少ないお金と人材を活かす方法

sweden今週の週刊現代に載っていた「スウェーデンには寝たきり老人がいない」という特集が、なかなか興味深いものでした。

いろんな理由の末にそうなっているのですが、まずスウェーデンの場合、施設で介護という発想がないようです。シニアハウスという、日本でいうサ高住のようなものはあるようですね。というのも、元々一定年齢以上になったら親子は同居しないという文化だからだそうです。つまり「高齢の家族を抱えてどんより」でも「ニートな子供を抱えてどんより」にもならないようです。

高齢者に関して言えば、手が回らなくなった時には地域が助けることが当たり前、というようになっているのだとか。この考え方は、おそらく現役時代に地域の老人に手を貸していた、という習慣が続いているのでしょうね。そして最大のネック、財源ですが、スウェーデンは何と消費税25%、所得税は5割近い、収入=殆ど税金だったりするのです。その代り高齢者福祉だけではなく、教育費全般も無料、これが福祉国家と思われる理由なのですね。

とはいえ、やはりスウェーデンも高齢化が進み、税収のバランスは大変になってきてはいるようです。しかし、これだけの高額を取られて文句はないのか、というと、払った金額が何に使われているのかが、非常にはっきりしているため、あまりそのような文句は出ないようです。また地方議員の仕事は基本的に兼業、つまり議員=ボランティアなのですね。この辺で何か、うずうずと言いたくなってきませんか?しかし、確かに税金が高くて腹が立つのは、貴重な税金の使い道が解らない、変な箱モノに使われているなどという理由からでしょう。教育と介護目的、しかもこういう場所にこういうものを設置したいので、となると、自分のお金で自分のための物を買うお金で、いい施設が作れるといいなあ、ということを実行してもらえるメリットがあるのです。

例えば、ここに介護施設があると将来安心だなあ、と思えば、それに対して先にお金を払えるというようなものですね。自分1人では出来ないことを、代わりにやってもらうためのお金=税金というまっとうな理屈が実践されているのです。仮に日本で高い税率にしたとしても、光熱費、ネット回線、住宅、医療と老後の保障の金銭保障をします、となれば、皆さん納得するのではないでしょうか。生活に必要なお金を個人で払うか、団体で払うかの違いになりますね。光熱費やネット回線は、マンションなど大勢で済む方が安上がりになったりします。ルームシェアが解りやすいですが、この場合のルーム=国家と例えればより解りやすいですね。

推測ですが、スウェーデンの人の感覚では、税金を払って国や自治体にやってもらうと、むしろロスが無い、ということなのだと思います。日本の場合、公私がはっきりしていますが、私的な部分にかなり公的なシステムが入り込んでいる感じですね。介護については、欧州全般にこういった考え方が多いようです。ですから、寝たきりを作ること=国家の損失と捉えますし、スウェーデンでは胃ろうなどの延命治療は、逆に人として無理強いをしている、人権を踏みにじる行為として、やらない傾向にあるようなのです。つまり役所仕事=他人事ではないのですね。日本の場合、役人=公務員=安定職、民間人の気持ちは通じないねえ~なんていう話になっちゃいますよね。しかし、役所の仕事=我が事となれば、1番お金のかからない方法、みんなが幸せになる方法、を選ぶでしょう。それが形になっているのがスウェーデンのようです。

もちろん現実には、ここまで割り切った話ではなく、民間事業に近いことになるでしょうから、金銭トラブルなどが多い可能性もあります。しかし、この方法に近いやり方を、日本が取り入れる日もそう遠くないような気がします。現在、産学共同という話を聞きますよね。本来あまり地元に関係なかった国立大学が、地元に貢献する事業を進める話です。これにはもちろん医療分野も入っています。また地元に多くの医療従事者を残すべく、地元民優先で学生を取る大学もありますね。

日本の場合、国立大学の教員は国家公務員扱いになるため(独立法人のはずなのですが・・)副業は出来ませんが、兼業議員の逆で、本職大学教員、ボランティアいろいろ、というタイプも増えてきているように思います。また1つの職業に縛られない傾向も出てきていますね。楽な仕事で最低限働き、空いた時間をそれ以外のことに使う方法です。社会保障を得ながら、時に介護、育児(他人の手伝いを含む)観光案内・・などなどが出来れば、非常に効率はいいですよね。少ないお金と人材を活かすには、こういった方法にシフトしていくしかないのだと思います。

日本の税金も、地方自治体レベルであれば、好きなことに税金を払うという方法は、先々可能だと思います。しかし、個人で出来ず自治体でやらなければいけないこと、例えば病院づくり1つも要る、要らない、道路の補修工事が忘れられている・・といろいろな意見が出てくるはず。色々な人の意見を聞き、価値観に思いを馳せ、落としどころを決める能力育成は、今後国がどういう形になっても欠かせませんね。


応援クリックして下さると励みになります!
↓↓↓↓↓↓

看護師 ブログランキングへ

関連記事:介護・老人・福祉系

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

おすすめサービス一覧

常勤、非常勤、パート、派遣あらゆる看護師求人情報を無料で簡単条件検索し放題!!

お仕事をお探しの地域の最新求人情報を週2回配信する「ハローワークナース通信」
もちろん利用は無料です。

今、評判のよい看護師転職サイトってどこなの?⇒ 現役ナースがよく利用している看護師転職サイトをランキング

おすすめコーナー

ページ上部へ戻る
error: Content is protected !!