変わりつつある「施設」~看護師の需要と入りたくなる施設とは~


「施設」というワードを聞いて、あなたは何を想像しますか?

「特別養護老人ホーム」
「障がい者施設」
「病院」
「児童養護施設」
・・・いっぱいありますよね。

ちなみに、辞書での「施設」とは、「目的のため建物などをもうけること、その設備」という意味と「養護施設や老人福祉施設などの略」があると書かれています。
つまり、いろいろな場所を示すんですね。

しかし「施設」と聞くと、何となく入りたくないようなニュアンスを感じるのはわたしだけでしょうか。

障がい者施設、殺傷事件から見る「施設」


戦後最悪級と言われる障がい者施設殺傷事件。
19人が殺害され、27人が怪我を負いましたね。最近ではニュースで取り上げられることも少なくなりましたが、津久井やまゆり園では今月6日、再生に向けて家族へ説明会が行われました。
「なぜ犯行を防げなかったのか」説明会の中でも意見が出されましたが、ニュースでも様々な意見が飛び交いましたね。

・措置入院の在り方
・警察との連携
・園の警備員に伝わっていなかったこと

などから、こういった施設の人手不足や職員の辞め方などまで、あらゆる問題提起がありました。

しかし、障がい者にとってこういった施設はなくてはならない存在ですよね。
親は子よりも先に逝きますから、いつまでもこどものお世話をできるわけではありません。
また、自立した生活が難しいケースも多いですから、このような施設で仲間と一緒に過ごすというのは大切です。本人からしてみれば、施設は生活の場であり、第二の家族のような存在なのではないでしょうか。
「施設」と聞くと、あまり良いイメージがないかもしれませんが、こう考えると暖かいイメージに変わりますよね。

変わる「施設」の内容とイメージ


さて、先日行われた高齢者住宅フェア2016in東京の中の講演で、「親を入れたいから自分が入りたいへ考え方が変化しつつある」「これからの高齢者施設は医療と介護のハイブリッドだ」と言われました。
述べたのは、高齢者施設や療養病床を運営している湖山医療福祉グループ代表の湖山泰成さん。

この湖山医療福祉グループでは、高齢者と地域の交流を支援するというコンセプトのもと、特別養護老人ホーム内にボルダリング(クライミング)があったり、映像美術館のような施設内の壁面を映像が彩るといった工夫がされている施設、屋上から東京スカイツリーが望める特別養護老人ホームもあります。
このような工夫によって、高齢者と若い世代の関わりを大切にしているそうです。
高齢者施設と聞くと、若者には関係ないように思えますが、このような工夫ひとつで人とのつながりができそうですよね。
また、その場に足を運ぶことによって「自分が施設に入るときはこういうところに入りたいな」と思うのかもしれません。

また、近年病院では医療費問題から「短期入院」が基本ですよね。短期入院で検査や初期治療を集中して行い、その後は外来で看ていくのがほとんどです。
もしくは、通院が大変な場合は、在宅看護や介護など在宅が中心ですよね。また、家でみられない場合は、施設に入るという選択もあります。
一方、湖山医療福祉グループでは、療養病棟の受け皿の存在としての高齢者施設と提案しています。

例えば、来年オープン予定の特別養護老人ホームは、病院に隣接し、病床並みの機能を持つ特別養護老人ホームを目指しているといいます。
単に病院に隣接している安心感だけではなく、看護学生や医学生など、学生のときから実習を通して高齢者と交流できる場にしたり、今までの施設よりも病院に近いものを目指しているとのことです。
看護師でいうと、学生時代の老年の実習先になるのかもしれませんね。
学生からすると、高齢者の方とじっくり関わることができますし、高齢者からすると若い人との交流で刺激にもなりますよね。
看護学生の実習時、指導看護師から「えー、〇〇さんは看護師には何も言わないのに、学生さんにはそんな話するんだぁー!心開いたんだね」ということは、よくある話ですよね。
看護師は毎日関わりますし、話し方やコミュニケーションには長けているのですが、なかなか時間がとれなかったり、「仕事」としての認識が強い傾向にあります。
一方、学生は勉強はしているものの、何かが未熟だったり、看護師よりも人間性を感じやすいのかもしれません。
もちろん、人によっては「学生はつけないでくれ」という方もいらっしゃいます。
しかし、最初はそう言っていた人でも、学生がついている患者さんをみて、「次はつけてもらいたいな」と漏らす方もいますよね。それだけ若い方と関わるのは新鮮で刺激になるのだと思います。

考えたい施設との関わり方


少子高齢化が進む中、このように施設も進化しているといえるでしょう。
それに伴い、看護師も今まで以上に施設に求められつつあります。
このような施設での働き方は病院とは違いますよね。もちろん病棟のように生活の場ではあります。
しかし、医療行為そのものだけではなく、言うなれば家族のような関わりに近く、優しくて頼りになる存在としての看護師像が求められるでしょう。

一方、自分が老いたとき、入りたいなと思える施設に出会いたいですよね。
仕方なく入るイメージから、「ここに入りたい」と思えるイメージへ。
施設も今、変わりつつあります。看護師だからこそ、見える視点、考える切り口があるのではないでしょうか。


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