潜在看護師が提供する介護サービス

mix1月17日の朝日新聞ローカル版(ちゅうごくライフ)という欄に、大変「うんうん!」と言いたくなる 記事が出ていました。

内容を簡単に説明しますと「現場を離れた潜在看護師」が、訪問看護、介護サービスを提供する事業「わたしの看護師さん」という事業を立ち上げたというお話です。ここの事業内容が『看護師何でも屋』という感じで「看護パトロール」から「高齢者や妊婦の病院付き添い」「病児シッター」まであるんです。これは利用する側も看護師もかなり理想の働き方ではないかと思うのです。

まず利用する側から見ますと、病院に行けないときって病気のそのものの問題だけじゃなく説明能力も不安、病後児保育も同じで、「こんな時にプロの手が借りられるとベストなんだけど、そういうぜいたくな話はないよなあ」 というシチュエーションが、一般の人には多いのです。 しかし、その「贅沢」が存在しちゃう安心感、これは大きいですね。

そして看護師側にも大きなメリットがあります。
この事業は「派遣システム」になっています。だから自分の都合のいい時間や形態で働けるのです。だから「潜在看護師の利用」が可能になる!バンザイ!・・とこういう骨子の記事です。

どんな人でも子育てその他のブランクで職場復帰が難しいというのは、よくあることですが、看護師の場合は、その点元々かなり恵まれてはいるんです。復帰できる場所自体は多いですからね。でも、意外に労働形態の幅は狭い=きつい場所しか残ってなかったりするんです。実際、数年ブランクを置いて大病院勤務ってどうなんでしょうね。よくあるのが、急速な電子化、特に総合病院の場合、そういう進歩はかなりのスピードで進んでいます。検査結果の入力1つがうまくいかず「使えない人」になり、何となく職場でもうまくいかなくなり再び退職、というのは珍しいことではないと思うのです。

もちろん医療技術の進歩も同じ理屈で「帰って着た看護師さん」に高いハードルを作ってしまうのです。だったら、ブランクのある看護師を有効活用しよう、そのためには自分たちで潜在看護師が働くのに向いた場所を作った方がいいかも、という主旨で始まったのがこの事業なんですね。

デメリットは保険が効かないということ、お金に余裕がない人が、あまり気楽に利用できないというのが、ちょっと辛い所ですね。もう1点のデメリットは「看護師なので医療行為が出来ない」ということですが、ここはあまり大きな問題ではないようにも思います。

かつて現場で働いていた看護師なら、ある程度トリアージ能力があるはず、素人判断よりずっと信頼できる形で病院につなぐことが出来ます。むしろ、病院への紹介をするのに癒着が生じたりなど、隙間問題が生じること、また利用者が性格のいい人ばかりとも限らず「病児シッターに預けたまま連絡が取れない、ルール以上のことをやらされる」はたまた事業自体がいい加減な組織であれば、サービスの質が低く、派遣登録者のやる気も薄い、つまり病院に当たりハズレがあるのと同じで、質の低いものや、悪質な業者が出てくる可能性の方が心配です。しかし、上に書いた問題は、医療機関や普通の企業=組織と名がつくところには、存在しがちなものです。むしろ、看護師が「自営」出来ることの方が、圧倒的にプラスでしょう。

看護師というと、病院、会社、学校など組織人のイメージがありますね。でも本来は、かなり重要な国家資格を持っているのですから「独立」はこのように可能なんです。望む条件で働けない、いざ働いてみたら、何かとこじつけを持ち込み、給料が不当に安く抑えられているという看護師さん、ざらにいますね。だったら「望む勤務先」を作ればいいのです。

この「わたしの看護師さん」という団体は、看護師だけではなく、介護福祉士も登録しています。登録スタッフ数20人程度なので、時間の都合も話し合って決められます。もちろん、フルタイムで正社員的な状況ではないので、それなりにお給料は低めだと思うのですが、給料は安くてもいいので看護師の腕を活かしたいと考える潜在看護師さんは多いはずです。

世間は思う以上に「使える国家資格のある人」を欲しがりますし、通院補助が一般人であるのと、看護師であるのとでは、安心感の差が恐ろしく大きいのです。ということは、通院補助も「国家資格分」割高=ブランド料金として「売り」に出来ます。またこうやって広いネットワークを作って仕事を展開するうちに、どんどん看護師の必要なシーンが更に見つかっていく可能性もあります。例えば高齢者の病院付き添いの依頼が、同じ地域で個人がバラバラに依頼しているケースもあるかもしれません。まとまって通ったらどうだろう?という話になるかもしれませんし、そうやってお年寄りが活性化していく、当事者意識が持てる、そしてサロンでも作ろうかということになるかもしれません。そうなると今度は自治体に掛け合うレベルになります。

看護師が柔軟性を持つ働き方をすることで、いろいろな人を横につないでいくことが出来るのです。このような柔軟性は、今の日本には絶対に必要だと思うのです。2012年度の潜在看護師数70万人、この人材をどれだけ望んでいる人がいるのか、マッチングミスの不幸を減らしていかなくてはいけませんね。


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