自宅に‘お伺いする’看護

看護師 訪問看護
先日、フリーアナウンサーの小林麻央さんが34歳という若さで急逝されました。
2016年6月、ご主人の市川海老蔵さんの記者会見によって乳がんであることが公表され、9月よりご自身のブログを開設。
それから積極的にご自身の日常や病状について発信されていました。
年末にはBBCの「今年の女性100人」の一人に選出されるほど、その影響力は大きく、闘病する姿と彼女の言葉に、多くの人が励まされ、勇気づけられたのではないでしょうか?
わたしも定期的に拝見しており、看護師としても一女性、一人間としてもハッとさせられてきた一人です。
そんな麻央さんの闘病生活によって注目された在宅看護について、今回は注目してみたいと思います。

在宅看護とは?

看護師 訪問看護
では、まず在宅看護とは何かについておさらいしてみましょう。
在宅看護とは、病気や障害を持っている人が、病院をはじめとした医療機関ではなく、住み慣れた自宅で療養する際に提供される看護を指します。
わたしたち看護師は「訪問看護」として看護を提供することが多く、主に訪問看護ステーションや医療機関に所属する看護師が対象者の自宅を訪問するかたちで行います。
自宅で療養する最大のメリットは、自宅という場所、気心知れた家族といった慣れた環境で過ごせる安心感ではないでしょうか。
また、入院では生活リズムもある程度定められており、自分にとって居心地のよいペースで生活リズムを整えることも難しい状況なので、そういったストレスも少なくて済むこともあるでしょう。

その反面、在宅では設備されている医療機器に限りがあり、医療従事者も常にいるわけではないという医療的サポートは病院に比べると少ないという現実があります。
そのため、自宅療養をする人たちにとって、訪問看護が持つ役割は大きいといえます。

訪問看護の対象者は?

看護師 訪問看護
公的保険を利用する訪問看護は2種類あります。

①介護保険:65歳以上の要支援・要介護認定を受けた方
       40歳以上65歳未満の特定疾患の方で、要支援・要介護認定を受けた方
②医療保険:主治医により訪問看護が必要と判断された方

以上のことからもわかるように、乳児から老年期の方まで幅広い年齢層の方が対象となります。
最近は新生児医療もすすみ、医療的サポートが必要なこどもたちが退院するケースも年々増加しているため、小児科のケースを受け入れる訪問看護ステーションも増えてきているようです。

訪問看護師が担う看護は?

看護師 在宅看護 
対象者の状況によって必要となる看護技術は異なりますが、主に6つの役割があります。

 ①状態観察:バイタルサイン測定、全身状態の評価など
 ②医療処置:呼吸管理、経管栄養管理、創傷処置、点滴管理、服薬管理など
 ③療養上の世話:食事介助、口腔ケア、清潔ケアなど
 ④リハビリテーション
 ⑤家族支援・看護:技術指導、介護負担の相談など
 ⑥療養上のアドバイス:住環境や福祉用品に関するアドバイス

同じ目的でも、対象者の年齢や性別、疾患によって対応方法を変えていくことが必要です。
病院と大きく違うのは、伺うご自宅によって準備されている物品が異なることです。そのため、臨機応変さを求められます。

他にも、主治医(訪問医)やコメディカル、介護職といった他職種との調整も必要となってきますし、多くのスキルを求められることが多い訪問看護師。
それゆえに、病院で経験を積んでから訪問看護に携わろうと考える看護師も少なくないのではないでしょうか。

看護師 在宅看護
わたしの周囲にも、医療機関での勤務を経て訪問看護師になられた方が増えてきました。
こどもからご年配まで、担当されるケースは様々です。
病院、特に病棟では疾患と年齢というふうに対象がある程度限られますが、訪問看護に携わる方が口を揃えていうのは、自宅での生活に‘お邪魔する’姿勢が大切だということ。
病院では検査も治療も医療者が決めていますが、自宅での生活リズムは療養者と家族が主体で整えられているという意識が大切とのことです。
その分、病院での‘よそ行き’の顔だけでなく、本当にリラックスした表情や本音をきくチャンスも増え、その時にやりがいを感じられることが多いそうです。

小林麻央さんのブログの中に、このような一節があります。

今日は、看護師さんに、入浴補佐をして頂ける日なので、湯船まで浸かれるか!?楽しみです。(小林麻央オフィシャルブログ「KOKORO.」2017年6月17日『楽しみの入浴』より)

入浴介助をどんなに心待ちにされていただろうか、と考えるだけで、胸を締め付けられるようななんとも言えない気持ちになります。
療養されている方とそのご家族の生活に‘お伺い’し、看護師として専門的な視点を交えながら生活のお手伝いをする――。

在宅看護、はこれからもどんどん注目され、進歩していく分野になるでしょうが、この姿勢が大切だという既に従事している看護師の言葉をまさに示している、麻央さんの一節だと思いました。
闘病中も多くの人の心に訴えかけてきた麻央さん。
ご冥福をお祈りいたします。


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