手作りケープを通して伝えたかった、新人看護師の思いとは?

看護師 新人看護師
新年度に入り、3か月が経過しました。
皆さんの働かれている現場には、新人看護師は入られましたか?
病院、クリニック、介護施設、訪問看護等、様々な環境があることでしょう。
ちょうどこの季節になると一区切りといったところで、看護技術や業務のチェックが行われるところが多いのではないでしょうか。
勤務年数を重ねていくと、忙しさを理由に「患者さんのためにやりたい」と思っても、優先順位を下げてしまうこともしばしば。そんな気持ち自体を置き忘れてしまいそうになることも……(本当はあってはならないことですが)。
今回はカナダのメディアに複数取り上げられたニュースについて、取り上げようと思います。

「小さなスーパーヒーロー」に作られたケープ

新生児 保育器 NICU
カナダのミッシェル・キャンベルさんとクリス・コレスさんにとって、第一子となるベンジャミン君がうまれました。
ただ、ベンジャミン君は予定より8週早く生まれた早産児。
体重も2000g未満だったことから、すぐにNICUへ搬送されました。
一足先に退院したものの、元気に生んであげられなかったと感情的な不安定さがみられたミッシェルさん。

ある日、クリスさんとともにベンジャミン君の面会に訪れると、保育器のそばに置いてあった点滴スタンドに、小さなスーパーマンのケープがかけられていることに気づいたのです。
しかもそのケープは、スーパーマンのイニシャル「S」ではなく、ベンジャミン君のBが縫い付けられており、
「私たちの小さなスーパーヒーローへ。愛をこめて。ステファニー・Tより」
とのメモ書きも添えられていたそうです。

実はこのケープ。NICUで働く新人看護師、ステファニー・トレハーンさんの手作りだったそうです。
彼女は今までにも、100人にものぼる子供たちのためにケープを手作りしたとのこと。ステファニーさんはケープを作ろうと思い立った理由として、このように話しています。
「産まれたばかりの自分の子がNICUに入れられているという現実に、両親は不安と恐怖を抱えていると思うんです。
そんな親御さんたちに『あなたの赤ちゃんはこんなにも強く、一生懸命頑張っているんですよ』という安心感を与えてあげられればと思いました。
どの赤ちゃんたちも本当にスーパーヒーローのようです。」

日本ではNICUでの治療を必要とする赤ちゃんが増えている

新生児 赤ちゃん
日本では新生児医療の進歩により、多くの赤ちゃんの命が救われるようになりました。
近年、日本では少子化が叫ばれており、出生数は年々減少傾向にあります。
しかし、低出生体重児の割合は増加しており、ここ10年ほどは、全出生数の約1割を占めているといわれています。
NICUで治療を受ける必要があるのは、低出生体重児だけではなく、早産児、先天的疾患がある児など、多くの赤ちゃんです。
その為、日本のNICUのベッド数不足は切実な問題となっているのです。

赤ちゃんと親、患者と家族を繋ぐ大切さ

親子 新生児
小さくうまれた赤ちゃんたちが治療をうけ、懸命に生きようとしている姿は、ステファニーさんがいうとおり「スーパーヒーロー」のごとく、時には私たち大人も驚くような強さを感じることもあります。
ただ、モニター、点滴、吸引チューブ、呼吸器、栄養カテーテル……。
治療に必要とはいえども、多くのコードやチューブ類が繋がれたわが子を見るのは、両親にとって、とても心苦しいものだと思われるのです。

特に出産直後である母は、治療が必要な状態で産んだのは自分のせいではないか、と自責の念にとらわれる方も少なくありません。
また、自分のこどもを抱きしめたいのに、時には保育器越しで触れなければならなかったりと、多くのジレンマを抱える方もいらっしゃいます。
時には自分のこどもから気持ちが離れていってしまう、愛着形成不全に陥る可能性もあるのです。
今回ステファニーさんがケープづくりを通して行ったのは、赤ちゃんと両親の気持ちを繋ぎ留めておくことだったのではないでしょうか。

赤ちゃん 成長
ちなみにベンジャミン君。
3週間の入院を経て無事退院され、今はすくすくと育っているとか。
これは赤ちゃんに限ったことではないですが、入院していた患者さんが退院後に定期受診に来られた際、病棟に寄って元気そうな姿を見せてくれること。
さらに、ご家族が同伴されていたりすると、笑いながら他愛もない話をされていること。
そんな場面に出くわす度に、看護師をやっててよかったな、と私が励まされることがよくあります。
きっと、ステファニーさんもベンジャミン君が成長していると聞いて、喜ばれているのではないでしょうか。
私自身は不器用なので、ステファニーさんのように何かを作って贈ることはできませんが、時に病気によって離れそうになる患者と家族を繋ぎとめるきっかけ、お手伝いができる看護師でありたいと思います。


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