介護報酬2.27%引き下げ!?

kurumaisu最近のニュースで「介護報酬2.27%引き下げ」というものがありましたね。そういえば昨年の予算案の際にも、介護がらみの診療報酬引き下げニュースがありました。施設での治療に対する診療報酬引き下げです。

この方針には当時介護ビジネスなるものが横行していたという背景があるようです。つまり介護施設にいる高齢者を特定の医療機関に紹介することで、仲介料をもらう業者が出てきたのです。斡旋ビジネスが横行していた、という理由により、介護施設にいるお年寄りの診療報酬は低くなってしまったと、そうすると今度は医師が来ないということになるわけです。

しかし、制度の隙間にいる悪徳業者というのは、どういう制度を作っても存在するんじゃないでしょうか。生活保護ビジネス病院があるのと同じです。(※念のため「生活保護ビジネス病院」とは、本人に医療費負担がない生活保護の人に無駄な医療を受けてもらうことで、診療報酬を稼ぎ出す方法です)

ここまで極端ではなくても、薬の出しすぎ、検査のし過ぎ、などなど、身近にちょっとした水増し行為、とまでは言えない程度のことはありますよね。どちらかというと、こういったことが起きるたびに診療報酬自体を変える方が、利用する側、医療行為をする側からすれば、遥かに損失が大きいのです。

介護施設の診療報酬の話だけを見ていますと、介護施設は存在しなくてもいいというようにも読めます。すると、介護施設勤務、もしくは訪問看護師の仕事が無くなります。 それ以上に入居者の方はどうなるのでしょう。それ以前に、時々病院と介護施設が連携した法人団体がありますが、この仕組みは利用する側にとっては安心ですよね。

問題はこのことで、診療報酬が上がる=入居者負担が上がる、場合でしょう。
しかし、これは入居者負担にしわ寄せが行かないようにすればいいだけです。またそのことで、職員の給与減額にもならないようにすることです。診療報酬額を変えれば、という問題でもないような気がするのです。

また去年4月に出来た法律が7対1病院への報酬引き上げ(目的、地域による手厚い看護)これにより7対1病院は想像以上に増加しました。つまり診療報酬を上げ下げすると、想像以上にそれにつられた動きが出てきてしまうのです。ということは、現場が不安定=働く側も、お世話になる側も改定にびくつくことになるのです。そのようなことにならないために、国家資格があり、国の負担で医療行為が行われているはずなのに、 マメに起こる上げ下げのおかげで、逆になってしまっていますね。

このような大きな改革でなくても、認定看護師制度や、各医師の診療の方法などを入れると、診療報酬はかなりマメに変化しているようです。細かい件で言いますと、精神科医は「認知療法」を行うと診療報酬点が上がります。しかもうつ病など気分障害疾患限定、30分以上の治療になっています。この話で言うと、精神科は神経症系統の患者さんは見ない方がいいのかもしれません。そして場合によっては、滞在時間が短い方がいい具合の患者さんを30分引き留めておくことになってしまいます。

診療報酬による医療行為や制度の決め方は、必ずこのような妙なことが出てきてしまうのです。裏を返すと「30分未満のいい加減な診療」を防ぐということは可能です。
しかし、認知療法の診療報酬のプラス額は、おそらく薬をプラスすることで調整できそうな金額です。そもそも、こういった理由で儲けたい医師には、かからない方が無難だと思われます。

話を元に戻しますと、国家がお金を負担する診療報酬制度の本来の意味は、収入に関係なく平等な医療が受けられるという点にあります。 この点は教育制度に似ていますね。 つまり、最低限の保障(利用者、被雇用者)をすることが国家の仕事、あとは現場の裁量に任せればよいのです。

教育に、ユニークな私立があったり、高価な費用が掛かる学校があるのと同じで、上を見ればキリがなく、 また制度の落とし穴を制度で防ごうとしても、別の穴が開くという意味でも同じです。どちらかというと、制度が増え=制度を守ることに必死になるあまり、教育現場で要らない仕事が増え、クレームが増え、休職する教員が増えているように見えてならないのですが。

医療が厄介なのは病気というものが、病名でくくりにくい点があること、そして医療行為は日進月歩、薬も新しいものがどんどん販売される、しかも薬を売るのが民間会社ということで、医療現場はお金の話を持ち出すと、どんどんややこしくなるのです。しかし、どんな医療行為を使うのかは、その病院によります。風邪の患者をどうしたいのかも、医師の性格にもよります。つまり、最低限のことだけを決めておけばいいのです。そうすれば、金儲け本位の病院や施設はむしろ解りやすく、あぶり出されることでしょう。

診療報酬は「これをやれば上がります」でなく、最低限この結果を残してください、という目的でなければ 治療する側、受ける側どちらのメリットにもなりません。しかし、診療報酬自体制度自体は変わらないと思われるので、せめて5年以上固定してくれないでしょうかねえ。

また来年制度が変わるので~では、慢性疾患の患者さんの身が持ちません。そして診ている看護師さんも心の中で「うち潰れるのかしら」とひやひや、何だか変な風刺漫画が、そのまま現場にあるようにも見えてしまうのです。


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