病気の治療やリハビリの考え方

baseball実はプロ野球好きの私、ひいき球団は弱いですが、それなりに日本シリーズを楽しもうとしております。

さて、そんな中1人の元プロ投手~盛田投手の訃報が流れてきました。20年ほど前でしょうか、中継ぎ投手として活躍された後、何度も脳腫瘍に悩まされていた方です。現役時代に特に思い入れはなかったのですが、闘病しながら野球の解説などをする姿が、情熱大陸か何かで放送されており、その精神力や葛藤する姿が記憶に残っていたのです。

元々スポーツ選手というのは、普通の人の働き盛りに仕事が終わってしまったりするもの、次の仕事はどうしよう、引退はいつにしよう、と思いながらの命に関わる大病というのは、想像しづらいものがあります。人によっては、同じような病気をしているのに、華やかなスポットライトを浴びて(テレビで闘病する姿が放送されるくらいですので)孤独じゃなくていいよな、なんて思う人もいるかもしれません。しかし、野球選手は完全なフリー仕事、自分から動かなければあっさり過去の人になってしまいます。もちろんそんな生活がつらくなり、組織で普通に働く道を選択されている人もたくさんいます。そんな中でも、自分の過去を封印するタイプと、過去の自分を話のネタに使っているタイプと人それぞれです。

しかしある程度知名度を得てしまうと、よほど目立たないようにしない限り、ある程度は報道に追い回されてしまいます。芸能人も同じですが、芸能人の場合、ある程度の大きさの事務所にいて、それなりの活躍をしていれば守ってくれる人たちがいます。病を得た野球選手というのは、そうではなく、ネームバリューだけが独り歩き、「昔頑張っていた人が今は病と戦っています」という形になってしまうのですね。しかし、盛田投手は再発の恐怖などありのままの姿を、かなり堂々とテレビの前で開示されていました。それと同時に、そんな姿を見せつつも、球場に足を運び、取材や指導をする姿もありました。プライバシーがあまり無い状況で、雇用の補償もない中で、再発の恐怖と戦う、しかも一般人ではなく、野球好きなら名前を必ず知っている人ですから、各種重圧は半端ではなかったでしょう。しかし、その様子が伝わるからこそ、テレビで放送される意義があるのです。

このようなブログを書いておりますと、どうしても字面だけになってしまい、あまり現場の体温がない文章になってしまいます。もちろん医療ニュースをしっかりチェックして、客観的に見た状況を説明して指摘することは大事だと思いますし、私の視点は外部の人間の視点です。医療に関わる人が気づかなかったこと、解っているけどどうにもならないこと、そういった状況を外から見たらどう見えるのか、そんな「外から目線」の何かを入れることで、医療現場が少しでもいい方向へ行けばいいな、と思います。

その反面、リアルに医療に関わることについて、つまり病気の治療やリハビリの考え方などは、どうしても伝える上で歯がゆいこともあります。広報的なことをされている看護師さんなら解ると思うのですが、ある程度何かに関心を持ってくれている人は、とことん知ろうとしてくれますが、そうではない無関心な人に医療に関すること、例えばかかりつけ医の重要性、医療を受ける際の主体性といったことを伝えるのは、かなり困難です。

健康な人から見れば、病院や医療というのはどうでもいい、というか、当事者ではない世界ですから、「いざというときに」と何度行ったとしても通じない、もしくは他人事と取られてしまう・・災害に対する準備などもそうですね。高度な医療を受ける可能性以上に、天災に合う確率は高いかもしれないのに、避難の方法をとてもリアルに考えている人はあまりないもの、もしくはとても真剣に考えている人、の両極端になってしまうのです。

こういった啓蒙活動については、これといって画期的な方法はありません。地道に言い続け、少しずつ現場の考え方を変化させていくしかないのです。ハードな変化は、医療従事者にも患者にも望ましくありませんから、同じようなことを言い続け、少しずつ行動を変えてもらうのがベストなのですね。

盛田投手のような、特殊な職業人の脳腫瘍との戦いというのは、状況としては珍しいですが、大変苦しい状況に置かれていることへの共感は出来ます。野球のグラウンドで華やかな姿を見せていた人が、なぜ華やかに見えたのかが解る、精神力あふれる闘病、そして人前に出る仕事に就く人間として、カッコよさを維持すること・・。組織の中にいる人にも似たような立場の人はいるでしょう。重い病気を抱えた本人のありのままの暮らしから、伝わることはとても多いのです。

「病気を得た自分が、今出来ること、最善を尽くすこと」そしてその裏には恐怖と苦痛というすさまじいストレスがあるということ、それと直面している多くの人が今現在います。「病気」というのは漠然とした一般論ではなく、「どこかの誰か」の生活の一部です。そして、そういう方たちが毎日頑張って生きる姿、また頑張れなくなる瞬間、そういう人の姿を目の当たりにして学ぶこと、感じることは少なくともこの文章よりは、はるかにたくさんあります。

末筆に盛田投手のご冥福をお祈りします。


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