遅れすぎ!日本のたばこ情勢

タバコ
あなたはたばこを吸いますか?
わたしは吸わないのですが、「看護師ってたばこ吸う人多いよね?」と言われることがあります。
どうやら世間では、看護師=喫煙者が多い、とイメージを持つ人が多いようですよね。

しかし、2013年度の日本看護協会の調査によると、看護師の喫煙率は7.9%(女性7.2%、男性29.5%)で、国民の喫煙率(女性9.0%、男性34.1%)よりも下回る結果がでています。
少し前のデータですし、このデータがすべてということではないのですが、日本看護協会の調査では世間のイメージと実際のところは違う、という結果です。
なぜ、看護師=喫煙者が多いというイメージが定着したのかは、おそらく看護師は「白衣の天使」「優しい女性」などのイメージが強く、そういった人が喫煙するというギャップやインパクトの強さから誤解が生じたのではないか、と思います。

さて、今回はたばこに関するお話。
2016年9月18日、日本タバコフリー学会学術大会(神戸市中央区の兵庫医療大学にて)が開催されました。

日本のたばこ情勢

喫煙者
日本における禁煙は、海外よりも相当遅れているというのは有名な話。
最近はレストランでも分煙をしたり、禁煙外来のCMなど禁煙に向けての活動もみられます。
しかし、男性の死亡率トップも、肺がんですよね。
喫煙者および受動喫煙による日本の死亡者は、毎年14万5千人以上と推計されています。

・・・にも関わらず、なかなか禁煙が進まない日本。
それは、海外よりもたばこの税が低いことや、知識の普及の甘さ、メディアの影響などが考えられます。

最近では少なくなりましたが、一昔前は映画やドラマの中でも、格好良くたばこを吸うシーンは多かったですよね。(わたしが大好きなMOZUでは、たばこを吸うシーンが格好良く撮影されていましたが)
それに憧れて、たばこをはじめる人も多いと思います。

韓国のたばこ情勢

韓国夜景
お隣韓国も、実は喫煙率が高い国。
2014年の男性の喫煙率は43.1%で、日本よりも高いと言われていました。
わたしも韓国ドラマで喫煙シーンを見たことがありますが、このようなメディアの影響も大きいのでしょうね。

しかし、それを受けて韓国政府は、2014年9月に「包括的たばこ規制プラン」を宣言し、本格的な禁煙に向けて取り組みを開始。
2015年1月からたばこの税金が約2倍となり、すべてのレストランやバーが禁煙となりました。
さらに、今年2月には禁煙治療には多額の補助金が出るという制度を作っています。
そして、今年の12月からはたばこのパッケージでの写真による警告表示が導入される予定です。

こう語ったのは、韓国にある国立がんセンター禁煙センター所長兼、韓国禁煙協会会長の徐洪官医師です。
しかし、徐洪官医師によると、韓国では1995年に健康増進法ができ、公共の場所での禁煙やレストランでの分煙が進んでいたといいます。
それでも、2014年の喫煙率が43.1%ということは、あまり効果がなかったのかもしれませんね。
海外の例をみると、やはりこれだけでは禁煙対策は不十分だと言わざるを得ません。

写真による警告表示

警告マーク
一方、これから韓国でも導入されようとしている、たばこのパッケージによる写真警告。
現在、世界のなんと77か国が導入しています。

どんな写真なのかというと、結構エグイものが多く、真っ黒な肺、口腔がんの患者さんの口の中など。
衝撃的な写真を載せることで、喫煙をためらわせることができますよね。

そして、この写真効果は大きく、世界ではじめて写真による警告表示を行ったカナダでは、文字のみの警告時よりも喫煙率が2.9~4.7%減少したといわれています。
また、写真の大きさも関係しているようで、マレーシアでは表面40%の写真から60%の写真に変更したところ、禁煙率が増えたと報告されています。

「こんなに効果が期待されるなら、日本でも導入すればいいじゃない!」

と思うのですが、残念なら日本での導入は未定です。

実は、今年の6月に開かれた財務省の審議会で、写真による警告表示の議論がされているのですが、「過度に不快感を与えないようにすることが必要」との理由で却下。
「不快感を与えなければ禁煙に結びつかないのに」と矛盾を感じてしまうのはわたしだけではないようです。

国立がん研究センターの調査によると、写真による警告表示に「賛成」「強く賛成」と回答したのは、全体の70%。
多くの人がたばこの健康被害を懸念しているということがわかります。
しかし、それでも禁煙が進まない日本は、政治やお金の問題が絡んでいるのでしょうね。

どんな病気でも苦しいですが、肺がんで亡くなる患者さんは本当につらそうです。
息ができない恐怖もありますよね。
医療は患者さんの苦痛が少なくなるようにサポートしますが、そうなる前の予防は、自分と家族のためにしてほしいです。
たばこを吸って必ず肺がんになるわけではありませんし、たばこが一種の文化だということもわかります。
しかし、一医療人としては、日本でも国を挙げて禁煙に取り組んでほしいと願います。


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