、老若男女が参加、救護班はいますが、肉体管理がやや欠けがちなのは否めません。また組体操のように「見る人が喜ぶ」方を先行してしまい、客観的に危険性を判断する視点が欠けがちです。

子供には体力差、体格差があるので、やらない方がいい子どももいるはずなのですが、そういう措置を取ると差別になってしまったりするのです。「まあ、固いことを言うな」で済む社会が1番良いのですが、運動となると、そうもいきませんね。普段から自分の体をしっかり管理して、出来ること出来ないことをきちんと把握している人ならいいのですが「楽しい運動会」だと、飲酒状態での参加者がいたりする可能性もあります。(さすがに昨今は止められているかもしれません。)

また、運動会というのは特に体を使わない、と言われる子供たちには、持ってこいの行事でもあります。ムカデ競走の動きは、日常にはまずありません。子供の体というのは、イレギュラーな動きをいろいろやってみて、時には怪我をしてみることで、判断力や危機管理力がつく上に、とっさの時に体をよける技術が身につくのです。つまり、ある程度、危険にさらされないと、将来もっと危険なことが起きる可能性があるということです。とはいえ、ムカデ競走の場合、打ち所が悪いと体にマヒが残る自体もあるわけで、そういう人たちに「無責任な!」と言われてしまうと、多少危険なことでもやってみましょう、とは、とても言い出せなくなったりするのですね。こうして「危ないから禁止」ということが増えていくのです。

しかし、今現在高齢者の中には、歩行訓練や運動機能維持に励む人が多くいます。そんな今の高齢者は、かなり体を使ってきた世代、無茶な状況に置かれ、しかも抗生物質などもない世代、つまり体の基本がタフなのですが、それでも、高齢になれば意図的に動かないと健康維持は出来ないのです。ということは、下の世代に行くほど、基本的には体を使っていない、甘やかされた体質ということになるので、高齢者になった時、どんなことになるのか非常に怖いですね。

予想されるのは、60くらいで老けこむ可能性が大きいということです。そうでなくても今の60代と20代は脚力、持久力に関しては似たようなもの、場合によってはシニアが勝ったりもします。無理な組体操をして拍手をされるのも、どうかと思いますが、ムカデ競走はおそらく大人が誰でも知っている、体験者も多い競技です。確かに、先頭に入る人は将棋倒しの犠牲になりやすいですが、最悪の状態を回避しながらこういったことをやり続ける方が、今の楽しい地域社会を維持するためにもいいと思うのです。

そもそも、運動会の種目はもれなく危険ではあるのです。障害物競走の障害に引っかかる人もいるでしょう。「危ない=排除」という生活をし続けて、しかし運動機能の維持をジムで行う、何か不自然ですね。そもそも先に書いたように、運動というのは危機管理能力とセットになっています。いきなり出てきた自転車をよけるような能力ですね。自転車や車は、もう少しすると完全オート制御、かなりの危険性排除が期待できますが、それでも天災や人間関係など、生きていくうえで危険性を伴うものは残ります。人間関係に物理的な危険性はない、と一般的には思いますが、脳の働きは心身一体です。

危ないもの=排除ではなく、最悪のケースを避けること、を考えればいいのではないでしょうか。また運動部員のように、自身の肉体、健康管理の意識を高め、また他人の状態も把握して無理をさせないことも大事です。一部の運動会では、救命講習があったりもするようですが、そういった当事者が助け合うスキルを身に着ける方がむしろ大事だと思うのです。また運動で身につくことの1つは「理不尽に耐えること」です。競走というのは、必ず勝てるようなことでも負ける時は負けますね。なぜかムカデ競走の足を縛るひもがほどけるということもあるのです。危険を避けるようお膳立てが過ぎる社会では、こういったことに耐える能力が落ちます。そして何かあると「他人が悪い」となったり、過剰なストレスが溜まり外に向いたり、内に向いたりしかねません。

そもそも、地区や学校のイベントというのは「集団で何かをすること」から学べることが多くあるから、存在するもの、安易に無くすのもどうかと思うのです。


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