看護師の大学教育

book最近、農協改革や年金改革と国家の改革案件が多発することに違和感を感じつつ、結局の所、地方自治体単位などで、自給自足的に頑張るしかないのでは、と思っていたところ、面白いコラムを読みました。

現役看護学部の学生さんの文章です。非常に綺麗で、文章力の高い文章です。(※参考URL:http://www.huffingtonpost.jp/haruna-matsui/nurse-japan_b_5980940.html

このブログを読んで思ったのは「看護師」というカテゴリーは、ものすごく柔軟性の高い仕事だということです。ここにも書かれている通り、どうしても看護師というのは「病院勤務」のイメージが、普通の人にとっては1番身近なため、「ナイチンゲール」なイメージを持たれやすいのです。

看護師の仕事は、いわゆる弱者相手の仕事です。しかし弱者と呼ばれている人は本当に弱いのでしょうか?人として弱い、というより社会制度に合わないのではじき出されている、という方が正しいようにも思うのです。実際、障害を持つ人は適材適所で働くことが出来れば、かなりの戦力になります。高齢者も同じです。今までは「病院」に通うような人=使えない人という安直な発想でしたし、今でもそういう風潮はやはり残っています。

しかし、普通に考えて見てください。「全員同じ部屋で同じ授業を聴きます、テストの点が100点です」ということが、人が生きる上でそこまで大事なことですか?むしろこういう人間ばかりを育てすぎて、日本が立ちいかなくなってしまった面も、かなりあると思うのです。しかも、こういう傾向が変わる気配は皆無、なので地方の場合は特に自助努力で行くしかない!という気運が強まってくるんです。

幸い最近は、企業、特にベンチャー系の場合は「組織に無難に適応する人」ばかりを集めて仕事をするより、障害を含む個性をどうやって戦力にするか、そこから企業の活性化が生まれる、という逆転の発想をしている人が増えてきています。昔の障害者雇用は、言葉は悪いですが「お情け要素」が結構強いものでしたし、今でもそういう部分は残っています。でも、いろいろな人が「ハンデ=マイナス、ではなく、人にないものを持っている、無いことが出来る」ということに気付き始めています。

話をこの方のブログのメイン「看護師の大学教育」に戻します。
看護師が幅広い知識を身に着けると、病気やハンデを持った人に気付きやすくなりますし、その人に合うことは何か、という思考が出来るようになってきます。上に書いたことにも気付けるうえに、そういう人たちに対する具体的な方法を考え、実行することが出来るのです。

具体的に言いますと、介護問題、子供や配偶者へのDV、障害者差別・・そういったことを幅広く知ることができ、なぜそういうことが起きるのかという構造や解決法を学べるのです。そうすると、例えば介護の問題は「施設に入れることより、簡易な農業をしてみる、そこに不登校の子供を参加させ高齢者に面倒を見てもらう」など、色々な案が出てきやすくなると思うんです。

先に書いたように国が国民のお守りをするのは限界になっています。自分たち~主に地域の住民で健康維持=幸福な社会を維持する努力をしていかなくてはなりません。そうしたときに、看護学部卒業の人の場合は、かなり幅広い提案が出来ますし、実際に医療現場に関する知識も身に着けていますから、「町おこし、町の維持」に相当な貢献が出来ます。

介護やDV被害(加害)者などの境遇やメンタリティーを理解するのは容易ではありません。上記の「農業をして、子供の面倒を見てもらう説」を実際にうまく回すこと出来るようにするのは、かなり困難でしょう。しかし、看護師であれば、こういった人たちを理解することについて勉強をしています。大きな方向性の提案も出来ますし、何かのシステムを立ち上げたときに現場の人や医療知識がある人でないと解らない部分の指摘、改善も出来ます。国の各種改革に負けない方法は「自分自身が健康でいること」が最大の武器です。看護師はそこで誰よりも力を貸せるのです。

最近認知症カフェが流行っていますが、介護リハビリにゲームをするのではなく、農作物を作ってもらったりするのはいい方法ではないでしょうか。生きがいや目標を感じることの方が認知症には遥かに有効です。そして、その辺の現実的な詰めを看護師に考えてもらえばいいのではないかと思うのです。こうしているうちに、高齢者やいろいろな弱者の意見を耳にする機会も増えると思うのです。そこからまた何かを提案していく、こうして国に頼り切らない「自分たちで作る街づくり」が出来るのです。看護師はそのアドバイザーになれるのです。

学を積んだ看護師の武器とは「見識の広さ、問題のあぶり出し能力=解決法の提案」という一見「看護」とは何の役にも立たない分野で大きく活きます。でも考えて見れば、看護師がそういう方向に役に立つのは当たり前なのです。「人がより良い人生を生きていくためのお手伝いをすること」が看護師の役目ですよね。だったら、地域活性化の実行に大きな貢献が出来るのは、ごく当然です。

人間誰しも「完全なる健康体」ではありません。ゆえに看護師はどういう場所でも力を発揮することが出来るのです。


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