社会保障費の抑制と政策運用

yaku29もう年の瀬、とまではいきませんが、既に忘年会もちらつくころ、1年は早いですね。既に来年度予算案の焦点というニュースが出ておりますが、「社会保障費抑制」が焦点に、というのは解ります。他に何とかならないのかとは思いますが。

社会保障費の中でも、今回のポイントは「調剤薬局」だそうです。今、調剤でお金を払うと院内処方よりかなり割高になるのです。面倒なのもあり、院内がいいなあ、と思うこともありますけどね。何故割高になるかと言いますと、薬剤処方を外部委託しているため、調剤報酬というものがあるのですね。医薬分業を進めるために、こういう仕組みになっているそうです。その調剤報酬がどんどん予算を圧迫していくため、またドラッグストアでの会計処理のごまかし事件=管理不行き届きが、こういう話へとつながったようなのです。

内容をちらっと見てみると「一定時間以上の処方が必要」だの「お薬手帳を出さない場合、減点」というようなことが目につきます。薬局に対して、かなり厳しい要求を突き付けている感じですね。ここで謎が1つ、そもそも医薬分業は、医療費抑制=主に個人が薬をしっかり管理することのために、出来たのではないでしょうか。改定内容をいろいろ見ておりますと、ついでに処方薬をもらうタイプのドラッグストアが1番損をしそうです。でも本当はお薬手帳をしっかり持って、どんな場所ででもきちんと話をして薬を受け取れる、という世界にしたいのではなかったのでしょうか。

きちんとしたかかりつけ薬局を持つのが1番かかる方には、いいようなのですが、その場合、かかりつけの病院の近く、もっと言うと病院の敷地内にある方が便利ですよね。となると、病院の中で医療、薬剤処方のラインをきちんと分ければいいだけの話ですね。そもそもドラッグストアで処方してもらえるようになったのは「主体的な医療」ということではなかったのでしょうか。何でも薬で治療することがいいとは言えませんが、薬さえ飲めば健康、人以上にばりばり働ける人が、定期通院、その後仕事、空き時間が出来たので手近な薬局で薬引き換え、というのが理想だからではないでしょうか。

また先日から書いている高齢者の薬大量処方問題を解決するのは、お薬コンシェルジュ=調剤の人が1番ふさわしいと思うのです。1冊のお薬手帳を持って、高齢者が薬剤師に質問をして、あれこれ説明する、更に今後は「ちょっと処方自体がおかしい」ということを、どこかに言えるようにするのが最大の目標ですよね。このトータルの処方量がおかしい、と薬剤師さんが気づいた時に、どこに話をするのかが解りにくいですが、患者さん自身が1番多く行く病院で相談するように出来るのが、もっとも適切でしょう。

お薬手帳の発行をしない=減点、というのも、どうかと思うのですよ。以前テレビドキュメントで見ましたが、病院にかかるたびに新規のお薬手帳をもらう人が割といるのです。しかも、この方が調剤薬局は儲かりますよね?発行するだけでなく、所持の確認でも同じ報酬にすればいいと思うのですけどね。実際お薬手帳はあまり今でも有効に活用されていないような気がします。子供や高齢者などのサポートをしている場合は、健康管理用にマメにチェックしておくかもしれませんが、自分のこととなると、重大案件の薬の処方を貼らずに、たまたまかかった関節炎の塗り薬の処方シールだけが貼られていたりするのです。

しかも持病の薬は、投薬を変更されたりしますよね。それを時系列にきちんと貼らず、最新情報ではないものが貼られているということもあります。また持病で定期に薬をもらっている場合、毎回同じだから1つ貼って置けばいいよね、ということで、実際の通院回数とは一致せず、突発的な関節炎と厄介な慢性疾患が見た目は同列扱いになってしまうのです。使おうとしてもこのありさま、しかもお薬手帳は既往症やアレルギーが手書き、病院の検査で起きたアレルギーやトラブルは未記載になります。要するに、当事者にとっての重要事項とお薬手帳の中身が一致している可能性が低いのです。

まずお薬手帳を現実的な物にして、どこに出してもある程度、薬剤師さんが状況を把握してくれるようなものにすることが1番の課題だったはずです。またこれがうまく機能すると、病院では気づかなかった癖のようなもの、例えば生活習慣などに気付き、健康状態が改善するかもしれません。そして病院に通わなくても、となり、その後は近所の調剤薬局に健康相談に行き、体にいい過ごし方=病気予防に努める、そんな世の中を作るための医薬分業だったはずではないでしょうか。

薬局と親しくなることで、健康維持に主体性を持つことが最大目標だったはずですし、実際お薬手帳の効率的な使い方はともかく、病院でたむろしていた高齢者が薬局で話をするようになる、と病院一極集中の発想が変わりつつあったと思うのです。もちろんドラッグストアに処方コーナーともども健康コーナーがあるのも「自分のための健康」を考えるベストの場所だったはず、明るい場所なだけに気軽に入りやすいのもいいですよね。

という状況で、いきなりのブレーキ、会計処理問題などトラブルもありましたが、医薬分業のメリットもようやく解ってきた所だと思うのです。1つの政策をもう少し時間をかけて運用して欲しいものですね。


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