人間の「記憶」と「脳」

nouあけましておめでとうございます。今年もご愛読よろしくお願いします。

年の瀬に、ちらっと見たニュース「記憶を操作する」技術開発、富山大学の研究チームが、マウスの複数の記憶回路を組み合わせ、偽記憶を作ることに成功したそうです。実験動物って気の毒ですねえ。。

しかし、こういう技術は昭和世代によっては「ときめく」というより、怖い気がするのです。この技術で、いわゆるトラウマが消せたり、と精神疾患はもちろん、身体疾患の治療の妨げになる記憶を作り変えることが可能、というメリットはあるのです。しかし、ふと思ってしまったのは、PTSDの代表集団=軍隊・・ですよね。どんな悲惨な戦場に行っても、記憶をリセット出来るというのは怖いことです。ここまで考えなくても、都合の悪い記憶というのは、それなりには必要だと思うのです。今現在「何が正月じゃい!」と勤務されている人もいると思うのですが、正月のタイトな勤務の中で失敗・・本人にとっては嫌ですが、そういう経験をすることで「タイト勤務を何とかしよう」「どうしてもなときは、より気合を入れねば」と学習する部分もあるわけです。

最近、発達障害がよく知られるようになってきたせいか、逆にいろいろな問題が出てきたような所もあります。発達障害というのは、そもそも「治療」という方法が正しいのか?ということもありますが、いずれにせよ大事なのは周囲の関わり方、社会で揉まれつつ軋轢を生みつつ「この人、こういうやり方だとうまくいくのでは?」とか、また本人が「こういうことは気を付けなきゃいけないのか」と学んで行ったりと、社会の中での学習は多いものです。学習がうまくいった発達障害者の場合、むしろ大成した人が多いですよね。ここで「嫌」な記憶を消してしまっては、社会に適応できないままです。

解りやすいので発達障害を引き合いに出しましたが、「嫌」なことは、往々にして明日へのバネ、またこういったことを「言い訳」にするか、バネにするか、で生き方が変わるということもあります。最初は言い訳で通していたけど、自分のためにならないことに気付き「バネにする」ことを思い付き、徐々に実行に移せるようにする、ということもよくあること。これを成長というのです。先のニュースは「記憶の操作」ですが、神経回路を意図的に操作できる、という点がキモです。つまり、この方向は煎じ詰めると「都合のいい頭」が出来てしまうのではないでしょうか。そこまでいくには、まだまだ時間がかかりそうですが、頭の設計図を書くのは誰?となります。

「記憶の操作」の場合、フラッシュバックが明らかに日常の妨げになる場合、それを消すという単純なことで済みます。しかし、更に手の込んだ話だと、長所、短所が一体になっていることも多くあります。例えば「数式が苦手なので」ということを解決出来るようになるかもしれませんが、その苦手さが「何か」の役に立っているかもしれないのです。また苦手に至るまでの理由に、色々な経験があるはず、その1つをいじると脳内が玉突き事故のようになるのでは・・と思うのです。

更に、今認知症が社会問題になっています。その一方で「健康なお年寄り」が120歳まで生きる未来みたいなことが語られていたりもします。しかし、認知症が回避出来たとして120歳まで生きたいか・・というと、個人的にはあまり・・ですね。仕事に定年がないため、生涯現役=太く短く系がいいな、と思っているせいもあるのですが。

人間の最大のパーツ「脳」・・基準がないだけに、ニュースを見たときの違和感とか、直感的な感想は大事にしておいた方がいいように思います。「何だかなあ~」のまま、進んでいく技術というのが大変多くなってきている世の中ですので。

さて、ここで質問です。「記憶を操作できる」という話を聞いた時、「自分の記憶を消したい」と思ったか「人の記憶を消したい」と思ったか、どっちでしたか?考えてみたら、どちらも可能なんです。「浮気メールを見た記憶」を消しさえすれば!という話は、かなりありそうですよね(^_^.)各種改ざんも可能になってしまいます。改ざんについては、今現在もいろいろ問題が多いので、ひとりの記憶に任せておくことはないと思うのですが。

しかし、最大の問題は先に書いた、軍人と働きすぎの人ではないかと思うのです。今でも過労死してしまう人はいますが「昨日までの過重労働」を記憶から消したら、人は、どうなるのでしょう?体の疲労が自動的に、自分を止めるのでしょうか?「疲労の記憶」も消せるとしたら・・?死ぬまで労働?・・もはや、生き物として問題の域に入ってしまいますね。

ところで、よく記憶の勘違いというのはありますよね。同じクラスだったはずの人が違っていた、昔あった店の場所が違った・・なんてこと、正月にはどんどん出てきます。記憶というのは、人が生きていくためにバランスを取っているのではないでしょうか。記憶違いというのは、楽しい妄想が生きる活力をくれる現象のような気もします。全体としてその人なりのバランスを取っている脳、必ずしも「持ち主」に有効なことばかりでもなく、食欲が過剰になったり、ということもありますが!脳にまで医療の技術革新が及ぶ今「バランス」という言葉を意識したいですね。

枝葉だけではなく、大樹を見る、を心がけたいものです。


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