医療とITの付き合い方

digital医療読み物に、ちょっと面白い話が出ていました。
普通「医療難民」というと、どんな人を思い浮べますか?何となく過疎地のお年寄り~足の無い人、しかも病院までかなりの距離、というのが一般的ですよね。しかし、毎日忙殺、通勤時間電車で2時間、一刻たりとも無駄に出来ない勤め人の場合は、どうでしょう。
特に首都圏は、人口のわりに医療事情が行き届かず、病院へ行こうとすると、かなり時間を割かねばいけない、というケースも多いよう、「要精密検査」で大病院行ともなれば、「放っておこう・・そもそもそんな所に行ったのがばれたら、クビも危ないし・・」なんていう人は、相当数いるのではないでしょうか。

行かなきゃいけないけど無理・・という意味では、勤め人の方が医療難民であるとも言えます。過疎地の場合は、動線をきちんとすれば、本人に時間が無いわけではなく、問題はあくまで物理的なこと、一点、もちろんそれに伴い家族のお見舞い事情も加わりますが、どのみち問題点はシンプルです。しかし勤め人の場合、まず「会社の事情」がありますね。病院にゆっくり立ち寄っていたら「今のプロジェクトがすべて台無しに!」・・また「こないだ隣の課のやつが病気休暇に言いがかりを付けられて退職に追い込まれた、それは避けたい!」とか・・など、1つ何かをクリアすればいいわけではありません。

また、そもそも首都圏というのは、意外に病院事情に恵まれていないのです。これは47都道府県に大学の医学部を置こうとした所に理由があるのですが、首都圏~千葉、埼玉、神奈川辺りの場合、東京で医者になった方が何かと都合がいい、大病院での研究が出来る、出世も出来るというような理由で、一極集中となっているのですね。当然周囲の県は、手薄になります。西日本の場合は、元々あまり人口密度が高くない状況で地元大学勤務・・というケースが多いので、それなりに身分保障もあり医療事情にゆとりが持てているようです。

実はこのおかげで、西日本の大学医学部は結構IT最新技術を持っていることが多いのです。産学共同をする余裕もありますし、患者も地元の人が来ますね。そこからデータを集め、ビッグデータ解析、既に大都市より進んでいる高齢化社会を活かし、予防医学やリハビリ対策を打ち出そうとしている所は多いのです。

いつぞや「東京の人間は、高齢になったら地方都市へ」というニュースで、いくつかの地方都市がピックアップされていましたが、やはり西側が多いのですね。実は私自身、西側の人間なのですが、たらい回しや手術待機という話は殆ど聞かないのです。逆に「担当医と合わないので医者を変更した!」(^_^.)という話は聞きますが。

このように世間のイメージですと、大都市=裕福、過疎地=何かと行き届かず、となるのですが、医療の場合は、ちょっとした風邪から難病までいろいろとあります。難病レベルになると、やはり大都市の病院でなければ、専門の医師がいないということになりますが、難病というのは、あまりかかる人がいませんよね。むしろ、日常の医療に望むことは「毎日おなかが下っているんだけど」「最近頭痛が悪化して、血圧も高いんだけど」という「これ、どうなの?」ということや「急に子供が熱を!」「昨日から嘔吐が止まらない!」というようなことですよね。診断できる人間がいればいいわけです。もちろんこの診断のレベルに格差がつくことはあり得ますが。

医療問題の解決はまずこの「これどうなの?!」という入り口です。このことについて、大都市の医療難民はITが有効である、と書かれていましたが、そうかもしれません。勤め人は、最低スマホなどのIT機器は普通に扱えます。状況を全部入力して判定「1週間以内に来院が望ましい、希望の日にちを入力してください」というシステムにして、来院先をかかりつけ医~一定の地区に決めておけば、かなり事態は解決しますね。

逆に過疎地の高齢者の場合は、スマホを使うことに無理がある場合が多そうです。また高齢者の場合は、急病より日頃の体調管理が大きいですよね。この場合は医師や看護師が出向き、日常の様子をデータ入力して、毎日管理し続ける、そして何かあれば緊急コールを押してもらうということで、かなりうまくいきそうです。また過疎の場合は情報自体が少なく、予防になるような場所や方法が解らないことも多いです。医療関係者は自治体と連携して、予防につながる地域一帯社会を目指すのが1番の王道でしょう。

さて、ここでまた勤め人の場合、予防は個人レベルでデータ管理などが出来そうですよね。勤め人の場合は、慢性疾患になってしまったときに勤務先や周囲の人間にどう説明するのか、病気と現実の折り合いが、かなり大事だったりします。こんな仕事はやめて田舎に引っ越せば、体調は良くなるから・・・に、本人が納得すればいいですけど、少し無理をしても、この仕事だけはやりたい!という人の場合は生き甲斐を取り上げることにもなりかねません。

医療とITの付き合い方は「ITってこんなことが出来て便利だよ!」と押し付けるのではなく「こうだったらいいのになあ」という意見を聞き、そこに必要なものを合わせていくことが大事ですね。


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