毒にも薬にもなるという考え方

tokuho先日、入浴剤のパッケージの表示を見ていたら「子供と認知症の方の手の届かない所に保管してください」という表示があり、「時代だなあ~」と思いました。表示より何より、お菓子の形という方が紛らわしい気もするのですが・・。とはいえお菓子の形の入浴剤は、まあ雑貨屋系などにしかありませんが、洗剤、柔軟剤、リンスのどれなのか解らない詰め替え用品がスーパーなどの売り場で増えましたね。

香りブームとやらで、華やかなんですが目的が解らないことしばしば、一度某社のレ○アが、洗剤なのか柔軟剤なのか解らず、ネットで調べたら、そのものずばりの説明がないのですね。結局解らないまま、店頭で確認しようかと思い、そのまま忘れておりますが(汗)

今回医学とは全く関係のない始まりですが、最近、機能性表示食品なるものが販売出来るようになりました。現在は約50弱商品あるようです(2015年、7月3日時点)これがまたややこしい話で、いわゆる機能表示が出来る食品は、特定保健食品いわゆるトクホ、そして栄養機能食品、機能性表示食品の3パターンあるのです。

トクホというのは、国が商品自体の安全性や機能を審査して販売するもの、いわばお墨付き商品、栄養機能食品というのは、ビタミンやミネラルの中で決められた20成分が基準値を超えて含まれている場合は、表示可能という商品です。この2つはまだ解りやすいのですが、今回の機能性表示食品というのは、会社が「こういう機能があるんです」と消費者庁に届け出て許可をもらえば、表示できるというもの、規制緩和の一環として行われた法改正とのことです。

で、実際にどうなっているかというと・・今検索で出てきた某ノンアルコールビールの広告の場合、商品表示の下に、届け出の表示内容として「難消化性デキストリン(食物繊維)が含まれます」以下、その説明文とサイトには出てきます。更に「この商品は、機能性表示食品として届けられたものであり」以下略、要するにトクホではないよ、という書き方がされています。書くだけで、かなり面倒くさかったので、読む方は更に面倒でありましょう。

ちなみに、難消化性デキストリンは、食後の中性脂肪値や血糖値の急上昇を抑えるという結果が出ているそうで、要するにメタボが気になる人には、良いということみたいですが、こういう中途半端な説明は許されないんですね。逆に「メタボが気になるあなたに」というフレーズの場合は、これと言って何かの説明をしているわけではないので、元々OKなのです。何かの効能をうたおうとすると、先のような面倒が起きてしまうのです。

トクホの時点で、みなさん、あまり定義を深読みせず、医薬部外品とトクホは医薬品ではないから「効く!」とまでは言えないんだよ、というアバウトな把握をしていると思うのです。またビタミンの表示などは、ネットで栄養をチェックするタイプの人なら、これはいいかな、と思ったりするでしょう。しかし機能表示食品となると、買う側としては言い訳に近いものを感じますし、また丁寧なサイトでは、先に書いた難消化性デキストリンの比較データまで載せてあったりするくらいです。

この手の読み方は、おそらく理系の学生が大学で勉強することであって、一般人に理解を強要されることではないはずです。昔のドラマなどで字が読めない大人に代わり、学のある目下の者が何かを代読するシーンがありますが、それに近いことになってきましたね。しかも元気な中年男性が買うビールくらいならいいのですが、先に書いたような商品自体のカテゴリーが解りにくいものに、小さな字で「機能表示」を書かれ取扱いの注意事項を書かれては、高齢者はかなりつらいのではないでしょうか。

また、よく考えて見ると、機能性と言われずとも、食品から洗剤系に至るまで何かの機能はあるのですよ。どんなものでも害も有益もそれなりには含むのです。細かく書きすぎると、だんだん揚げ足取りになっていき、1番大事な「混ぜるな危険」という表示が小さくなりすぎて見落とされる危険があります。せっかくマークもある程度なじんできたことなので、ブランドを無駄に増やすよりは、トクホの方法だけでいいような気がしますけどねえ。機能性表示食品が増えるということは、真面目な人の場合、外来でいちいち医者に内容を確認する人が増える可能性もあります。医療関係者が言うことではないですが、知らぬが仏や適当、というのも時には大事なことです。「体にやさしい」という言いまわしは冷静に考えたら、意味の解らない言葉ですが、まあそれなら安心だ、と思えるなら、そちらの方が時には親切ではありましょう。

実際、看護師の言動には、この手のあやふやがよく出てきますが(例、大丈夫です!)根拠のないことが時に役に立つこともありますね。文字や形にしてエビデンスを証明することに、本末転倒とも言える記載が必要なこの頃、そのために足りなくなってしまったアナログなフォローをするのも看護師の仕事になるでしょう。

それにしても、先のノンアルコールビールも、まず「アルコールは入っていません」と書く方がいいような気もするのですけどね。一消費者としては「まず商品として何なのか」の把握と、どんなものでも「毒にも薬にもなる」と思っておきたいものですね。


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