仕事と給与~特別支援学校の非常勤看護師一斉辞職の問題から~


秋は何かと出費が多い季節。食べ物にレジャー、楽しむためにはお金が必要ですよね。
仕事とお金は切っても切れない関係。楽しむためには「仕事もがんばらなきゃ!」と気合が入れて、わたしも日々奮闘しています。

非常勤看護師が一斉辞職

昨年、鳥取県の特別支援学校に勤務していた看護師全員(6名)が一斉辞職し、愛媛県でも6名中3名の看護師が、更新せずに辞職していました。

なぜこのように辞職したかというと、辞職した看護師は口をそろえて「割に合わない」と語ったそうです。
毎日新聞の調べでは、特別支援学校の非常勤看護師の給与は、鳥取県で時給1,180円、愛媛県で1,234円。
しかし、障害のある児童の看護は相当多忙な上に責任も重く、「ボランティア感覚」と語る看護師もいました。つまり、仕事量に合わず給与が安いのでみんなで辞めてしまったというわけです。

このような特別支援学校の時給について、全国的に同じような状況が続いているかというとそうではありません。今回、鳥取県と愛媛県がピックアップされましたが、実はこの二つの県は全国的にも時給が低いということが、毎日新聞の調べでわかりました。

都道府県別の給与(単位:円)毎日新聞調べ
北海道 2,000
青森  −−   常勤のみ採用
岩手  1,538
宮城  1,800 「チーフ」は1,930円
秋田  2,060
山形  1,560 経験年数に応じ最高1,830円
福島  1,980
茨城  1,250 経験年数10年以上は1,550円
栃木  1,470
群馬  1,700
埼玉  2,800
千葉  1,800
東京  1,800
神奈川 1,290 経験年数に応じ最高1,670円
新潟  1,470
富山  ※    非公表
石川  −    常勤のみ採用
福井  1,250
山梨  1,800
長野  1,500
岐阜  2,160 「看護講師」の名称で看護師として採用
静岡  1,803
愛知  −    常勤のみ採用
三重  −    常勤のみ採用
滋賀  1,560
京都  −    週1時間勤務の場合、月額6,950円
大阪  1,890
兵庫  2,580
奈良  2,460
和歌山 −    日給9,500円
鳥取  1,180 経験年数に応じ最高1,920円
島根  −    常勤のみ採用
岡山  1,420
広島  2,670
山口  2,740
徳島  −    常勤のみ採用
香川  −    週30時間勤務で月額16万1,000円
愛媛  1,234 経験年数に応じ最高1,459円
高知  2,025
福岡  1,398
佐賀  1,586
長崎  −    週29時間勤務で月額18万円
熊本  ※    非公表
大分  2,040
宮崎  −    日給8,550円
鹿児島 1,490
沖縄  1,500

非公開のところや非常勤をとっていないところもありますが、トップは埼玉県で2,800円、ワーストは鳥取県で1,180円。その差は約2.3倍です。
ちなみに愛媛県はワースト2位なので、辞職したくなる気持ちがわからなくもありません。
この『2.3倍』という数字。あなたはどう思いますか?
参考までに、厚生労働省のまとめによる地域別最低賃金の差は1.3倍(最高額が東京907円、最低額が鳥取県、高知県などの4県で693円)です。
同じ職業、近い仕事内容で2.3倍の差があることは、大きいのではないでしょうか。

特別支援学校と看護師


さて、特別支援学校の仕事内容に着目してみます。

特別支援学校とは、様々な障害(視覚障害、聴覚障害、知的障害、肢体不自由、身体虚弱など)を抱えた人たちが、幼稚園から高等学校に準じた教育を受ける場です。

ここで看護師が必要となるのは、医学的ケアが必要だから。
例えば、排せつケアや清拭をはじめ、人工呼吸器、胃ろうの管理、酸素管理などが挙げられます。
そのほか、理学療法士や作業療法士などと協力して、リハビリテーションなどを行うこともあるので、求められるのは医療だけではありません。

このように専門性が求められる現場ですが、全国的に常勤での募集は少なく、非常勤を雇っていることが多い特別支援学校は、人手が安定しないというところも少なくありません。
今回の報道のように、総辞職があった場合など、現場は相当大変なことになるでしょう。
仕事の内容に見合った給与、安定した人材確保は、こどもたちを守る上で最低ラインなのではないでしょうか。

給与の格差と働く意欲


何のために仕事をするかと問われると、多くの人は「お金のため」と答えます。
そのほか「自己実現」や「生きがい」といった答えもあるでしょうが、お金がもらえなければ生活できませんよね。

今回総辞職をされた非常勤看護師も時給が発生している以上、ボランティアではありません。
しかし、仕事にはつらさがつきもの。看護師が仕事のつらさを乗り越えるとき、「通帳を見る」「給与明細を見る」という方も多いのではないでしょうか。
「あー、今日もつかれた」
「もう、頭にきちゃった」
「私なんでこんなに頑張っているんだろう」
と思っても、給料とボーナスの印字された通帳をみて、「自分、頑張ったな」と、自分を褒め称えた経験はみなさんあるのではないかと思います。

「お金のために働く」と明言するとさびしい気もしますが、現実問題、そう考える人が多い世の中です。
給与は働く人にとって、非常に重要なモチベーションのひとつだといえるでしょう。


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