医師・看護師の臨床現場での立ち回り

kangoPic_0014さて、入試の声も聞かれるようになってきたこの頃、ふと考えてみると昭和の時代の看護師と、今の看護師の差はまさに「隔世の感」がありますね。

昭和の時代は、まだ女性が学問を身につけるなど、という風潮が残っていたこともあり、看護師になる人の中には「大学進学を親に止められたので」という志望動機の人は珍しくはなかったんです。程よく手に職を付け、それを「結婚相手」との生活や家族のために活かそう、という感じでしたね。共働きのパイオニアとも言えます。

翻って、今の大学入試要項などを見ておりますと「看護学科」は、ものすごく数が増えております。国の「役立つ学問」の奨励という方針が後押しもあり、また地域貢献や町おこしという意味もあり、大学に看護師が通い、そこで身に付けたスキルを地元で活かしてもらうというのが、今後の当たり前の姿になりそうです。このことで感じるメリットは、看護学科というのは医学部内にあることも多く、また療法士、心理士などと同じ場所で勉強をするということがあります。

つまり、単に「看護をする」ということだけでなく、看護師というのは臨床でどういう役割をするのか、とか、また臨床でない場合はそれ以外にどんなケースが考えられるのか、といった主体性が増すことです。横の人とのつながりは、かなり貴重で、もしかすると看護学科卒業生が、病院やそれに類する施設を自ら立ち上げる、ということも、どんどん増えてくるかもしれません。
更に、大学というのは、昔はアカデミックゾーンとして、やや世間と一線を画す部分もありましたが、今は、どんどん地域と結びつかなければならない、そうすると、その土地に応じた課題が見えてくる、そこで新しい何かを始める、と遣り甲斐に関しては、非常に希望が持てる状況なのです。
もちろん、昔は大卒の医師と、看護学校出身者というのは、見えない学歴格差のようなものが存在しておりましたが、その格差も減ってきます。実際、看護師の裁量というのは、年々増えてきていますよね。

よく書いていることですが、医療というのはチームです。医師が偉いとか言う話ではありません。単純に医師の1番知識が豊富~全体の指揮を取れる立場にある、ということです。

でも最近は精神腫瘍科など、メンタルケアがあるのも当たり前になってきてしますよね。そうすると、実際に結果を出せるのは看護師だったりすることもあります。大病院では、医師は人を見ず病気を診るということもありがちです。普段を見ている看護師は、治療の方法としては正論でも患者さんが乗り気でない、何となく本人の気力や体力と釣り合っていないなど、患者さんの価値観というのを、よく知っているはずです。
そして、療法士は、実際にリハビリ指導をしたり、また検査技師が画像診断をした結果、自分としては「ここが気になる」という意見が出てきますよね。それらを、総合して、患者さんにベストな方法を提供するのが医療にとって1番いいことではありますね。

それはさておき、大卒看護師の増加で1つ問題があるのは、最近の看護師には「リアリティーショックが多い」といわれていることです。大量出血を見たりすることで「やっぱり現実には無理!」と思ってしまい、やめてしまうケースも多いようです。

しかし、昔の「看護婦」と呼ばれた時代の看護師でも、やはり血を見るショックはあったのではないかと思いますし、病気ほど、突然見るに堪えない状況が起きることも、あまりありません。きちんとフォローをすればまた変わってくるのではないかと思います。この心配は看護師に限りません。医師や技師、看護師が同じ場所で、学べれば志というのが出来てきます。それ自体は大変いいと思うのですが、思った通りに事が運ばないのが医療の世界です。つまり、学生時代の机上の空論が、マイナス方向に働く可能性もあります。これを防ぐためには、研修など学生時代から、現場の空気を感じるようにする教育が必要だと思われます。

しかし、それでも限界はあるのです。医療に限らず、この春多くのみなさんが社会人としてのスタートを切りますが「こんなはずでは」ということは、どこの仕事でもあるものです。それを乗り越えるとしたら、現場の理不尽さを体験したうえで、「プロとして理想を持つこと」だと思うのです。

そして先に書いたように、医師、看護師などがある程度対等に臨床現場で働ければ、そういったことも話し合えるのではないでしょうか。学びの場が多くなるのは良いのですが、即戦力が必要な仕事というのは、技術以上に、理不尽な事態への対応、そしてそれを周囲の人間と協力しながら解決していくということです。高い技術を身に付けること、それを本当に役に立てるのには、周囲との協調、そして何より、医療の目標は何なのかという軸がぶれないようにすることです。医療の役割とは「患者さんが少しでも、充実した生活を送れるようにすること」

医師に時々見られますが「自分が出来る」という意識が強すぎる人は、かえってマイナスになります。あくまで主役は患者さん、患者さんのために何が出来るか、色々な力を付けておこう、そう考える人が増えていくことは、医療現場の希望だと思うのです。


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