介護認定と高齢者事情

rouhuuhu_s友人の親が入院、こういったことがよくある歳になってしまいました。この話を聞いて友人にまず言ったのは「早目に介護認定を受けておかないと!」ということでした。

高齢者が入院した場合、早目=身体機能が衰えているうちに介護認定を受けておいた方が、高い要介護度認定される=介護負担金が少なくて済む!というのは、介護が身近な世代にとって、もはや常識ですよね。もちろん介護認定は折に触れやり直しますから、最初の認定がすべてではないんですが、それでも節約にはなります。「節約」という言葉を使う時点で物悲しいですけどね。この方法が行き過ぎると、リハビリをやらないということが起きて来るようです。

最近は、特養入所条件が介護認定3以上、また介護負担金も2割(低所得者除く)になり、家で介護をしようと思うと、お金も時間も大変=出来るだけ弱ってもらって、優先的に特養に入れるようにする、ということも多いようですね。病院のリハビリなどでもそういうことを言われることがあるようです。医療や法律関係において「中途半端」というのは1番対処に困るのです。「自分の努力で考えてください、やってください」か、「しっかり面倒見ます」の2択になりがちだから、「どっちも無理だなあ」という人は強引にどちらかに入るしかないのです。

確かに高齢の方が、たくさん薬をもらい飲みきれず、そこにあまり罪悪感も感じず、当たり前のように病院を利用しているというのは、働く世代にしてみれば、感情的に納得しづらい状況ではあります。でも、こういう人たちの場合「医療がもたらす安心感」を求めて、病院に来ていることが多いですよね。

最近認知症カフェというのが出始めてきましたが、それのはしりのようなものです。無駄な薬や治療の良し悪しはさておき、高齢者にしてみれば大事な生きがいに近い行動なんです。しかも、それこそ慢性疾患はあるけど、それなりに元気という中途半端な状況の人が多いですね。でも年をとったら体に不調を感じない方が珍しく、また慢性腰痛などのように、治しようもないものが多く出てきたりします。

現役世代と同じように頑張れと言われても、体は追い付かず、たくさんの薬をもらい、医療費が家計を圧迫していったりします。ここからでも前向きに生きる方法はいろいろあるかもしれません。しかし、今の高齢者世代は「一生現役」という価値観で生きてきてはおらず、急に考え方を変えるのは高齢者には難しいことです。また自分自身の判断力も落ちてきまし、頑張るための動機や目標もあまりありません。中途半端に健康を害したときに「もう1ランク介護認定が上がれば、かなり金銭的にも楽だし、もう少しいい施設も選べる、在宅介護でも手が回る」となれば、じゃ健康になる努力をするのをやめようか、という方向になってしまいますよね。

でも何のためにリハビリをするのかと言えば、その人の生活の質を上げるためですよね。介護認定のランクを上げるために「健康を害する方に行く」というのは、正反対です。お金というのは、楽しく充実した人生を生きるためにあるはずなのに、そうではなくお金のために人生の質を落としてしまうことになっているのです。

しかし、こういう状況って、介護の法律を決めた時点で気づきそうなものですけどね。介護認定を受けようとしている人は甘えているわけではなく、生活を自力で行うのが苦しい、ということで、介護認定申請をするのだと思います。好き勝手に生きて、最後は介護認定3を取って特養に入ってやる!という人もいるでしょうが、これも高齢者の生き方の1つだと思うのです。

高齢になると、ちょっとした些細なことが、介護度をあげるきっかけになっていきますよね。それを不安に感じるのは、家族以上に当事者であるはずです。介護を受ける側に対しての条件が厳しくなるほど、当の高齢者にしてみれば「何とか周囲に迷惑をかけぬよう」という発想になるのではないでしょうか。そして周囲に少しでも健康上手を借りる状況になってしまったら「お金の苦労をかけぬよう」と進んで介護認定が高くなる生き方をしてしまうのです。

この考え方は結局、国益から見ても損だと思います。そもそも高齢者に病気や介護にかかるお金の心配がなければ、貯金の多い世代ですから「どうせ死ぬなら楽しいことに使ってしまえ!」となりますよね。世の中にお金は回るし、高齢者はイキイキ生活が出来ます。そうすると下の世代から見てカッコイイとか、憧れを持たれたりもしますよね。絶えず前向きに生きている人は、下の世代から見てカッコイイものですし、「ああいう老人になりたい!」と思ったりもするものです。介護保険のために生きる人生ではなく、介護保険は最悪の場合、介護保険があると安心できる本当のセーフティーネットであってほしいものです。

また、中途半端な高齢者が中途半端なまま、幸せになれる方法をもう少し考えてもいいのではないでしょうか。人生で白か黒に割り切れる状況など、たまにあればいい方なのですから。


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