医療機関への監査の必要性

tyousa年末最後のニュース・・になるといいのですが、千葉県がんセンターで乳がん患者を取り違え、早期がん=全摘の必要なしの30代女性の乳房を摘出してしまったという哀しい話がありました。

久々に謝罪会見というのをテレビで見ましたが、あまり専門的な話でもない所でペーパーが登場するなど、どことなく謝意を感じにくい会見、そもそも社会に謝る前に患者さんに謝ってほしいものです。気になるのは、取り違えられた全摘が必要な患者さんの方は、どうなったのかということ、またこの女性はタダで再建手術はやってもらえるのだと思いますが、その辺りが報道では見られなかったことですね。

謝罪会見一般に、謝意はさておき「具体的に何が起きたのか、どうしていくのか」が少ない気がするのですが。正直、謝られるシーンだけなら、あまり見なくてもいいです。余談ですが、時々流れる事件被害者の通夜や告別式の映像というのは、要らないと思うのですが。

さて、この事件ネットで見ていたところ、千葉県がんセンターというのは、腹腔鏡手術の死亡例も多く、更にこの手術を含め、不正に診療報酬請求も行われていたのだとか。病院の経理がどのようになっているのか解りませんが、カルテなど診療記録を改ざんすれば、診療報酬内容は変わりますね。ということは、かなり大がかりに「いい加減」なことがまかり通っていたということ、しかし当の腹腔鏡手術を受けた患者さんへの請求書は何が打ち出されていたのでしょう。

診療報酬明細というのは、あまり患者はじっくり見ません。見た所で「ここが違う」と指摘できるようなものではないからです。患者に診療内容が手渡されるようになって、久しいですが、これを読めるのは医学知識のある人だけ、そもそも診療報酬の「点」自体、何をどう計算しているのか解らないのです。もらった所で親切というより「アリバイ作り」にしか思えない、といったら言い過ぎでしょうか。

しかし、こういう明細はあまり無いと思うのです。電気や通信関係の明細もややこしく、謎の屋内配線料というのもあったりしますが、項目数自体が少なく、ネットで検索出来るようなものですし、定期に使うものですから、先月と比べたり同じような使い方をしている人と比べて高い料金を払っていたらクレームが来ると思うのです。医療はサービス業ではありませんが、診療報酬を解りやすくすることを考えてみてもいいのではないでしょうか。

それにしてもネット社会であれこれと、昔なら隠せていたことが明るみに出るようになってきましたが、この病院は、なぜここまで次々といろいろな事件が出てくるのでしょう。普通に考えると、起きている事件が全くバラバラなので、内部のぐだぐだを腹に据えかねた関係者が意図的に情報を流す、というのが自然な気がします。更にこの事件が厄介なのは「他の病院はうまく隠してるんじゃない?」と思われることではないでしょうか。、診療報酬から、適切な治療まで「本当に必要なのか」などを見極めるすべのない患者から見れば、真っ当な病院も「おかしいのかも」と思われても仕方がないですね。

テレビニュースでは「外部監査が必要である」と言われていましたが、そうでしょうとも。しかし、ここでややこしいのは医療の世界は「個人情報集合体」今回の手術ミスで患者さんの名前が当然出てこないのと同じで、検証をオープンにする方法がなかなか難しいことです。外部監査も大事ですが、まず「本人が的確に知ること」を第一に考えてはどうでしょう。

血圧などの話がよく出てくるのは、解りやすいからです。データにも「血圧」と表記されますし、140上限などと書かれていますね。また「高いと良くない」(この話はいろいろありますが)など、通説もある程度出来ています。故に一喜一憂される迷惑というか、治療の妨げが無くもないですが、何かを断る時や言い訳に「最近血圧高くてね~」と言える面は大きいと思うのです。

採血データは、まだマシですが、これも意外に公的な一般値を素人が調べようとすると見つからないものです。ネットで適当な項目を打ってみると解りますが、医療機関の発表した数値はなかなか見つからず、深追いするとなぜか「医師会会員限定」になったりします。

スマホで、遠隔治療などがどんどん出来るようになってきたご時世ですが、その治療があっているのかどうかを確認できる方法が乏しいのですね。ただ、ネットで双方向のやり取りが出来れば、本人の元に記録は残りますから、緊急性のないことであれば、ゆっくり診断結果と解決方法を第3者に見てもらうことは出来ます。こういったことも考えるべきでしょう。とすると、今後の医療機関に必要なものは「監査能力を持った人」というのも追加されますね。今はセカンドオピニオンが当たり前ですが、治療をせず診断だけをする、もしくは人の診断、治療方法の提示をチェックする専門職が出てくるかもしれません。2016年には、そんなことも期待してみましょう。

ところでこの手の報道で気になるのは、ほぼ後追い報道がないこと、やっても誰も興味がないし、ということでしょうか。しかし、意外にニュースというのは受け身、何かが起きたら末永く検証報道がされるもの、という習慣がつけば、見る側、読む側もそれに慣れていくのでは、と思うのですが。

「ニュース⇒話題性で炎上⇒飽きて次」というスピード感も考えていく必要があるのではないでしょうか。2016年は「検証」や「確認」を改めて心したいものですね。では皆さま、良いお年を。


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