日本のがん検診事情

歌舞伎俳優市川海老蔵の妻、小林真央さんが乳がんであることが発表されましたね。
人間ドックでがんが見つかったようですが、会見の中では病状について「比較的深刻」と発表されています。
ステージは明らかにしていませんが、手術に向けて化学療法を続けているという報道からも、病状は軽くないということがうかがえます。
33歳という若さですから、日本中が衝撃を受けていますよね。

このような芸能人のがんのニュースが流れるたびに、人間ドックや検診を受ける方は増えます。
検診を受けるのは良いことなのですが、芸能人のがんが発見されるたびにテレビでは大きく報道され、それを見た人があわてて検診に申し込むというのは、一種のブームのように感じてしまいます。
本当は当たり前に検診を受けるべきなのに・・・という意味です。
加えて、報道では誇張、偏った視点からの解説をすることもあるので、検診に来た方から「テレビではこんな風に言ってたけど、これってほんとなの!?」と聞かれることも。
自分の健康に目を向けてもらえることは嬉しいのですが、聞かれることはたいていどこか間違っています。
このように聞いてくれる人はまだ良いのですが、聞いてくれずに報道を鵜呑みしてしまう人が一番危険ですよね。
そして、ブームが去るとまた検診率は下がります。この繰り返しって、どうなのでしょう。
看護師として考えてしまいます。

日本のがん検診率は低すぎっ!?

みなさんはがん検診、健康診断行っていますか?
病院勤務の看護師のほとんどは、病院主催の健康診断は必ず受けているかと思います。
しかし、その他のがん検診はどうでしょう。
「市町村からがん検診の案内が来てたけど、忙しくてまだ行ってな~い」という方もいるかもしれませんね。
また、勤務先の病院で検診をする方もいますが、子宮がん検診などは顔見知りのところで受けたくないという人も多いです。
看護師として働いていると、がんの早期発見の大切さはひしひしと感じます。
「どうしてこんな風になる前に受診しなかったの?」という患者さんもいますし、「こんなに小さいうちに発見できて良かったですね」という患者さんもいます。
また、早期に発見できた患者さんは「人間ドックを受けていて命が助かったよ」「検診受けてなかったらわからなかった」という声も聞かれますよね。
早期かどうかで生存率や治療法は大きく変わってきますが、早く見つかれば見つかるほどその過程における苦痛も少なくてすみます。
間近で見ている看護師だからこそ、実感できることも多いです。

さて、そんな検診ですが、日本における検診率はどのくらいか知っていますか?
実はとても低くて、20~40%なんです。胃がん、肺がん、大腸がん、子宮がん、乳がんなど部位によって、また男女によって検診率に若干の差はあるものの、半数にも満たない日本の検診率。
しかし、欧米では70%を超えています。
この差が最終的にはどういう結果になるかというと、想像に難くないと思いますが、がんで亡くなる率に現れます。
日本では2人に1人ががんになり、3人に1人はがんで亡くなると言われていますよね。しかし、欧米はそうではありません。それどころか、がんで亡くなる方も減少しているという報告もあります。
確かに、日本は世界でも稀なレベルの少子高齢化なので、単純に比較はできませんが、決して日本の医療レベルが低いわけではありません。

どうして検診率が低いのか

それでは、日本における検診率はなぜこんなにも低いのでしょうか。
検診を受けていない人に行ったアンケート調査では、このような回答が多くありました。
・検診を受ける時間がない
・お金がかかるから
・がんと言われるのが怖い
・必要性を感じない
・検査が怖い
・うっかりしてて行ってない

また、先日のテレビ特集の中では、
「こどもがいるから検診に行けない」
「お金がかかるから検診に行けない」
と、乳がん検診に行きたくても行けない人という子育て世代の女性と、検診について取り上げられていました。

そして、書店に行くと健康診断は不要といった内容の本が売られています。

検診やっぱり受けるべき!


みなさんはこれらをみてどう思いましたか?
確かに、日本人は勤勉という国民性があり、仕事に費やす時間も海外と比較して長いですよね。
そのため、「時間がない」ので検診に行けないという事態が起こります。
最近では土日や祝日もやっている施設も増えてきましたが、未だ多くの検診施設は平日のみの営業です。
ふつうに働くサラリーマンにとって、平日休むということはそれほど簡単なことではありません。
国は検診率50%を目標としていますが、企業や社会全体で検診に対する意識を高めていかなければいけないと筆者は思います。

一方、「お金がかかるから」というのは理由にならないとわたしは思っています。
なぜなら、補助もありますし、特別な検査じゃなければそれほどお金はかかりません。
確かに、保険適応外のPET検査などは高額ですし、特別なオプションをつけると値段は跳ね上がります。
しかし、ポピュラーながん検診はそうではありませんから、補助のある検診を受けてほしいですよね。
おそらく、こういった理由を名目に検診を受けない方は情報を知らなかったり、知っていても何かしら理由をつけて検診を受けたくないのではないでしょうか。
検診を受けたくない気持ちがわからないわけではありませんが、自分や家族を守るためにもっとたくさんの人に日ごろから検診を受けてほしいなと思います。


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