認知症患者が700万人に達する?

a0800_0006792015年の年明けを飾るニュース「10年後には認知症患者が700万人に達します」

今年はついに政府の認知症対策が出るようですが、ざっくり言うと「住み慣れた地域で認知症患者が安心して住めるようにする、そのために「相談窓口の強化」「全国で看護師派遣が行われるようにする」と、いつもながら、理想は解るのですが、具体的に何がどう実行されるのかは、全く解らないアバウトさです。

言われるまでもなく、世の流れが既に在宅介護にシフトしてきているため、高齢者が身近にいる人たちは、既に身構えていると思うのですが。

ここでややこしいのが、訪問看護の世界ですね。
ヘルパーの裁量でさえ「本人限定」つまり介護対象者以外の食事の皿を洗ってはいけないのです。食器洗浄機のある家とか、まとめて風呂に入る家などを考えると、とても非現実的に思えるのですが。

これを実際に利用する側の状況から考えますと、認知症で在宅医療を受ける人の場合、ヘルパー、ケアマネ、看護師と複数の人間が入ってくる上に、線引きがとてもややこしいのです。しかもお金を支払う方は、最低この3人分になりますね。家族の手続きなどに関する労力も、物理的、精神的に大変な状況ではかなり面倒かつ労力がいることです。

介護や看護をする側から見ますと、個人個人を見るということは、それだけの人手がかかります。しかし、今、介護施設や医療現場は人手不足です。高齢化が進む過疎地域ではより顕著です。

ここでちょっと考えてみましょう。「なぜ病院があるのか」それは個人のために病気を見る施設やシステムを組んでいては「もったいないから」です。それよりは、まとまった単位の人数に1人医師がいた方がいいですね。そうすれば大きな検査機器も入れられます。これを現実化すると病院になります。そこが回っていないのに、更に人手を必要とする在宅介護、看護にしましょうという話になっているんですね。

なぜ、そういうことになるかというと「国家の貧乏」に尽きるのです。
その一因として「気軽に医療機関を利用しすぎている」=医療費拡大という事実は確かにありますが、在宅看護が必要なレベルの人は、気軽に行く人ではありません。

認知症に関していえば、「病院や施設だけでは対応できないので」という方が本音でしょう。多少筋の通っている部分としては、本来は重病を見るはずの大学病院、総合病院に風邪の人が来てしまっているというようなことはあります。救急外来にはありがち、実際に今は多くの医療機関が対策を取っていますよね。病院の機能と利用方法を整理しておこうという考え方は、よく解りますし必要性も解ります。大学病院~総合病院~かかりつけ医~在宅医療という流れがうまく出来るのが理想でしょう。この場合、病院機能には「治療」だけでなく「予防」「リハビリ」を含みます。

先に書いたように、そもそも病院、介護現場は圧倒的な人手不足です。そういう状況下、システムをきちんと作り、効率よく人を使うという発想自体は、医療費削減を考えても大変良いと思いますけどね。

しかし、効率という単語の反対が「病気」という理不尽さだったりするのです。
救急の患者は判断がつかず、救急に来ている面も多く、効率どおりに事が進むわけはありません。そもそも病気は時間を問いません。

この流れをうまく回す方法が1つあります。「病人を減らす」のです。
現在の病院は最低限の治療以外の部分が、かなり多くを占めています。療養というパターンですね。

こう書いてしまうと、実際今介護中の方からは間違いなく苦情が出るでしょう、理屈だけで何を言っているんだ、こっちは寝る暇もないほど大変なのに、と。その通りです。だから「地域療養」を根付かせるのです。

そもそも環境が病人の調子を整える部分は多くあります。だから在宅医療が推進されるのですが。(政府の本音はやや異なりそうですが・・)
しかし、この考え方を実現するのは、医療改革とはやや別次元の話になってしまいます。

というのは「暮らしの中に病んでいる人がいて当たり前、看護師、もしくはセミプロ的存在の人が巡回するのも当たり前」という考え方を根付かせる必要があります。ということは、オートロックのマンションとは相容れないことになってしまうんです。
今後はシェアハウス的な考え方を根付かせる方法がより必要になるでしょう。

これからの看護師に必要なのは、そんなそれぞれの地域を知る能力でしょう。
しかし、これを1人でやってしまうと、かなりのストレスになります。看護師は複数体制にして、1人で責任を持つという状況にしないこと、ヘルパーなど地域に関わる人とうまく分業をすること、ですね。

結局在宅看護、介護に必要なのは、地域の理解と当事者意識しかないのです。この場合の当事者は病人や介護者ではなく、そういうニュースを隣で他人事として見ている人たちです。

現場の声を拾い上げ、実際に利用する人に便利なシステムを作っていく、これが出来るのが看護師なのです。 「目の前にいる人を肯定してあげる」情と、医療という技術や先に書いたシステムを患者のために活かす最善策は何かを判断する冷静な部分、その2点が看護師には必要なのです。

これからの時代は「現場が社会を変える」のだと思うんです。たかがではなく「されど看護師!」です!


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