批判殺到!石原さとみの看護師宣言について考える

履歴書

女優の石原さとみさんが、「看護師になりたい」宣言をして、ネットでバッシングを受けていることを知っていますか?

ネット上では「なめてるのか」「なれるもんならなってみな」などのコメントが後を絶ちません。

なぜこのようなことになってしまったのかというと・・・
ことの発端は、10月3日バラエティー番組「しゃべくり007」でした。
番組内で石原さとみさんは、「20代で描いた夢はすべて叶えた」、「30代では看護師になりたい」」「芸能界から干されたら・・・」と話しました。

ここで、もし「芸能界から干されたら」という言葉がなければ、こんなにもバッシングはされなかったでしょう。しかし、このような言い回しだと、「芸能界がだめなら看護師になる」といった印象を与えてしまい、芸能界>看護師というニュアンスになってしまったのだと思います。

ちなみに、石原さとみさんは看護師役を女優として演じており、どうやらそれを通じて看護師という職に興味を持ったようです。

2006年 テレビドラマ「N‘s(ナース)あおい」
2015年 映画    「風に立つライオン」

特に、映画では実際にアフリカのケニアでロケを行い、公開時には「(映画を通して)人生観が変わった」「人を救うには自分が立たないといけない。だから精神的に自立したい」と話しています。

メディアとその影響

impact
わたしは、女優さんがお芝居を通して看護の世界に興味を持つことには批判的ではなく、むしろ良いことだと思っています。
なぜって、女優さんが看護師という仕事に興味を持って、勉強して演じてくれることで、看護師を目指す若い子が増えたり、「看護師ってこんな仕事なんだ」「医療の世界って興味あるな」と思ってくれる人が増えるからです。

核家族化が進み、おじいちゃんおばあちゃんと一緒に住む人は減りました。親戚づきあいや近所づきあいも減りましたよね。
そうすると、人が亡くなる瞬間に立ち会う機会も必然的に減ってくるので、人が生まれてから死ぬまでの過程を目で見て学ぶことは、昔と比べてほとんどありません。
人の一生というと大げさかもしれませんが、看護の世界において「生きること」「死ぬこと」「健康」の概念は、切っても切れないですよね。
昔よりも生死や医療を感じることが少なくなった今、メディアを通して興味を持つことも大切なのではないでしょうか。

加えて、看護師の人手不足や2025年問題(こちらの記事「2025年問題と看護師不足~検討会でみえてきたこと~」も参考に)からも、今後看護師はどんどん必要とされていきます。
メディアや芸能人が看護の世界を正しく伝えられたら、マイナスよりもプラスの側面の方が多いのではないかと思います。

お芝居の世界と実際の世界

女優
話を戻しますが、今回石原さとみさんの発言に対して具体的な批判は・・・

「看護師になりたいとか。看護師なめんな!」
「石原さとみが干されたらなりたい職業に向かってる私たち看護学生」
「どうせ世の中は『石原さとみが看護師になったらめっちゃかわい~』とかなんだろうけどね。看護師からしてみたら『やれるもんならやってみな』って感じだわ」
「看護師になるまでのどんだけの実習とどんだけのレポートとどんだけの涙を流すと思ってんのよ!」

などというもの。
確かに、干されたら看護師をするというのは、安易な考えかもしれません。
わたしたち看護師は、この批判の中にあるように、つらい看護学生時代を経て看護師になり、就職してもなお大変な仕事をしています。
ちゃんと信念をもっていなければ、看護師になることすらできないでしょう。

さらに、実際の看護の現場は、ドラマや映画の中のように、すべてが起承転結のきれいなストーリーが繰り広げられるわけではありませんよね。
汚い仕事もしますし、クレーマーや様々な問題を抱えた患者さんだっています。
もちろん、働いていると自分の中で忘れられないエピソードができますし、忘れられない患者さんもたくさんいます。
しかし、その一方で「あのときもっとこうできたら・・・」「あの患者さんに対する看護は本当にあれで良かったのか」というエピソードだって、同じくらいか、それ以上にあるのではないでしょうか。
迷いながら、カンファレンスを繰り返し、手探りで行う看護だって珍しくありません。
つまり、ドラマや映画のようにすべてきれいに完結するわけではないということです。

看護師という職業を題材にしたドラマや映画、漫画などは山ほどあります。
比較的リアルに描かれた作品もあれば、「知らないで書いたな」という作品も少なくありません。
特にドラマ化されると、医療にはまったくの素人が見様見真似で作りますから、わたしたち医療者からみると「こんなのありえない!」というシーンもたくさんでてきますよね。
そういった作品をみると、「看護の世界を知らないくせに」「美化しているな」「ありえないシーンが多すぎる!」など、実際の現場を知っているゆえ批判的になりがちです。

看護師
これらの背景からも、女優さんが「看護師になりたい」といって炎上するのは当然といえば当然です。「看護師の世界を知らないくせに」という気持ちが先立つでしょう。
しかし、社会人を経てから看護師を目指す人は多く、2015年度の看護学校入学者が2万7595人のうち、30歳以上の入学者は2000人を超えています。
いろいろな経験をしてから、看護師になる道だってありますよね。
すべては本人の努力次第です。

わたしは、石原さとみさんに是非とも看護師になっていただくことで、年齢は関係なく看護師という職業に就けるんだということを、世の中に知らしめてほしいなと思います。


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