薬の個人輸入

kusuri2時々、趣味と実益を兼ねてネットで薬の検索をしていますが、そういう時に必ずと言っていいほど「個人輸入薬サイト」に遭遇します。

どんな感じなんだろう?と見てみると、処方薬を客観的に見るのに結構役に立ったりします。こんな薬同士が飲み合わせNGだったのか、など意外な発見がありますね。サイト自体が「どうなんだろう」と思うものもあったりして(※パソコン、ネット接続機器のウイルス対策は必ずしておいてください)ちょっと、寒々しいものもありますが。

ちなみに、薬の個人輸入自体は違法ではありません。転売など他人に渡すと違法になるようです。サイトの利用自体はいわゆる自己責任ってやつなんですね。しかし確かにどうなんだろう?とは思うのですが、実際忙しくて病院に行けない人や、性病、薄毛など、ちょっと人に言いづらいジャンルの治療を、こっそりネットで解決しようという気持ちは、これだけネット利用が当たり前な世の中で無条件に責められない気はするんですよね。

また、あまり医療に縁のない人だと、カラコンのように「おしゃれ優先」な医療品は医療アイテムと思われず、安い外国産に飛びつきトラブルが、ということもありますね。個人輸入やネットの普及で「薬は専門家が扱うもの」という考えが急速にだいぶ変わってしまいました。生活を便利にしたい、便利な方法があるのなら使いたいというのは、人として当然ですよね。実際、効き目の高い薬を手軽に買えるように、という動きはどんどん広がってきています。

しかし「薬というのは、毒にも薬にもなる」という原則は世間の風潮とは関係なく、変わらない自然の法則なのです。こういう状況に対して、看護師はどうしているのか、ちょっと調べてみたところ「一般人への啓発活動は出来るのでは」というような内容の会合はあるようですが、あまり大きな活動や成果は無いように見えます。私が気になるのは「買う方への注意やアドバイス」もあるのですが、こういったものを買って何かの健康被害を受けたケースへのフォローについてです。おそらくアフターの治療の際に、「個人輸入で」と問診で言わない人もいるのではないでしょうか。個人輸入に限りませんが、何かしら後ろめたいことがある場合、問診ではっきりしたことを言ってくれないケースは多いですよね。

しかし例えば「糖尿病の生活指導」などでウソをつけば、おそらく現場経験をある程度積んでいる看護師の場合は、すぐに見抜くと思うのです。ですが個人輸入の薬の場合は、純粋に薬物作用の問題なので、原因を特定しづらいのではないでしょうか。例えば先に書いたカラコンのように「トラブルが社会に知られている」ような場合だと、推測をされる確率も高そうですが。薬というのは、飲み合わせが大変難しいですよね、しかも人により薬の感受性にはかなり差があります。また通院の場合は、利用する側にしてみれば、今は調剤システムにしていることが多いため、「受けた治療と処方された薬」の話をリンクして訊くことが出来ず、患者側からすると、薬の疑問をどちらに訊いていいのか・・?ということは、かなりありがちです。

こういった「薬にまつわるいろいろ」薬剤師さんが本業だろうとは思うのですが、薬というのは治療の中の1つの方法という位置づけですよね。使う人の背景が解らないと対策を立てづらい部分も、かなりあると思うのです。せめて看護師による「飲み合わせや個人輸入に対する啓発活動」そして、その後のフォローを心身共にやってもらいたいと思うのです。

臨床看護師の場合、実際の事例に遭遇してますよね。個人情報を明かさない形でいろいろな例を紹介する、またそういうことで被害が出てしまった人たちを医療現場で、どのように治療をしているか、そういうことを世間に知ってもらう努力があってもいいと思うのです。

よくあることですが、外来で問診票を書く際に、患者の独自の判断で「既往症を書かなくてもまあいいや」ということが起こります。しかし、プロから見ればその既往症は実はとても大事な情報だったりするのです。そこに気付く一般の人は「かなりの病院痛」だと思いますが、平たく言えばマニアックな少数派、でも自分の体にまつわることですから、個人で知っておくべきことです。

昔は「お薬手帳」というものはありませんでした。現在は自分でデータを持っておくという習慣がある程度定着しつつあります。医療従事者の側から「これは、あなたの健康を守るためには必要です」と言う「医療機関を利用する人への心得」という注文を、これからもっと出して言ってもいいと思うのです。

薬の個人輸入に関しては、その是非も含め、看護師として「買う前、買うあと」を頭に入れておいても良いと思います。「個人輸入相談」があってもいいですね。時代はどんどんと変化していきます。そこに嘆く前に「こういうことが起きているなら、取れる対策は何だろう」と考えてほしいと思います。

最後にこのような情報化時代になると、置いて行かれる人はとことん置いて行かれてしまいます。そういった人でも、部分的に個人輸入や、保険外診療などの情報に無意識のうちに巻き込まれたりしていくのです。そのバックアップのためにも、医療のプロが情報戦に勝たなければいけませんね。


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