熊本県で免許センターに看護師を配置

car私はペーパードライバーなのですが、身分証明書兼何かの役に立つのではという根拠のない期待から毎回免許更新をしています。持病があるので更新書類の記載時に何となく後ろめたさを感じたりするのですが、それよりも気になるのは、書類を書いている横で高齢の方が、丁寧に職員の指導を受けながら更新書類を書いていたりすることです。

このようなことを感じていたところ、熊本ではついに免許センターに看護師が配置されることに決まりました。目的はやはり認知症の早期発見です。国が本腰を上げて認知症対策に乗り出していますが、その先駆けのような対策ですね。

いろいろな施設、公的な場所に看護師を配置するというのは潜在看護師が多い現在、かなり有益だと思うのです。今までは看護師というのは、医師のサポートという役割が多かったのですが、今後はこのように医師との間の仲介人という位置づけが大きくなってくるかもしれません。そうなると、今以上に看護師に求められるものは、カウンセリング能力、指示を的確にこなすだけではない判断能力、つまり受け身ではない自発的な能力です。自発性などむしろ邪魔、と言われそうな勤務先で、もやっとしている看護師さんも、自分の意思で仕事が出来るようになるかもしれません。もちろんその分責任が大きくなりますが。

さて、今回の場合、運転免許センターに配置というのが、なかなか良いと思うのですね。というのは認知症(軽度を含む)の高齢者で厄介なのは「本人が症状を認めない」家族も何となく気づいているけど、無理に連れていくのは難題・・ということで、診断が遅れ、それゆえに「リハビリや予防なんて」という高齢者も多くいるのが実情です。

新聞、週刊誌では「うまく言い含め病院に行き、デイサービスに通うお年寄り」という成功例が多く出ていますが、大多数の場合「自分だけは認知症に関係ない!」という壁が大きく、また高齢になれば何もしなくても良い、もしくは逆に「年寄り扱いするな」と、全く教科書通りに行かないのが実情、しかもこういう中途半端なケースは、当事者(この場合、本人と本人に関わる家族)が愚痴りようもないのです。介護認定を受けている場合は「やることをやった」上での愚痴ですが「説得不能で困っている」という中途半端な状況での相談は「何とか頑張れ」としかなりませんからね。人間同士の会話や相互理解の難しさが1番の壁になってしまうのです。

話を元に戻して、その点運転免許センターは公的施設です。
元々高齢ドライバーには、検査と特別講習が必要になっています。この制度に文句を高齢者はいませんね。もちろん「めんどくさい!」はありますが、制度自体は「まあ、その方が安全だし」と一応合意を得ている状況です。つまり「病院ではなく、積極的に何かをやる場所で、公的にチェックを受ける」ことは、ハードルがとても低いのです。もちろん免許センターで「認知症の疑い」と言われて「失礼な看護師がいた!」と怒る方はいるでしょう。しかし多くの場合は、ある程度「客観的な意見」として受け入れられると思うのです。早期発見の認知症の患者さんを病院につなげたら、かなりラッキーと言えましょう。

ちなみに現在、病気で自分が判断に困る場合は、職員さんと相談が可能ですが、例えばてんかんのようにドライバーの事故が多発し、ニュースになってしまっているときなど、当事者はより不安でしょう。当然主治医と相談するのが基本ですが、認知症の方と同じく過信=相談を受ける必要はない、と思う人もいるかもしれません。また病気をばらしたくない人もいるかもしれません。こういう場合の相談もより丁寧に出来る可能性があります。

運転免許の場合、病気による被害がかなり大きいため、看護師を配置することになっているのですが、こういう「病気と言われて納得しすい場所」に、看護師さんを配置して認知症を発見するというのは名案です。基本的に、病院はあまり軽々しく通う場所ではありません。その代り、予防や早期発見をするにはとても有効です。そこにつながる入口が多くある方が良いのですが、大抵の場合「いかにも病院行への道のり」という感じになってしまうのです。

認知症の場合、特に要介護度の高すぎる方をイメージされやすいので、より相談を回避される傾向にあります。しかしご存知のとおり、多くの場合は「まだらボケ」程度で寿命が先に尽きるのです。予防に努めればその確率はより高くなります。つまり本人が得をするのです。免許センターのように、「本人が来なくてはいけない」という強制力があるような、しかも病気とあまり関係のない場所に「さりげなく」看護師を配置できるのがベストだと思うのです。

更に1つ希望を言えば、免許センターに勤務する看護師の任期が1年とのことですが、病院へつなぐような人の場合、その看護師、もしくは市の保健師など「決まった担当」がつくことで、生活に安心と質の維持をもたらすことが出来る可能性は大きいです。高齢の人に「年を取ったら早目に専門の人に見てもらって、誰かサポーターを決めておいた方が得かも」という考えが浸透すればしめたものです。

しかし、保健師さんも癒着防止などの理由で多くは2,3年で担当交代、特定の人を長く見ることが出来ないんですよねえ。過剰な依存はいただけませんが、安心できない福祉も困ったものです。


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