個人情報漏洩で懲戒処分!他人事では済まされないかも?

驚く看護師
あなたの口は堅いですか?
前回の記事(「戴帽式」とナイチンゲール誓詞)の中でも紹介しましたが、ナイチンゲール誓詞の中にも
「わが任務にあたりて、取り扱える人々の私事のすべて、わが知り得たる一家の内事のすべて、われは人に洩らさざるべし」と出てきました。

また、看護師の守秘義務は保助看法でも定められています。

【保助看法第42条の2】
保健師、看護師又は准看護師は、正当な理由がなく、その業務上知り得た人の秘密を漏らしてはならない。保健師、看護師又は准看護師でなくなった後においても同様とする。
【保助看法44条の3】
第42条の2の規定に違反して、業務上知りえた人の秘密を漏らしたものは、6か月以下の懲役、若しくは10万円以下の罰金に処し、またこれを併科する。

一方、守秘義務については刑法でも定められていますが、看護師については触れられていません。
【刑法第134条】
医師、薬剤師、医薬品販売業者、助産師、弁護士、弁護人、公証人又はこれらの職に在った者が、正当な理由がないのに、その業務上取扱ったことにより知り得た人の秘密を漏らした時は、6か月以下の懲役又は10万円以下の罰金に処する。

看護師の守秘義務について法律とともに考えるのは、「看護学生以来」という方も多いのではないでしょうか。
こういうわたしも、このような文章をみると国家試験に向けて勉強していた頃を思い出します。
さて、なぜ守秘義務について触れたかというと、最近看護師の守秘義務に関する報道があったからです。

あなたも他人事ではないかもしれませんよ?

大阪府の看護師、守秘義務違反で懲戒処分

驚く
どのような報道があったかというと・・・

10月31日、大阪府東成区のの成人病センターに勤務している看護師(47歳)が、患者さんの情報を漏らしたとして停職一か月の懲戒処分にされたと発表されました。
発表した大阪府立病院機構によると、この看護師は、今年の7月に夫のとある知人が来院したことを知って、電子カルテを閲覧。その病状などを夫に話しました。そして、夫は患者さんの家族にその内容を話し、夫から話を聞いた患者さんの家族が成人病センターに連絡をして事件が発覚したとのことです。

「看護師→夫→患者さんの家族」という風に情報が流れてしまったというわけですね。
しかし、わたし個人の意見ですが、運が悪いというか、もちろん情報漏洩をしてしまった看護師が一番悪いのですけれども、誰かがどこかで立ち止まってくれれば、このような事件になることはなかったのではないかと思ってしまいます。

看護師の守秘義務というものはわかっていても、仕事から帰ってきて家族に、
「いやぁ、内緒なんだけどさ、こういう患者さんがいてね・・・」と漏らす人は、案外多いのではないかと思います。
もちろん、情報を漏らすことが目的ではなくて、「こういうことがあって大変だった」「こういう場合どうしたら良いのか悩んでいる」など、愚痴や相談するのがメインなので、不要なことは言わないでしょう。

一方、知人などが病院に来た場合、「どうして入院したんだろう」と興味がわいてしまうのも理解できますし、家族と共通の知人の場合は言いたくなってしまう気持ちもわかります。
今回の報道でも、患者さんと職務上関係なかった夫の知人の個人情報を閲覧したことに対して看護師は、「個人的な興味本位で閲覧してしまった」と話しています。

もしも、わたしなら例え言うとしても(それ自体悪いことなのですが)、絶対に言わないようにくぎを刺しますね。
そして、言いそうな家族であれば絶対に言いません。
今回の事件では、危機管理が甘かったと言えるでしょう。

大阪地方検察庁

守秘義務違反をするとどうなるの?

さて、その後どうなったかというと、病院側はすでに患者さん側に謝罪をしています。
そして、情報を漏洩させた看護師は停職一か月の懲戒処分。

もしも、自分が個人情報を漏洩させてしまったらどうなるのでしょう?

今回のように報道されることもあるでしょう。しかし、もちろんそれだけではありません。
保助看法による6か月以下の懲役、若しくは10万円以下の罰金に処される、民事上の責任などを問われる可能性もあります。

「民事上の責任ってなに?」

例えば、情報が漏れたことによって名誉棄損で訴えられることもありますし、病院側から損害賠償を請求される可能性もあります。
今回は、病院側から一か月の停職処分とされていますが、このような懲戒理由ともなりえます。

「え・・・こんなに大事になっちゃうのね」

そう思いませんでしたか?
何気なく話してしまったことが、ニュースになるわ、懲戒処分になるわ、そのほか賠償責任も問われるかもしれないなんて・・・

最近おきた点滴殺人や薬剤の窃盗、不正使用などの報道をみていると、「ありえない!」「犯罪だ!」と思うでしょう。
しかし、守秘義務違反も立派な犯罪として問われます。
守秘義務違反の方がずっと罪が軽いようにも思えますが、身体的に苦痛はなくとも、精神的苦痛と考えれば、わかりますよね。

みなさんも個人情報の取り扱いには、十分気を付けていきましょう!


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