薬物依存とその更正

drag今年は、何だか週刊誌ネタに事欠きませんが、清原覚せい剤所持、使用逮捕というニュースでまたゴシップ記事が盛り上がっていますね。

個人的にゴシップ記事は好きなので、まあ、ついつい読んでしまうのですが、覚せい剤事件というのは、ゴシップとは別の側面があります。看護師コラムなのでお気づきかもしれませんが「治療を受けなくてはいけない」犯罪ということです。

清原に限らず、大物を捕まえるには、かなり時間をかけて証拠をつかみ逮捕ということになっています。法で裁くにはこの方法は適当でしょう。また、清原は、長きに渡って、世間を賑わしてきた公人とも言える人、大々的に報道されるのも解ります。また慎重に捜査をすることで、覚せい剤のルートをつかめるというメリットもあります。

しかし繰り返しますが、これらは法の裁きの問題です。長きに渡って、見張られていたにも関わらず、清原はずっと覚せい剤をやっていたようですよね。本人の健康面を考えたら「怪しい」時点で物事をはっきりさせ、治療に望むのがベストです。元々かなり使用歴が長いようなので、1,2年早くなってどうなのか、とは思いますが、少なくとも、その分、本人の健康被害は少なかったはず。

依存症にもいろいろありますが、アルコールにしろ何にしろ、早く病院にかかることが1番大事です。なお、このことについてご家族は責められません。覚醒剤使用者というのは、普通の人が止めたり、何とか出来るようなことでもないのです。病院へは通っていたようですから、そこからばれたりはしなかったのでしょうか。病院で「これはどうも・・」と思ったときに、薬物検査をするなりなんなりすれば、手前で薬と縁が切れたはず。もちろん、これで簡単に手が切れるようなものではないですが、少しでも早めに病院行になって、悪いことはないはずなのです。

アルコールやギャンブルもですが、覚醒剤などの依存症癖のあるものは「心が弱い」と一言で片づけられますが、誰でも心が弱るときはあるものです。清原の場合、栄光と本人のプレッシャーに耐える力がアンバランスだった・という話がなされていますが、人生の中で、自分の手に負えないことがいっぺんに降りかかってくることは多いはずです。もちろん、だからといって覚醒剤だけは手を出してはいけません。アルコールやギャンブルは程度問題ですが、一部ゲームやギャンブルの使用法を見ていると、薬物中毒に近いイメージを持ってしまうものもあります。実際ゲーム依存で人生を狂わす人もいますよね。

そもそも覚醒剤が、禁止されている理由は、薬で簡単に脳に快楽バイパスが出来てしまうからです。この神経回路は1度できると、また何度でも同じものを求めます。従って、薬物中毒の患者さんは、自分では何もしているつもりはないのに、何故か手に薬を持っている、ということになったりするのです。

清原逮捕の前に、同じ薬物問題で逮捕されたASKAが長文をブログに載せ、一部支離滅裂であり即削除、また閉鎖病棟へ、というニュースがありました。おそらく今の環境を考えると、薬物をやっているわけではないと思われますが、その状態でも脳は妄想、幻覚を生みだすのです。こういった一連の怖さが、まさに怖いもの見たさのような感覚で、よけいにニュースを大きくするのですが、最近は薬物入手も他人ごとではありません。
合法ドラッグの事故が一時期多発していましたが、法的にはOKでも薬物ではあります。

そういうことなら処方箋も危険じゃないか!といわれそうですが、その通りです。精神科の薬にも中枢神経に作用するタイプのものが多くあります。しかし、いわゆるドラッグと全く違う点は「医師が完全管理をしている」ということです。実は、ここも処方の段階からして、こう言い切っていいのかどうかが難しいのですけどね。初診でいきなり抗うつ剤=中枢神経作用剤処方というのは、乱暴な気もしますし。

この辺の精神科系の薬の処方事情は、今回は棚に上げておくとして、医師は「完全把握」と言える程度には、服薬の管理をすべきですし、飲んでいる患者さんの方も「リスクがある」という気持ちは持っておかなくてはいけないと思いますし、多くの患者さんは薬と「付き合い、折り合いを付けている」のです。

違法薬物の場合、特に有名人がらみの場合、センセーショナルな「違法ぶり」だけが取りざたされています。しかし、法律を犯すと同時に体もボロボロになっているのです。犯罪者とはいえ、体の心配があまりされている報道がないのが何とも言えませんね。

また薬物使用からの更生はひとりで出来るものではありません。「ああ、終わったな」とすべての人に言われれば、より孤独にそして楽な薬へ、再犯ということになります。しかし犯罪の償いとは別に、治療が必要なのが薬物使用犯罪です。全員で叩いていては、治療や更生の意味がありません。これだけ薬物犯罪が多く目立つのですから「薬とは」「その一線を超えた人を、どうするのか」ということを考えてみてもいいと思います。

そういう意味では、清原のような公人に近い人の治療方法や具体的な症状を明かす、ということを考えてみてもいいのではないかとも思います。もちろんご家族や周囲の人へのフォローは大事ですが。

薬物犯罪で大事なことは、
「絶対に手を出さない、そのためには、どうすればいいか」
「手を出してしまった人をどうするのか」
「一般人はどう接するのがいいのか」

医療的な面から見ると、考えることは山ほどあるはずです。


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