新しいがん治療「近赤外線」~がん患者さんの希望となりえるのか~

希望の光
「がん治療」というと何を思い浮かべますか?

外科的療法
化学療法
放射線療法

「健診でひっかかった」
「症状が続く」
等の理由で受診をして、がんがみつかった患者さんは、入院をして、治療方針を決めて、治療を受けて退院しますよね。
がんの部位にもよりますが、とれるならとってしまい、そうでない場合にはケモや放射線でたたきます。
どの治療においても、患者さんにとって身体面、精神面、経済面で大きな負担がかかるのが現在の医療です。

しかし、今研究されている新たながんの治療法が実用化されると、今までの体制を大きく変えることになるかもしれません。
世界が注目しているこの新しいがんの治療法とは、いったいどのようなものなのでしょう。

新たながんの治療法「近赤外線」ってこんなにすごい!

驚く男性
今、米国立がん研究所(通称NCI:National Cancer Institute)にて研究されている、新しいがんの治療法とは、「近赤外線」によるがんの治療です。どのようなメリットがあるかというと、

「近赤外線」治療のメリット
・人体に無害で副作用がない
・安価
・全身に使える
・転移がんにも効果を発揮する
・日帰りや外来でできる
・1,2分でがん細胞が破壊できる
・がん細胞の死滅率が非常に高い

 

・・・夢のような治療法です。
ケモのように副作用に苦しむこともなく、手術後の痛みや合併症を気にすることもなく、そして確実にがん細胞を破壊することができれば、世界は確実に変わるでしょう。

夢のような「近赤外線」治療の仕組み

化学物質
この夢のような治療法、どのように行うかというと、

「静脈注射→近赤外線をあてる」

これだけです。
「え、これだけ?」と思うかもしれませんが、仕組みとしてはこれだけなのです。

具体的には、がん細胞とだけ結合する抗体にIR700という近赤外線と化学反応を起こす物質をつけたものを静脈注射で体内に入れ、近赤外線をあてるとがん細胞と結びついた物質が化学反応を起こしてがん細胞を破壊します。
がん細胞だけに爆弾をしかけるようなイメージですね。
そして、この爆弾は正常の細胞にはくっつかないので、爆弾のスイッチ(近赤外線)をプッシュしても問題なし。副作用なくがん細胞だけが壊れていくのです。

一方、近赤外線とは、可視光と赤外線の中間の光のことです。
わたしたちの身近なところでいうと、テレビなどのリモコンにも使われています。
そして、この近赤外線を吸収する性質をもっているのが、IR700という物質。
このIR700が近赤外線を吸収して化学反応を起こすと、がん細胞のたんぱく質が変性し、細胞膜の機能が失います。
すると、ものの1,2分でがん細胞だけが破壊されるという仕組みです。その様子はまるで風船がパンパンとわれるようだといいます。

そして、このIR700をくっつける抗体は、米国食品医薬品局、所謂FDAが認可したがん治療に使用する20数種類の中から選んで使用しています。すでにFDAが毒性はほとんどないということを証明しているので、安全性は問題ありません。
ちなみに、IR700は本来水に溶けないので、シリカ(ケイ素)を入れて水に溶ける性質に変えているそうです。
そのため、静脈注射したこの物質は1日で尿中に排出されるという仕組みになっています。

現在の研究段階と今後の実用化は?

世界
本当に副作用がなく、効果的にがんの治療ができるのなら早く実用化されてほしいですよね。
この治療法を開発した小林久隆さんは、2,3年後の実用化を目指しているといいます。

「え、この治療法を開発しているのは日本人なんだ!」

そう、NCIで研究されているこの治療法を開発しているのは、なんと日本人!
同じ日本人が世界で活躍していると、誇りに思いますよね。

このNCIで行われている研究。実は20年越しで行われており、今が大詰めだそうです。
2015年に臨床試験の許可が下りてから、現在は臨床試験を行っている段階。
毒性を調べるフェーズ1(頭頚部の扁平上皮がんの患者10名を対象に行い、問題なく終了)の臨床試験を経て、現在は治療効果を調べるフェーズ2の臨床試験を行っています。
このフェーズ2の臨床試験がクリアできれば、従来方法との比較検討を行うフェーズ3の臨床試験に進むのが一般的です。
しかし、もしもフェーズ2でその効果が大きく認められれば、現在30、40人で行われているフェーズ2を300人程度まで拡大してフェーズ3を省略できる可能性があります。

あと2,3年で実用化されれば、今の医療は大きく変わります。
もちろん、現在はアメリカで行われている研究ですし、日本での認可はもう少し先になるでしょう。
しかし、安全性と有用性が確かなものだとされれば、がん患者さんにとって希望となります。

わたしたち看護師の働き方をはじめ、医療体制、介護問題、製薬会社などへ大きな影響を与えるといっても過言ではないこの治療法。
今後の動きが注目されます。


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