看護師なら知ってて当たり前?結核の知識

茨城県古河市の小柳病院で、入院していた患者さんや看護師合わせて16人が結核に感染しているという報道がありました。
肺炎疑いで入院していた患者さんが結核で、気づいた時には他の入院患者さんや看護師が感染していたというニュースです。

呼吸器科病棟や老人病棟などでは、「肺炎疑い」で入院してくる患者さんは結構いますよね。
しかし、結核の患者さんと接する機会は専門の病棟でない限りほとんどありません。
「結核」と聞いて「そういえば学生のときに習ったなぁ」「N95マスク・・・だったよね」など記憶が曖昧という方も多いのではないでしょうか。

結核集団感染報道のまとめ

さて、時系列がわかりにくいニュースだったので、分かりやすくまとめます。
・去年12月入院していた70代男性が、肺炎疑いで別の病院を受診したところ、結核であると診断されました。
・さらに、今年2月までその患者さんと同じ病棟に入院していた男性2人(60代と70代)も結核を発症していると診断を受けました。
・これを受けて、入院患者さんと看護師(30代から80代の入院患者さんと看護師合わせて47人)の検査を行ったところ、13人が結核に感染していたことが明らかになりました。

最初に発症したと思われる70代の男性が、どのくらいの期間入院していたのか、なぜ入院していたのかは報道されていません。
しかし、一人の患者さんから最終的には15人に感染したのは恐ろしいですよね。

今回の結核集団感染の舞台となった小柳病院のホームページによると、精神科医療、高齢者の介護、医療、リハビリテーションの病院です。
つまり、急性期の病院ではなく、慢性期や療養型の病院なので、そういった患者さんが多いことがうかがえます。
また、医師や看護師をはじめとする医療者も慢性期を中心とした専門家が多いでしょう。

また、ホームページには今回の結核集団感染についてのお詫び文とともに、質問などの窓口も設けられていました。
その中で古河保健所の指導にあることも明らかにしていますから、感染対策の指導が入ったことは明確です。

結核ってどんな病気?


さて、今回のテーマ結核についてポイントをまとめていきます。

結核のまとめ
☆昭和25年までは日本の死因第一位。
☆現在年間約2万人以上の感染者が出ています。
☆日本での年間死亡数は約2000人、世界では年間約130万人。
☆結核菌に感染することで、主に肺(腎臓、リンパ節、脳や骨など)が冒される疾患。
☆症状は咳嗽、発熱(微熱のことが多い)、喀痰、体重減少、食欲不振、倦怠感、喀血、呼吸困難感など。
☆感染後、発病することによって排菌状態となります。
☆感染者が発病するのは、BCG接種を受けている人で5~10%の確率です。

昔はかなり流行して死因の第一位となった病気だけあって、今でもドラマなどで「喀血=死が近い」というシーンやイメージもありますよね。
最近は栄養状態や環境衛生が良くなったので数は減ってきていますが、それでも亡くなる方のいらっしゃる病気ですから甘くみてはいけません。
特に今回のように、病院での管理が甘いと集団感染を引き起こしますし、免疫力が弱い小児や高齢者、妊婦などへの感染も危惧されます。
また、病院だけではなく、一時期ネットカフェで寝泊まりをするネカフェ難民の結核感染の問題もありましたよね。
栄養状態が悪い方が、ネットカフェのような密封された空間で寝泊まりすることによって、広まる危険は十分あります。
過去の病気として扱うのではなく、看護師として結核をはじめとする感染症の知識は日ごろから意識すべきでしょう。いつどこでどんな感染症を持った患者さんが来るかわからないですから。

結核対策で行われていること、自分でできること


それでは、結核対策としてどのようなことが行われているのでしょうか。
保健所では、定期健診、予防接種の実施状況確認、結核患者さんの登録や保健指導を含めた管理を行っています。
地域の健康管理の一環として、結核対策がしかれているわけですね。みなさんもこどもの頃、BCG接種は受けていますよね。
一方で結核感染者が出た場合にも保健所で把握する必要があります。結核感染者がでたときはすみやかに保健所に届け出て、保健所では統計をとっているのです。

このようにふつうの風邪とは違い、国で管理されている結核。
看護師が自分の身を守るためには、抗体はつけておくこと、知識をもって行動することです。
入職時などにツベルクリン反応をみるところもありますが、自分でいつ検査をしたのか、結果はどうだったのかは少なくとも把握しておきたいですよね。
特に呼吸器科病棟や療養型の病棟にいる方はより注意が必要です。いつどこで、今回と同じようなことが起きるかわかりません。
また、健康で免疫力があれば感染したとしても発症はしません。BCGを受けていると10%未満の発症率です。
今回の報道でも看護師の感染は認められたものの、発症はしていませんでした。
忙しいと忘れがちな健康管理ですが、日頃から自分の体調を整えておくことも、今回のことに限らずとっても大切。無理せずに今日も頑張りましょう。


応援クリックして下さると励みになります!
↓↓↓↓↓↓

看護師 ブログランキングへ

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

おすすめサービス一覧

常勤、非常勤、パート、派遣あらゆる看護師求人情報を無料で簡単条件検索し放題!!

お仕事をお探しの地域の最新求人情報を週2回配信する「ハローワークナース通信」
もちろん利用は無料です。

今、評判のよい看護師転職サイトってどこなの?⇒ 現役ナースがよく利用している看護師転職サイトをランキング

おすすめコーナー

ページ上部へ戻る
error: Content is protected !!