最新のがん生存率が公表!大切なのは早期発見

先日、国立がん研究センターが、最新のがん生存率の公表を行いました。
男女別の5年生存率、部位別5年生存率と、健診の関係性とは?

国立がん研究所センターの発表!最新のがん生存率は?


国立がん研究所センターでは、がん患者さんの生存率について、2000年から症例を集め、今回は3度目の集計です。
(2000年から2002年の集計は2011年に公開、2003年から2005年の症例は2013年に公開されています。)
これは、地域がん登録事業実施全県の呼びかけにて行われているので、全国の数字ではありませんが、特定施設に限定していないので、日本の推計としてがん対策に活用されています。

さて、今回の集計には27府県が参加しており、そのうち国内制度基準を満たした21県の644407症例についてのまとめです。

5年生存率:62.1%(前回より+3.5)
男性の5年生存率:59.1%(前回より+3.7)
女性の5年生存率:66.0%(前回より+3.1)

部位別
男性の5年相対生存率
☆高い群(70~100%)
前立腺(97.5%)、皮膚、甲状腺、膀胱、喉頭、結腸、腎・尿路(膀胱除く)
☆低い群(0~39%)
白血病、多発性骨髄腫、脳・中枢神経系、肺、胆のう・胆管、膵臓、食道、肝および肝内胆管(7.9%)

女性の5年相対生存率
☆高い群(70~100%)
甲状腺(94.9%)、皮膚、子宮体部、子宮頸部、喉頭、乳房、直腸
☆低い群(0~39%)
胆のう・胆管、肝および肝内胆管、脳・中枢神経系、膵臓、多発性骨髄腫(7.5%)

この5年生存率、前回の調査よりも良くなっていますよね。
男女でみると、女性の方が5年生存率は高いですが、前回の調査と比較し男性の5年生存率の伸びが大きいです。
医療の進歩に伴って伸びているといえるでしょう。
また、部位別にみてみると、男性が前立腺(97.5%)、女性が甲状腺(94.9%)でトップ、いずれもワーストは膵臓で7%台でした。
70%~の高い群の部位については、健診で見つけやすい部位、もしくは自覚症状がでる部位であるといえ、~39%の低い群については健診でわかりにくく、かつ自覚症状に乏しい部位のがんであるといえます。
このことからも、今回の公表で早期発見と生存率に関係があるといえますよね。

なぜ早期発見できるようになったのか


今回の公表を受けて、医学博士の中原英臣さんは、MRやCT、PETといった画像診断の進歩により早期発見できるようになったのが大きく、今後は5年生存率ではなく10年生存率が基準になるだろうとコメントしています。

確かに、最近では人間ドックのオプションに様々な項目があり、健診でMRやCT、PETが受けられますよね。
例えば、一般的な肺の健診では胸部エックス線を行います。
しかし、胸部エックス線では肺がんの早期発見にはなりませんよね。これは昔の結核健診の名残で胸部はエックス線を行っています。
しかし、それだけでは早期発見にはならないからと肺がんドックを追加して、胸部CTを受けられる方は多いです。
特に喫煙家や家族歴がある方、仕事上空気が悪いところで働いてきた方は、肺がんを心配されて胸部CTを受けるケースが多いように思います。
死亡率が高い肺がんこそ早く見つけたいですからね。しかし、このような知識も必要です。
「肺の検査?レントゲン受けたらから大丈夫だよね」という方も多くいますから、知識の普及が求められます。
その意味では、インターネットが大いに役立っているでしょう。

一方、自分で追加するオプションの中にも、市町村で積極的におすすめしている検査もあります。
例えば、前立腺がんの早期発見に有用なPSA検査。PSA検査は少量の採血でがんの危険性を知ることができるので、簡単で有用な検査です。
そのため、「○○市に住んでいる50歳以上の男性は前立腺がんの検診は無料」という地域も少なくありません。
市町村のがん検診時、「無料なら受けてみようかな」と受ける人も多く、それががんの早期発見へとつながっています。

やっぱりお金?命と天秤にかかるもの


反対に、5年生存率が一番低かった膵臓に関していうとどうでしょう。
一般的な健診で膵臓の検査は腹部エコーですよね。しかし、膵臓は後ろ側にあるので、ガスがたまっている方や脂肪が多い方は画像で確認することができません。
そのため、結果表には「膵臓を確認することができませんでした」という判定。つまり、何ともいえませんよーという判定ですよね。
このような判定を受けたとき、多くの人は「見えなかったのか、脂肪がついてるし仕方ないな。ま、健診を受けてきたし大丈夫か」と思います。
少数派の人は「見えなかったなら追加で検査を受けてみようか、膵臓って怖いと聞くし」と思うでしょうが、膵がんの検診となると、PET検査です。
PET検査は特殊な検査なので、どこの病院でも行っているというものではありません。加えて、高額です。
検査は受けたいけど、金銭的な理由で健診を受けられない人、受けない人もたくさんいます。

脳MRも胸部CTもPET検査も、技術は進歩しています。1mm以下のがんまで発見できるようになってきた時代です。
しかし、そういった検査を受けるのは保険外であって、国からのサポートはありません。
「命とお金を天秤にかける」と言われたら、口をそろえて「命が大事」というでしょう。
しかし、自覚症状がないうちから万が一に備えて健診を受けるという方はどれくらいいるでしょうか。
「時間がない」「お金がない」と健診を先延ばしにしている人は案外多いものです。
ふつうの健診よりも高いとはいっても、払えない額ではないなら、少し立ち止まって考えてみてほしいなと、わたしは思います。


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