再び起きた点滴事件~メディアと模倣犯について考える~

ニュース
秋も深まり、紅葉の季節ですね。
夏は青々としていた葉が、赤や黄色に色づく様はとても美しく、落ち葉を踏む音が心地良く足に響きます。
「ああ、これから寒い冬がやってくる」と思うと急に寂しい気持ちになりますが、それが秋に自殺が多い要因なのでしょう。
風情に浸っていても看護師らしい考えが頭をよぎり、ふと我に返ります。

さて、10月20日、北九州市の大学病院で点滴の袋に穴があけられていたのが見つかった事件。
警察が液体を調べた結果、異物などの混入は確認されなかったことが明らかになったと報道されました。

STOP模倣犯

バツ
神奈川県大口病院の点滴殺人事件から1か月が経ちますが、今度は北九州市で似たようなことが起きてしまいましたね。
模倣犯なのでしょうか、ただ世間を騒がせて面白がっているのかもしれません。
メディアが騒げば騒ぐほど、その手口や内容が明らかとなり模倣する輩が増えるのは、メディアのデメリットとしか言いようがありません。

また23日には、宇都宮で自殺とみられる爆破事件がありました。
元自衛官の栗原敏勝容疑者(72)が死亡し、近くにいた3人が巻き込まれ重軽傷を負った事件。
遺書からは家庭内の悩みやトラブルが記されており、ネット上でもトラブルを抱えていたと報道されています。
フェイスブックやブログもやっており、72歳にしてはインターネットに詳しかったようです。
しかし、今ニュースで言われているのは、ネットで検索すると爆弾の作り方もでてくるということに対する危惧です。
これこそ、模倣犯が現れては困りますよね。

世間のニュースと患者さんの不安

ニュース
さて、大口病院の点滴殺人事件があってから、患者さんが点滴や注射に対して敏感になっているように思うのはわたしだけでしょうか。
以前よりも、静注時の質問が多くなった気がします。

また、ルートをとるときに生理食塩水を入れていますが、
「ちゃんと針が入っているかどうか生理食塩水を入れて確認しますね」というと、
「生理食塩水って何!?」と言われるし、

「確認のためにお水を入れますね」というと
「水道水入れるとどうなるの!?」と言われます。

「体と同じ成分のお水」というのが一番なのでしょうが、長々説明するのを嫌う患者さんもいますよね。
患者さんに合わせたものの言い方に、今更ながら考えさせられています。
特にあのような事件が起きると、敏感になってしまう気持ちもわかりますから、患者さんの不安解消に向けてちゃんと対応していきたいですね。

さてさて、北九州市で起きた事件はどのようなものかというと、

北九州市八幡西区にある産業医科大学病院の9階の病棟で、50代の男性患者さんに注入されていた点滴とナースステーションにあった未使用の2つの点滴の袋に、針のようなもので刺したと見られる穴が見つかりました。
同日、この病棟では薬品などの保管庫の鍵の束や向精神薬のアンプル2本もなくなっていました。
穴の開いた点滴を使用した患者さんへの影響はありませんでした。

という事件です。
警察は器物損壊などの疑いで引き続き捜査をしているとのことです。

このような病院関係のニュースが続けば続くほど、患者さんの不安は募るでしょう。
今回、点滴を受けた患者さんも相当恐ろしかったに違いありません。

模倣犯の心理

イラスト
どうして似たような事件が起きてしまうのか・・・
それでは模倣犯の心理を考えてみましょう。

ストレスや激しい怒り、苦しみなどを抱えているとき、メディアで大きな犯罪をみると「自分にもできるかもしれない」と思えてくること、それが犯罪心理学でいう模倣犯の心理です。

「え、『自分にもできるかもしれない』なんて、そりゃ思うよ、誰だって」

と思うかもしれません。
しかし、ここで冷静になり

「でも、罪を犯したら警察に捕まるかもしれない」
「罪の意識に苛まれるかもしれない」
「それよりそんなことをやって何の得にもならない」
「そんなことできたってしたくない」
と思うのがふつうの人の心理です。

模倣犯になってしまう人は、ここで冷静になることができないので犯行に移ってしまうんですね。
「誰かがやるとわたしもできる気がする」というのは、心理学上よくあることのようです。
例えば、火事が起きたとき、飛び降りたら死ぬ高さだとわかっていても、誰かが飛び降りると次々と人が飛び降りてしまいます。
火事なんていう非常事態のときには、冷静を保てないことは想像に難くありません。

点滴
一方、大口病院で起きた点滴殺人事件では、まだ犯人が捕まっていません。
証拠を集めるのが難しいことから、捜査は難航しているようです。
このような状況からも、北九州市で起きた事件では「やっても捕まらないだろう」という心理も働いているのかもしれません。

看護師なら点滴に針を刺すことは可能です。
しかし、そんなことをして何になるというのでしょうか。
看護師を目指したあの日をもう一度思い出し、つらい実習を一緒に乗り越えた仲間や恩師の顔を思い浮かべれば自然と冷静になれるはず。
そして、この患者さんが自分の家族だったら・・・と考えれば、犯罪に手を染めることはないはずです。看護師は決して楽な仕事ではありませんし、ストレスも溜まります。
しかし、悪いことをして苦しむのは自分です。
どうかこれ以上、同じような事件が起きないようにと祈るばかりです。


応援クリックして下さると励みになります!
↓↓↓↓↓↓

看護師 ブログランキングへ

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

おすすめサービス一覧

常勤、非常勤、パート、派遣あらゆる看護師求人情報を無料で簡単条件検索し放題!!

お仕事をお探しの地域の最新求人情報を週2回配信する「ハローワークナース通信」
もちろん利用は無料です。

今、評判のよい看護師転職サイトってどこなの?⇒ 現役ナースがよく利用している看護師転職サイトをランキング

おすすめコーナー

ページ上部へ戻る
error: Content is protected !!