病人、障害者、高齢者よ、大志を抱け!

byounin 昨年4月から変更されている制度、要介護者のリハビリ、廃用性萎縮分野の診療報酬引き下げ、つまり高齢者が軽く怪我をして寝込んでしまった場合、若い成人ならすぐに社会復帰は可能ですが、そのまま寝たきりになるケースについては、殆ど医学的フォローは無いのです。介護制度でやれということのようですが、介護制度と医療制度という単語、何だか言葉の綾のようになっていますね。

そして両方が少しずつ縮小、結局当事者がある程度動ける場合は、家で介護をするしかないのでしょうか。介護制度と医療制度の中身をもう少し整理すれば重なる部分が少なくなり、利用する側のメリットも増えると思うのですが・・・。空き家問題が大きく取り上げられる中、街中に高齢者サービス住宅が増えていく矛盾も感じたりします。お金の無駄といえばこちらの方が大きい気がします。

と、ひとしきり文句を言ったところで、そもそも「診療報酬=医療機関の儲け」という意味では、リハビリはやや見捨てられている気がします。しかも基準が「税金を納める人間として復活できそうもないので」という所に置かれている気がするのですが。

そもそもリハビリの意味は「復活」ではありません。リハビリ=Rehabit=再習慣=生き直し、つまり今まで生きてきた価値観を変えて違う方向に生きてみませんか?ということであって、そういう意味では教育など考え方のリハビリも必要なのです。アンチエイジングが盛んですが、誰でもあの世界についていけるわけではありません。好き嫌いで、ついていかない選択をする場合はともかく「あのようにならないといけない」と言われ「ついていけない」ことを非難されるのは間違っています。

ここで、ややこしくなるのが認知症の予防やケアで言われる「外向性」の話、人とたくさん話しましょう、運動しましょう、つまりアクティブであれということですが、人が健康でいるためには社会に何らかの形で認めてもらわなくてはいけません。若い世代であれば仕事をするなど、不可抗力的に社会に組み込まれてしまうものですが、高齢者は「楽しい孤独」を維持するのは難しく「孤立」してしまう可能性が高いのです。つまり最低限社会に組み込まれて置く努力として「意図的に外交的なことをしましょう」と言っているのであって「アクティブ礼賛=インドアに生きる価値なし」みたいな話ではないのです。

「活き活き」という言葉がどうしても「過活動」的に取られがちですが、健康な一般高齢者は大抵動作がゆっくりです。若い人なら1日でやることが1週間がかりであったりします。しかし、それが何かまずいことなのでしょうか。高価なステーキを調理するのに、あまり時間はかかりませんが、安い肉を使った煮込みはかなり時間を取ります。しかし、時間にゆとりがあり、始末の心得がある高齢者は「手間のかかり過ぎる煮込み」をゆっくり作ることが出来ます。リハビリの真意はこのような所にあるのではないでしょうか。手間のかかり過ぎる煮込みと、ステーキの両方が存在する文化は豊かです。このようにして、人ぞれぞれの特性を活かす、マイナスをプラスにするのではなく、活かせるものを活かすのがリハビリの本義のはずです。しかし、現在の医療、介護制度はインスタントにならないものは廃棄と暗に言っているようですね。この考え、経済的には良いように思えますが、長い目で見たら違うのではないかと思うのです。

これからの時代、高齢者の方が増えます。つまり生きる中で何かにつまずく人が大量に出てくるのです。全員切り捨てていたら、かなりのロスになります。こういう人たちに、再教育をして新しい生き方を見つけてもらい実行してもらえば「新しく生きなおす」モデルケースがたくさんできます。そこで多数派が出てくれば、その多数派受けするものがビジネスになるかもしれません。

すでに、買い物の選択肢を減らしたスーパーなど、一見時代に、逆行したように見えるお店もありますね。これは新しい情報を若い人並みに入れると疲れる、という高齢者の発想に基づいたお店です。「選択する楽しみ」は持ちたいので、一定数の幅の選択肢はありますが、郊外型ドラッグストアのように、洗剤と柔軟剤の違いが判らないほどの品ぞろえにはならないのです。

こうした人たちを育てるのはリハビリです。少子高齢者=亡国感が漂うのは、リハビリの後には大したことが待っていない気がするからではないでしょうか。しかし、考えて見てください。高パワー高スピードの世界をいつも望む人がどれだけいるのでしょう。SNS疲れでリタイアする人も増えてきているご時世、止まって生きなおすこと、の意味はかつてないほど、今の時代は大きい気がするのです。

リハビリに重きを置かず、残念な国になっていくのか、工夫を凝らしこんな方法で生きることも出来るのだと世界に示せる国になるのか、どちらかというと後者になってほしいものです。国がリハビリ重視をしてくれないなら、まず民間から始める手があります。病人、障害者、高齢者よ、大志を抱け、ですね。

※参考までに本当は「Boys be ambitious 」あとには「like this old man」がつくのです。


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