モンスターペイシェントの実態調査


もう9月ですね。毎年この時期からハロウィンに向けて、街中にはかぼちゃやゴースト、かわいい魔女や狼男などで飾られますよね。
「ハロウィンは海外のものだし」と興味がない方でも、オレンジで彩られた装飾や秋の雰囲気にはなぜか目をやってしまうのではないでしょうか。

ハロウィンのモンスターといえば、緑色のゴーレムやゾンビのようなものを想像しますよね。

もともと、モンスターの語源はラテン語のmonstrum(モンストゥルム)。このmonstrum(モンストゥルム)は、「正体不明だが、存在を感じることができる出来事やもの」という意味で「普通では考えられない出来事、不可思議なもの、何かの前兆、怪物」とも訳されます。そして、このラテン語が英語に転じてmonster(モンスター)となり、「正体不明の恐ろしいもの、怪物、怪獣」という意味でつかわれています。

日本でもおなじみのこの「モンスター」という言葉。今では本来の意味だけではなく、モンスター〇〇といった使い方もされています。
例えば、モンスターペアレント!こどもが通う学校やその教師に対して、理不尽な要求をしてきたり、苦情や非難、文句などを突き付ける親のことです。
テレビでもモンスターペアレントの再現VTRが流れていますよね。「こんな親本当にいるのかなあ・・・」と半信半疑で見てしまうくらいひどい親もでてきます。
しかし、「こんなひどい患者さんいるんだな!」と体験したことはあるはず。
そう、モンスター〇〇は実は身近にいるんです。ずばり、モンスターペイシェント!

モンスターペイシェントの実態調査まとめ


モンスターペイシェントとは、医師や看護師に理不尽な要求をしたり、暴力や苦情、文句などを突き付けてくる患者さんのことです。意味的にはモンスターペアレントと同じですね。看護師として働いていると、理不尽な要求をしてくる患者さん、苦情が多い患者さん、出会ったことがある方の方が多いのではないでしょうか。

こちらの記事医師や看護師に理不尽な要求 「モンスターペイシェント」の実態
)には、モンスターペイシェントの実態について現役医師526人のアンケート結果がまとめられています。
残念ながら看護師の実態調査ではありませんが、同じ病院に勤める職業としてうなずけるものばかりです。

アンケート結果をまとめると・・・
・対象は現役医師526名
・「暴言や無理難題など対応に苦慮する患者の診察経験がありますか」という質問の答えに「ある」と答えたのは268名(50.9%)
・「ある」と答えた医師の内訳は、勤務医53%、開業医43%

モンスターペイシェントとのやりとりの内訳
・薬のトラブル(21名)
・待ち時間のトラブル(7件)
・カルテの改ざんの要求(7件)など

具体的なやりとりの例
・奈良県の一般内科医は「睡眠薬を出せ」と威嚇された。その後警察を呼んだ。
・中国地方の精神科医は「調子が悪いから来たのに、待たされて余計にイライラした。謝れ」と怒鳴られた。およそ7時間、居座られ、医師が頭を下げて患者はようやく納得した。
・大阪府の循環器内科医は、夫婦両者ともめて警察、弁護士のお世話になった。
・関東地方の女性内科医は、個人の連絡先をしつこく聞かれ、断ると「24時間相談にのるのが医者だろ」と、ストーカー行為を受けた。
・九州地方の小児科医は、患者の依頼を渋ったら、一方的な批判をSNSで拡散された。

ちなみに、警備員や警察を呼んだケースは18件という結果でした。病院などの医療機関によっては、このような困ったケースにおいて、マニュアルを設けているところもありますよね。

なぜモンスターペイシェントに?


今回、調査に協力したメドピアの社長石見陽・医師は、開業医よりも勤務医の方がモンスターペイシェントに遭遇しているということに対して、このように発言しています。

「医院やクリニックが風邪や生活習慣病など日常的な病気を診るのに対し、勤務医の働く病院は重病の患者が多くて専門的な治療が必要とされる。患者の期待の大きさも違うのでしょう」

ちなみに、入院する患者さんの多くは専門的な治療が必要とされますよね。つまり、病棟や専門的な治療を行っている外来では、理不尽な要求をされやすいといえます。

また、医師とのやりとりで特徴的なのは「薬のトラブル」と「カルテの改ざん」要求でしょう。
情報が氾濫している時代、患者さんも薬や治療に対する知識が0ではありません。素人ながらに「この薬が欲しい!」と思い病院に足を運ぶ方もいらっしゃいます。
それが理に適っていて医師とのやりとりに問題なければ良いのですが、医学的にみて「問題あり」の場合に、モンスターペイシェントに変わってしまう方もいるでしょう。
また、病院はお金がかかります。
保険のやりとりにおいて不利になりたくない等の理由からカルテの改ざんを要求してくる患者さんも理解できなくはありません。
しかし不正は不正ですから、脅されようと暴力をふるわれようとOKなどでないのです。そこをわからずして、モンスター化してしまう患者さんもいるかと思います。

モンスターペイシェントに遭遇したことがある医師はおよそ半数という結果でしたが、医師よりも患者さんに近い存在の看護師は、もっと多い数字でモンスターペイシェントに出会っているのではないでしょうか。


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