来年医療法が変わる?美容医療と広告

コスメ
10月20日に社会保障審議会が開かれました。
その医療部会で何が話し合われたかというと、

来年(2017年)の医療法を改正し、医療機関のホームページに虚偽・誇大な内容などの不適切な表示がある場合、一定の罰則を課すことができるようにする

というものです。
さて、これはどういうことなんでしょう。
詳しく紐解いていきます。

身近な広告=ホームページ

ホームページ
あなたの働いている病院では、ホームページを作っていますか?
今の時代、多くの病院やクリニックでも、情報提供のためにホームページを開設していますよね。
その意図は、どんな診療科目があるのか、やっている日時や時間、アクセスなどの受診者さん向けの情報開示や、「うちの病院ではこんな治療をしています」などのような情報提供など様々です。
病院によっては、手術や検査の件数を開示したり、医師や看護師のブログを載せているところもあります。

わたしの勤務先でもホームページを開設していまして、この際と思って見てみると、検査の説明にはなんと動画をつけていました。
日ごろ、ホームページについて患者さんから聞かれたことがなかったので気にしていませんでしたが、「こんな風に宣伝しているんだぁ」と、ためになったりします。
職員が勤務先のホームページをチェックするということは、あまりないかもしれませんが、チェックしてみると新たな発見があるかもしれませんよ。

医療法による広告の規制

法律
さて、今回のキーワード「医療機関のホームページ」において、すでに医療法ではこのように定められています。

【医療法から抜粋】

第六条の五  医業若しくは歯科医業又は病院若しくは診療所に関しては、文書その他いかなる方法によるを問わず、何人も次に掲げる事項を除くほか、これを広告してはならない。
一  医師又は歯科医師である旨
二  診療科名
三  病院又は診療所の名称、電話番号及び所在の場所を表示する事項並びに病院又は診療所の管理者の氏名
四  診療日若しくは診療時間又は予約による診療の実施の有無
五  法令の規定に基づき一定の医療を担うものとして指定を受けた病院若しくは診療所又は医師若しくは歯科医師である場合には、その旨
六  入院設備の有無、第七条第二項に規定する病床の種別ごとの数、医師、歯科医師、薬剤師、看護師その他の従業者の員数その他の当該病院又は診療所における施設、設備又は従業者に関する事項
(以下略)

第七十三条  次の各号のいずれかに該当する者は、六月以下の懲役又は三十万円以下の罰金に処する。
一  第六条の五第三項、第六条の六第四項、第六条の七第二項又は第七条第一項の規定に違反した者
二  第十四条の規定に違反した者
三  第六条の八第二項、第七条の二第三項、第二十三条の二、第二十四条、第二十八条、第二十九条第一項又は第三十条の十五第六項の規定に基づく命令又は処分に違反した者

・・・非常にわかりにくいですよね。
簡単にいうと、医療法では広告可能なものは「施設・設備、従業者に関すること」「提供される医療内容に関すること」などに限定し、虚偽や誇大な内容などの記載がある場合には「6か月以下の懲役または30万円以下の罰金」が課せられるということです。

なぜ医療法でこのように規制されているかというと、医療は健康や生命にかかわるサービスであるから。つまり、命を扱う医療は誠実でないといけませんよという意味合いです。
しかし、このように医療法で既に定められていることについて、なぜ今更医療法を改正しようとしているのか―それは、「美容医療の世界において、一部では行き過ぎた広告が行われている」という背景があるからです。

美容医療の広告

美容
「美容医療」まちを歩いていると、電車の中や駅構内に広告がありますよね。

「医療機関限定の脱毛」
「病院だからできる脂肪吸引」
「医療レーザーによるシミ・そばかすのお手入れ」
「整形・豊胸」

などなど、様々なものを見かけます。また、最近では院長自らがアピールを行っているところも多いですよね。
女性にとって、美しさはどの年代でも追求したいもの。
ムダ毛も余計なお肉もシミもいらないけど、でるとこ(胸)はあってほしいし、顔だってきれいでいたい!美容医療は、そんな願いを叶える場所でしょう。
「医療じゃなくてもエステがあるじゃないか!」と思いますが、医療機関でなければできない施術、医療機関だからこその信頼感も売りのひとつ。今じゃ結構メジャーなので、施術を受けたことがある人は少なくありません。
こういうわたしも、美肌のためのレーザー治療を受けたことがあります。
確かに「いい!」ので、たくさん受けたいのですが、もちろん保険適応外ですから、安いものではありません。

そんな美容医療において、近年消費者センターでの問い合わせが増えています。特に、高齢女性の問い合わせが多いという報道がありました。
「これだけできれいになるって言われたのに」「気づけば請求額がとんでもないことになっていた」「手術をしたら不要なことまでされてしまった」などのトラブルが相次いでいます。
ホームページでも、虚偽とまではいかなくても行き過ぎた広告をしていることもあり、それがトラブルに発展しているケースもあります。
これらを受けて、来年医療法を改正し、トラブルをなくしていこうというのが今回の話し合い。

美容医療の世界は、ふつうの医療と違う性質を持っていることから、同じ医療でも儲けに走りやすい傾向にあります。
今後、医療法改正とともにネットパトロールや消費者への呼びかけ、美容医療団体による規制遵守などが講じられる予定です。


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